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2024.09.04

秋霜烈日の意味は? 検察官のバッジと関係がある? 使い方や類義語・対義語を解説

秋霜烈日とは、冷たい秋の霜や夏の厳しい太陽をたとえに、権威や刑罰などが厳しく威力のあることを表す言葉です。検察官のバッジにも表されています。本記事では、秋霜烈日の意味や使い方、例文を紹介します。類義語・対義語についても解説しますので、参考にしてください。

秋霜烈日とは?

秋霜烈日とは「しゅうそうれつじつ」と読みます。権威や刑罰などの厳しさを表す言葉です。

ここでは、秋霜烈日の意味について解説します。

言葉の意味

秋霜烈日は、秋の厳しく冷たい霜と夏の強い日差しという意味があり、これが転じて、刑罰や権威、意志などが厳しく厳かなことを表している言葉です。

秋の冷たい霜と夏の照りつける太陽という厳しいものを組み合わせることで、強い威厳と容赦のない厳しさを表しています。

中国の歴史書に「秋霜」や「烈日」の文字が残されており、これが秋霜烈日の語源ではないかとも考えられています。

しゅうそう‐れつじつ〔シウサウ‐〕
《秋の厳しい霜と夏の烈 (はげ) しい日の意から》
1 刑罰・権威・志操などが厳しくおごそかであることのたとえ。「—の裁定」
2 検察官記章の通称。また、そのデザイン。太陽の四方を菊の白い花弁と金色の葉が取り巻くもので、これを烈日と霜に見立てる。

出典:小学館 デジタル大辞泉

検察官のバッジに表されている

秋霜烈日は、検察官記章の通称でもあります。バッジそのものを秋霜烈日と呼ぶ場合も少なくないようです。

検察官のバッジは紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉があしらわれたデザインであり、昭和25年に定められたものです。それが霜と日差しの様子に似ているため、厳正な検事の職務と理想像を合わせ、「秋霜烈日のバッジ」と呼ばれるようになったとされています。

正義の天秤の前で手を組む男性弁護士シンプル線画
(c)AdobeStock

秋霜烈日の使い方・例文

秋霜烈日の使い方について、例文をみながら確認していきましょう。

・検察官は秋霜烈日の精神をもって不正を追及し、犯罪を摘発している

・彼は秋霜烈日を座右の銘にして、正義を貫くために検察官になろうと決意している

・彼の父は厳格で威厳があり、秋霜烈日を絵に描いたような人物だった

・犯罪をなくすためには、秋霜烈日な刑罰の執行が求められている

・組織では、違反者に対して秋霜烈日の罰を下すことを決めている

・自然環境の厳しく秋霜烈日といえる場所で育ったので、現在の居住地は非常に快適だ

秋霜烈日の類義語

秋霜烈日には、次のような類義語があります。

・志操堅固(しそうけんご)
・堅忍不抜(けんにんふばつ)
・苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)

いずれも、意志の強さや不屈の精神、厳しさを表す言葉で、秋霜烈日に似ています。

それぞれ、言葉の意味や使い方をみていきましょう。

腕を組んでいるビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

志操堅固

志操堅固は、志や考え・主義などを堅く守り、何があっても変えないという意味です。「志操」は、考えや主義などを守って変えないという強い意志を表します。

どのような圧力にも屈せず自分の主義主張を守り、真面目な考えを持っているという意味で使われる言葉です。

(例文)
・彼は自分の信念を曲げることなく、常に志操堅固の精神を貫いていた
・一度決めたことは守り通す、志操堅固な人といわれている

堅忍不抜

堅忍不抜とは、どのようなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶという意味です。「堅忍」は意志が極めて強く我慢強いこと、「不抜」はしっかりしていて動かないという意味があります。

(例文)
・彼は堅忍不抜の精神を貫き、数々の困難を乗り切った
・堅忍不抜を座右の銘にしている経営者は多く、スピーチでもよく不屈の精神という意味合いで取り上げられている

苛斂誅求

苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)は、税金や借金などを容赦なく厳しく取り立てるという意味です。「苛」は責め立てるという意味で、「斂」は集めるという意味があります。「誅求」は、手きびしく責めつけて取り立てることを表します。

もともとは税金を厳しく取り立てることを指していた言葉ですが、時代の経過とともに借金にも使われるようになりました。さらに、厳しい税金を課す政治体制を指して使われることもあります。

(例文)
・これだけ税金が高い世の中では、苛斂誅求という言葉を使いたくもなる
・彼は借金が多く支払いが遅れがちで、最近は返済を求める電話が苛斂誅求のように連日かかってくるらしい

手を伸ばしている人、チェックマークが書かれた紙のイラスト
(c)AdobeStock

秋霜烈日の対義語は「春風駘蕩」

秋霜烈日の対義語は、春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)です。春風が気持ちよく吹いている、のどかな春の景色を表しています。そこから、何事もなく平穏であることや、温和でのんびりとした人柄を指す言葉として使われています。「駘蕩」は、春ののどかな様子を指す言葉です。

厳しく威厳があるという秋霜烈日とは、正反対の言葉といえるでしょう。

(例文)
・彼はいつものんびりしていて、温和な性格だ。周りからはまるで春風駘蕩のような人だといわれている
・彼女は春風駘蕩な性格で、いつも穏やかに話を聞いてくれる。そのため、多くの人から慕われている

秋霜烈日は刑罰や権威の厳しさを表す言葉

秋霜烈日は刑罰や権威が厳しいことを指す言葉で、検察官を象徴して使われることもある言葉です。検察官バッジは秋霜烈日を表すようなデザインが施され、バッジそのものが秋霜烈日と呼ばれることもあります。

類義語には志操堅固や堅忍不抜などがあり、対照表現は春風駘蕩です。あわせて覚えておけば、秋霜烈日の理解が深まるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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