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2025.11.26

四字熟語「春風駘蕩」の意味や語源、使い方は知っている? 類語や対義語もまとめてチェック

春風駘蕩とは、天候の様子と人物の性格という2つの意味がある四字熟語。スピーチなどにも活用できる言葉です。
今回は、春風駘蕩の意味や語源・由来、使い方・例文を解説します。さらに、関連する類語・言い換え表現や対義語表現もあわせて参考にしてください。

「春風駘蕩」とは? 言葉の基礎知識を解説

「春風駘蕩」の読み方は「しゅんぷうたいとう」です。もともとは天候の様子を伝える言葉でしたが、現在は人を紹介する場合にも用いられています。

それでは、春風駘蕩の意味や語源・由来、使い方・例文といった言葉の基礎知識を確認していきましょう。

春風駘蕩の意味

春風駘蕩のもともとの意味は「春風が穏やかに吹いてのどかなさま」「春の景色ののどかな様子」です。そこから転じて「のんびりと穏やかな様子」、または「人柄が温厚で穏やかなことのたとえ」の意味でも使われるようになりました。

物事や人柄を表す場合は、春風がのどかに吹くような、やさしく和やかな雰囲気が感じられるときに使われます。

しゅんぷう‐たいとう〔‐タイタウ〕【春風×駘×蕩】
[ト・タル][文][形動タリ]
1 春風がのどかに吹くさま。「春風駘蕩たる穏やかな日和」
2 物事に動じないで余裕のあるさま。ゆったりとのんびりしているさま。「春風駘蕩たる大人たいじん」

出典:小学館 デジタル大辞泉
春
(c) Adobe Stock

春風駘蕩の語源・由来

春風駘蕩の語源は、謝朓(しゃちょう)の詠んだ句だと考えられています。謝朓は、中国・六朝(りくちょう)の斉で活躍した詩人です。語源とされるのは「春物方(しゅんぶつまさ)に駘蕩たり」という句で、春の景色がのどかなことを詠んでいます。

なお、春風駘蕩の「春風」とは、「気持ちよく穏やかに吹く春の風」のことです。「駘蕩」とは、「のどかでうららかな様子」「のびのびした様子」「広くて大きい様子」を意味します。

春風駘蕩の使い方・例文

それでは、春風駘蕩の使い方を簡単な例文で確認していきましょう。

・春風駘蕩とした自然のなかで、心からリラックスでき、ゆったりとした時間を楽しんだ
・彼女は春風駘蕩とした人物だ。いつも穏やかで、多くの人から好かれている
・彼の春風駘蕩な人柄に、いつも安心する
・彼女の春風駘蕩さのおかげで、以前よりも職場の雰囲気が和やかになった

これらのように「春風駘蕩とした」「春風駘蕩な」「春風駘蕩さ」などの表現で使われます。基本的にポジティブなニュアンスで使用される表現です。

春風駘蕩に関連する四字熟語もチェック

あわせて、春風駘蕩に関連する四字熟語も確認していきましょう。ここでは、春風駘蕩の類語・言い換え表現と対義語表現を2つずつ解説します。

春風駘蕩の2つの類語・言い換え表現

春風駘蕩の類語・言い換え表現は、以下のとおりです。

・春日遅遅(しゅんじつちち)
・悠々閑々(ゆうゆうかんかん)

それぞれの意味と使い方を詳しく見ていきましょう。

桜
(c)Adobe Stock

1. 春日遅遅

「春日遅遅(しゅんじつちち)」は「春日遅々」とも書きます。意味は2つあり「穏やかな春の日ののどかな様子」、もしくは「春の日のおだやかで暮れるのが遅い様子」を指す表現です。

2つの意味のうち「春の日の暮れるのが遅い様子」は春風駘蕩とあまり似ていませんが「穏やかな春の日ののどかな様子」であれば春風駘蕩との言い換えができるといえます。

たとえば「穏やかな春日遅遅のこの頃、いかがお過ごしですか」など、手紙を出す際の時候の挨拶として用いられます。

2. 悠々閑々

「悠々閑々(ゆうゆうかんかん)」は「悠悠閑閑」とも書かれる四字熟語です。

意味は「ゆったりと落ち着いている様子」「のんきにかまえる様子」で、落ち着いて気長に構えている状態を指す表現です。

「悠々」とは「のんびりしている様子」、「閑々」は「静かで落ち着いている状態」のことで、似た意味を持つ言葉を重ねて意味を強調しています。

たとえば「彼は退職してから悠々閑々と毎日を過ごしている」などと用いられます。

春風駘蕩の2つの対義語

一方、春風駘蕩の対義語表現は以下のとおりです。

・秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)
・疾風怒濤(しっぷうどとう)

これらの意味や使い方なども確認していきましょう。

走る人の写真

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1. 秋霜烈日

「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」とは「刑罰や権威、意志などが厳しくおごそかなこと」を指す表現です。この意味は「秋の厳しい霜と夏の烈(はげ)しい日差し」という意味から転じたものだといわれています。

また、検察官記章の通称として用いられる場合や、検察官記章のデザインを指す場合も。検察官記章に描かれている太陽や菊の白い花弁、金色の葉を烈日と霜に見立て、検事の職務と理想像も重ねて「秋霜烈日」と表現されるようになったようです。

実際に使用する際には「彼は大変厳格な性格で、秋霜烈日というのにふさわしい人物だ」「彼は秋霜烈日の精神をもって仕事に取り組んでいる」などと用いられます。

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2. 疾風怒濤

「疾風怒濤(しっぷうどとう)」とは、「激しい風や荒れ狂う波」を意味する言葉です。「非常に困難な状況」を指して使うこともあり、よく歴史や政治情勢における転換期や企業の変革期などに用いられます。

語源となったのは、18世紀後半にドイツで起こった「シュトゥルム‐ウント‐ドラング」と呼ばれる文学革新運動のようです。また、この運動自体を指して疾風怒濤と表現する場合もあります。

使う際は「経営陣が一新してから、まさに疾風怒濤のような日々だった」「これからは疾風怒濤の時代に突入するだろう」などと用いられます。

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春風駘蕩を理解しよう!

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)は、もともと「春風が穏やかに吹いてのどかな様子」を指す表現です。そこから転じて「人柄が温厚で穏やかなこと」など、物事や人柄を表すようになりました。どちらにしても、基本的にポジティブなニュアンスで使用されます。

似た意味を持つ四字熟語には「春日遅遅(しゅんじつちち)」「悠々閑々(ゆうゆうかんかん)」などがあります。また、対義語表現は「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」「疾風怒濤(しっぷうどとう)」などです。

この記事を参考に、春風駘蕩や関連する表現への理解を深めましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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