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2024.05.30

晴耕雨読とは俗世間から離れて穏やかに暮らすこと|使い方や類似表現などを紹介

晴耕雨読とは、俗世間から離れて心穏やかに暮らすことを指す四字熟語です。ストレスを抱えながら多忙な生活を送る現代人からすると、憧れの生活ともいえるかもしれません。本記事では、晴耕雨読の意味や使い方、類似表現などを解説します。

晴耕雨読とは

晴耕雨読は「せいこううどく」と読み、晴れた日には外で畑を耕し、雨の日は家にこもって読書をする生活のことです。俗世間から離れ、悠々と暮らすことを表現する言葉です。 

せいこう‐うどく
[名](スル)晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること。悠々自適の生活を送ることをいう。

出典:小学館 デジタル大辞泉

晴耕雨読は、天気に応じてその日の行動を決める、人間の原点に立ち返った暮らしをあらわします。また、汗をかきながら身体を動かす日もあれば、読書によって教養を深める日もあり、バランスの取れた生き方ともいえるでしょう。

楽して気ままに暮らすという意味ではない

晴耕雨読は、決して「楽をして気ままに暮らす」という意味ではありません。天候に合わせてその日に適した行動を選択する、理にかなった暮らしともいえるかもしれません。堕落した生活を意味するわけではないことを押さえておきましょう。

晴耕雨読の由来

晴耕雨読の言葉の由来は諸説あり、はっきりしていません。いくつかの説が存在していますが、いずれにしてもそれほど古い言葉ではなく、19世紀頃から使われるようになったと考えられます。

空に向かって両手を掲げている人
(c)Adobe Stock

晴耕雨読の使い方と例文

晴耕雨読は、文章では以下のように用いられます。

・私の理想は、自然豊かな環境で晴耕雨読の生活を送ることだ
・祖父は、晴れた日には畑仕事に勤しみ、雨の日は読書を楽しんでいるという。晴耕雨読を体現したような生活だ
・定年後は都内の家を引き払い、故郷で晴耕雨読な生活を送ることを計画している
・都会の生活はストレスが多すぎる。晴耕雨読な日々を送れたら、どんなにいいかと思う

日常生活で晴耕雨読という言葉を使う場面は限られているものの、自然の中での健康的な暮らしを表現する際に使われることが多いでしょう。

晴耕雨読の類似表現

晴耕雨読の類似表現として挙げられるのは、「悠々自適」「閑雲野鶴」「安居楽業」「無為自然」「採薪汲水」などです。それぞれの意味や使い方などを紹介します。

カフェで窓を見ながらゆっくりしている人の写真
(c)Adobe Stock

悠々自適

悠々自適は「ゆうゆうじてき」と読み、心穏やかにのんびり過ごすことを意味する四字熟語です。「悠々」はゆったりと落ち着いているさまをあらわし、「自適」は束縛を受けずにのびのびと楽しむことをあらわします。

【例文】
・彼は20代で起業し、成功後は悠々自適な生活を送っている
・退職後は趣味の庭いじりとボランティアに精を出し、悠々自適に暮らしている

閑雲野鶴

閑雲野鶴の読み方は「かんうんやかく」で、世の中の動向に左右されず、思いのままに自由に暮らすという意味の言葉です。「閑雲」は大空にゆったりと浮かぶ雲を、「野鶴」は自由気ままに野で遊ぶ鶴を指し、何ものにも束縛されずに自由に生きる様子を表現します。

【例文】
・都会の喧噪を離れ、高原のふもとで閑雲野鶴のような生活を送っている
・田舎に移住したのは、閑雲野鶴の暮らしを実現するためだ

安居楽業

安居楽業は「あんきょらくぎょう」と読み、自分の置かれた状況に満足し、穏やかに仕事を楽しむことを意味する四字熟語です。「安居」には、現在の状態に安心している意味があります。

【例文】
・彼女は幼い頃からの夢だったカフェをオープンし、安居楽業の日々を送っている
・身内で小さな会社を経営し、安居楽業の生活をしている

無為自然

無為自然は「むいしぜん」と読み、人の手を加えずにあるがままにまかせることを意味し、老子や荘子の思想をあらわす言葉です。「無為」は人の手を加えず何もしないことを、「自然」は人間の手が入らない、もとの姿をあらわします。

【例文】
・野菜を育てたり魚を釣ったりして、無為自然な生活を満喫している
・彼は無為自然な生活を求めて、山奥の小屋で暮らし始めた

採薪汲水

採薪汲水の読み方は「さいしんきゅうすい」であり、自然と共生しながら質素に暮らすことをあらわす四字熟語です。「採薪」は山でたきぎを集めることを、「汲水」は川の水を汲むことを意味します。

【例文】
・都会の生活に疲れた彼女は、故郷で採薪汲水の生活をすることを選んだ
・採薪汲水の生活を送るようになって、自然のありがたさを実感している

晴耕雨読の反対表現

晴耕雨読の反対表現として使われるのは、「多事多端」「南船北馬」などです。それぞれの意味や使い方を確認しましょう。

仕事をする女性
(c)Adobe Stock

多事多端

多事多端は「たじたたん」と読み、多くの仕事をしなければならない、忙しい様子をあらわす言葉です。「多事」と「多端」はいずれも仕事が多いという意味であり、同じ意味の言葉を重ねて意味を強調しています。

【例文】
・多事多端な生活により、体調を崩した
・多事多端な日々は大変だったが、それにより仕事のスキルが向上した

南船北馬

絶えず旅をして忙しいことを意味する「南船北馬」は、晴耕雨読の反対表現の1つといえるでしょう。読み方は「なんせんほくば」です。

「南船」と「北馬」は、ともに交通手段を指します。南船北馬の言葉が生まれたとされる中国は、南部に川が多いため船が用いられ、北部は山が多いことから馬が用いられました。船や馬などを使って、頻繁に旅をするさまを表現します。

【例文】
・南船北馬の生活を送り、多くの場所を訪れたことは、自分の中でかけがえのない経験となった
・南船北馬の生活は大変だったが、それによって視野が広がった

晴耕雨読の意味を正しく理解しよう

晴耕雨読は、晴れた日には外で畑を耕し、雨の日は家にこもって読書をする生活を意味する言葉です。俗世間から離れ、悠々と暮らすというニュアンスがあるため、晴耕雨読の生活に憧れている方もいるでしょう。

しかし晴耕雨読の生活は、単にのんびりした気ままな暮らしではなく、自然に合わせた合理的な暮らしをあらわしているともいえます。晴耕雨読の意味を理解し、正しく使いこなせるようにしましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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