Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. 言葉
  4. 「敬服いたします」は差がつく言葉? 例文でマスターせよ!

WORK

2025.10.13

「敬服いたします」は差がつく言葉? 例文でマスターせよ!

「敬服いたします」という言葉の使いどころは分かっていても、そのニュアンスや堅さ加減、メールでの自然な使い方には自信がないというアラサー世代も少なくないもの。言ってみれば「敬服いたします」は使い方に差が出やすいフレーズかもしれません。そこで「敬服いたします」の意味や敬語のレベル、場面別の使い方、NG例や言い換えを解説します。

並木まき

「敬服いたします」って、どんな言葉?

簡単にいえば「心から尊敬しています」や「本当に感銘を受けました」という意味です。
ただし、日常会話で「すごいですね〜!」などと軽く言うのとは異なり、フォーマルな場面でこそ光る言葉だと言えるでしょう。
アラサー世代が使うと、ただの賛辞を超えて「相手の経験や視点を素直に認め、感銘を受けている」といった印象につながります。

「敬服いたします」をアラサーが使いたいシーン

(c)Adobe Stock

アラサーが「敬服いたします」を用いやすいビジネスシーンをチェックしていきましょう。

♦︎上司や先輩のプレゼンを聞いたとき

上司や先輩のプレゼンに対して、ただ「勉強になりました」と言うのも間違いではありません。
しかし、アラサー世代ともなると「勉強になりました」だけでは受け身の感想に聞こえてしまうこともあるので、こんな場面こそ「敬服いたします」の使いどころです。
「敬服いたします」が加わると、単なる学びを超えて「深く感銘を受けました」「その姿勢を尊敬します」という気持ちも伝わりやすいでしょう。

♦︎取引先やクライアントのアイデアに触れたとき

ビジネスの場では、なにかと「さすがですね」で済ませがちですが、これは少し軽い印象を与えかねません。
そこで、取引先やクライアントのアイデアに触れた場面で「敬服いたします」を用いてみましょう。相手の発想力や経験値をリスペクトしている姿勢が、より丁寧に伝わります。
言われた相手は“ただの相槌”ではなく自分の提案を真剣に受け止めてくれていると感じやすく、信頼関係の構築にも結びつきやすいでしょう。

♦︎後輩や同僚の粘り強さを見たとき

「敬服いたします」は目上だけに使うフレーズではありません。場面によっては、同僚や目下にも使えます。
自分よりも立場が下の相手に対して「上から褒める」のではなく、自分も相手の姿勢から謙虚に学ぶ立場を強調したいときに「敬服いたします」は使いやすい言葉です。
たとえば相手が年下であっても、努力をきちんと称えたいときには「最後までやり抜いた姿勢に、敬服いたします」などと用います。

アラサーの疑問を解決!「敬服いたします」にまつわるQ&A

(c)Adobe Stock

「敬服いたします」の意味は理解をしていても、実際に使おうとしたときに「ここで使うのは正しい?」と疑問が湧いてくることも。
そこでアラサーにありがちな疑問を、この機会に解決していきましょう!

♦︎Q1:自然に使うにはどうすればいい?

会議に出席した翌日に「昨日の会議には敬服いたしました」とメールに書いたはいいけれど、なんだかしっくりこない…。
どんな場面で使うのが適切なのか?どんな言葉と組み合わせれば自然に聞こえるのか?
悩んでしまいますよね。

A1:相手の行為や成果に焦点を当ててみて

「敬服いたします」は、深い感銘や尊敬を表す言葉です。
そのため日常の軽いやり取りで多用すると、むしろ大げさで不自然に聞こえることも多々あります。
上記の例文にある「昨日の会議には敬服いたしました」だと、何に敬服したのか具体性がなく唐突で違和感が出る点も否めません。
この場合には「昨日の会議での資料作成の緻密さに、深く敬服いたしました」など相手の行為や成果に焦点を当てみると自然な表現に◎。

♦︎Q2:お世辞っぽく聞こえないか心配

「敬服いたします」はフォーマルな響きがあるフレーズだからこそ、使い方によってはお世辞っぽく聞こえてしまう場合もあります。
お世辞のようにわざとらしい印象を与えないようにするには?

A1:理由や具体的な対象を添えて!

単体で「敬服いたします」と書くのも間違いではありませんが、相手に意図が伝わりにくく、場合によっては形式的・お世辞っぽい印象になってしまうのも確かです。
そこで「敬服いたします」を用いるときには敬服の対象を一緒に示すよう心がけてみてください。
言われた相手が「何に対して敬服されたのか」を知るだけの具体性があると、お世辞や社交辞令のような印象が薄れ、言葉が生きてきます。

♦︎Q3:誰に使えばいい?

「敬服いたします」を誰に使えばいいのか、判断に迷ってしまうのもありがち。
目上・取引先・フォーマルな場で映える表現ではありますが、相手によっては堅すぎたり距離を感じたりといった印象になることもありますから、場面を選んで使いたいですよね。
では、どうやって判断する?

A1:自然な敬意に聞こえるよう意識してみて

目下・同僚に「敬服いたします」と言うと、場面によっては“上から目線”や皮肉に聞こえる場合があります。この場合は、相手の努力や行動を謙虚に称える意図を添えるとネガティブな印象を避けやすくなるはず。
また、SNSで使うときにはフォーマルすぎる言葉に見えないよう注意を。相手の投稿内容や距離感に応じて、柔軟に使っていきましょう。

「敬服いたします」を言い換えるなら?

仕事をする男女
(c)Adobe Stock

「敬服いたします」の言い換えバリエーションをチェックしておきましょう。
場面やニュアンスによって使い分けると、文章や会話がぐっと洗練された印象に◎。

♦︎カジュアルに言い換えるなら?

カジュアルな言い換えなら「感心しました」や「感動しました」を用いましょう。
相手の行動や考えに「感銘を受けた」気持ちを軽く表現するニュアンスで、同僚や後輩との日常会話や軽いメール、SNSに適しています。
「その発想には感心しました!」など、フォーマルすぎない言い回しで気軽な褒め言葉として使えます。

♦︎相手の人柄に焦点を当てるなら?

相手の人柄やスキルに焦点を当てる言い換えには「尊敬します」や「尊敬しております」が適切です。
上司や先輩、業界の先駆者への挨拶でも用いることができ、長期的な信頼関係の構築にもつながります。
「この業界でのご経験を、心から尊敬します」など、相手への深い敬意や憧れを伝えやすいやすいでしょう。

♦︎より硬い表現を選ぶなら?

「敬服いたします」も十分にフォーマルではありますが、さらに硬い表現を選ぶなら「感服いたします」「感服いたしました」も似た意味で使えます。
「感服」は心から感心するニュアンスで、取引先へのお礼状や社内に向けた硬めの文章では口語よりも古典的な表現が好まれやすい傾向もあります。

「敬服いたします」を上手に使って品格と誠実な印象を

「敬服いたします」は格式のあるフレーズだけに、やや硬い印象を与えます。
ポイントを押さえて場面や理由、相手に合わせて使っていくと、アラサーの文章や会話に自然な品格と誠実な印象をプラスできるでしょう。
日常やビジネスでの“ここぞの瞬間”に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

▼あわせて読みたい

Today’s Access Ranking

ランキング

2025.10.13

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。