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2024.05.16

「逃げるが勝ち」が意味することとは? 使い方や似た言葉などを紹介

「逃げるが勝ち」とは、争うのを避けて勝ちを譲る方が得策であることを意味します。生きにくさに意識が向きがちなとき、この言葉が救いになるかもしれません。本記事では「逃げるが勝ち」について、意味などを紹介します。

「逃げるが勝ち」は勝ちを譲ることの意

「逃げるが勝ち」はよく知られていることわざですが、実は深い意味があるのをご存じですか? 本記事では「逃げるが勝ち」にスポットをあて、意味や使い方、似た言葉などをまとめました。人生の教訓にもなる「逃げるが勝ち」について、一緒に見ていきましょう。

意味

「逃げるが勝ち」を辞書で調べてみました。

逃(に)げるが勝(か)ち
読み方:にげるがかち

争わないで相手に勝ちを譲るほうが、大局的に見れば得策である。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「逃げるが勝ち」が意味するのは、無駄な戦いや愚かな争いはせず、逃げる方が得策であるということ。無駄であると知りつつ勝ちに執着するのではなく、さっさと逃げる方が結果的に得をすることを表します。

戦っても得るものがないことや、争っても得をしないと明白なことには参加せず、逃げるのが一番賢い選択であることを表現する場合に用いることが多いでしょう。

語源

「逃げるが勝ち」の語源は、不明とされています。小説家である立原正秋の『冬の旅』の一節に登場しますが、くわしいことはわかっていません。

(c) Adobe Stock

「逃げるが勝ち」はどう使う?

「逃げるが勝ち」の使い方を見ていきましょう。例文を紹介しますので、参考にしてください。

《例文1》パートナーに八つ当たりをされたけれど、逃げるが勝ちだと考えてスルーした

家族やパートナーの機嫌が悪く、八つ当たりをされたとしても、それに対抗するのは避けようとする人は多いでしょう。状況にもよりますが、それで喧嘩になったとしても得るものはなく、対抗するのは無駄だと考えることもあるはずです。例文は、まさしくそのことを表現しているといえるでしょう。

《例文2》逃げるが勝ちだと考えるのはいいが、そればかりだと、相手や周りの信用を失うことになると部長に諭された

無駄な戦いだとわかっていても、真剣にがんばる方がいいケースもありますよね。例文は、得をしないとわかっていても、踏ん張る必要があると上司に諭されたさまを表しています。

《例文3》逃げるが勝ちだとわかっていたが、あまりの理不尽さに怒りを抑えることができなかった

理不尽だと感じることは、不快な気持ちになり怒りがわきますよね。戦ったり争ったりしても無駄だと知りつつ、堪えられずに怒りを露わにしたことがある人もいるでしょう。例文が表すのは、まさにそのような状況です。

(c) Adobe Stock

使う際の注意点

「逃げるが勝ち」は、逃げてはいけないことから逃げる場合には使いません。たとえば、「どうやっても納期に間に合わない。逃げるが勝ちでしらばっくれよう」のように使うのはNG。「逃げるが勝ち」の意味とは異なると考えてください。

「逃げるが勝ち」は、不利な状況であっても戦いを挑もうとしているときに使う言葉です。勝つことばかりにこだわって心身を消耗するのではなく、視点を変えて大局的に物事を見るよう促す際に用いられています。

「逃げるが勝ち」と似た言葉

「逃げるが勝ち」と似た言葉を見ていきましょう。「負けるが勝ち」「三十六計逃げるに如かず」の2つを紹介します。

「負けるが勝ち」

「負けるが勝ち」は、一時は相手に勝ちを譲り、しいて争わないことが結局は勝利をもたらすということを意味します。「逃げるが勝ち」と意味や使い方は、ほぼ同じと考えていいでしょう。言い換えの表現として使うことができますので、覚えておくといいかもしれません。

《例文》相手の言い分に納得したわけではないが、これ以上戦うのは無理がある。負けるが勝ちだと考え、次の機会を狙うことにした

「三十六計逃げるに如かず」

「三十六計逃げるに如かず」とは、形勢が不利になったときは、あれこれ思案するよりも、逃げてしまうのがいちばんよいという意味。転じて、めんどうなことが起こったときには、逃げるのが得策であるという意味で使われています。読み方は「さんじゅうろっけいにげるにしかず」。この言葉も「逃げるが勝ち」と近い意味を持つといえるでしょう。

《例文》幼いころ、祖父に何度も言われたのが「三十六計逃げるに如かず」。むやみやたらに戦うのは愚策であると教えてもらった

「逃」の字を含む慣用句4選

「逃げるは勝ち」にもある「逃」を含む慣用句を紹介します。さまざまな言葉がありますので、ぜひチェックしてください。

(c) Adobe Stock

「逃げを打つ」

「逃げを打つ」とは、逃げるための用意をすること。責任の追及などを逃れようと、手段を講じることを指します。読み方は「にげをうつ」。責任を負わされないよう事前に策を講じておくことを表す際に用いられています。

《例文》課長から、万が一に備えて逃げを打つよう指示された

「逃げ腰になる」

今にも逃げようとする腰つきや、責任などを逃れようとする態度を表すのが「逃げ腰になる」。「にげごしになる」と読みます。責任を負わされることを避けようとする言動を指していうことが多いでしょう。

《例文》パートナーと住宅購入について話したいのに、彼はいつも逃げ腰になる

「逃がした魚は大きい」

手に入れそこなったものは、惜しさが加わり実際より価値があるように思われるものであるという意味の「逃した魚は大きい」。「のがしたさかなはおおきい」と読みます。「釣り落とした魚は大きい」と表現しても問題ありません。

《例文》うちの会社が不採用にした人物をライバル社が採用したが、彼はとても優秀で、人格者のようだ。逃した魚は大きいと言わざるをえない

「虎口を逃れて竜穴に入る」

一難を逃れて、また他の難儀にあうことや、次々に災難にあうたとえとして使われる「虎口を逃れて竜穴に入る」。「ここうをのがれてりゅうけつにいる」と読みます。「虎口」とは虎の口のことで、非常に危険なところや、危険な状態のたとえ。「竜穴」は、竜が住むという洞穴を指します。

不運や災難が絶えないことを表す際に用いられる言葉です。

《例文》パソコンの電源が入らず困っていたら、Wi-Fiまでおかしい。今日が期限の仕事があるのに、虎口を逃れて竜穴に入るような状態だ

最後に

「逃げるが勝ち」とは、争わないで相手に勝ちを譲るほうが、大局的に見れば得策であることを意味します。勝つことや戦うことにこだわっても得るものがなく、消耗する一方であるなら、撤退する勇気を持つ方がいいケースもあることを示す言葉といえるでしょう。逃げることは、賢い選択の一つであると考えると、生きやすくなるかもしれません。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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