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2025.08.07

「行住坐臥」は立ったり座ったりといった動作を表す言葉|意味の似ている四字熟語は?

「行住坐臥」は、人の動作を表す四字熟語です。立ったり座ったりといった基本的な動作を指します。転じて、「常日頃」という意味ももつ言葉です。本記事では「行住坐臥」の意味や使い方とともに、意味の似ている四字熟語を紹介します。

「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」の意味とは?

「行住坐臥」は仏語のひとつです。具体的には、人間の動作の基本といわれる次の4つを表します。

・行く
・留まる
・座る
・寝る

日常会話では、人の立ち振る舞いを指す意味として使われるのが一般的です。「座る」という字を使い、「行住座臥」とも書くこともあります。

また、「行住坐臥」には「常日頃(つねひごろ)」や「つねづね」といった意味もあります。

立ったり座ったりといった行動が日常的であるように、変わらないことを指す言葉であることも押さえておきましょう。

ぎょうじゅう‐ざが【行住×坐×臥】
1 仏語。人の起居動作の根本である、行くこと・とどまること・座ること・寝ることの四つ。四威儀。
2 日常の振る舞い。また、つね日ごろ。「―初心を忘れない」

出典:小学館 デジタル大辞泉

「行住坐臥」の使い方と例文

仏語である「行住坐臥」は、立居振る舞いのほか、常日頃を表す語句として日常会話で活用できます。以下のように、ビジネスシーンにも取り入れやすい四字熟語です。

たとえば「行住坐臥、初心を忘れず」とすると、「初心を忘れずに日々の生活を送る」という気持ちを言い表せます。

・入社から5年経ちましたが、今後も行住坐臥、初心を忘れず日々の業務に取り組む思いです
・行住坐臥、仕事終わりに1日を振り返り、次に活かす努力をしています
・社会人として失礼がないよう、行住坐臥、1つひとつに気を配ることを心がけている

「行住坐臥」の類語や言い換え表現

以下の語句は、「行住坐臥」と同じような意味をもつと考えられます。

・日常坐臥(にちじょうざが)
・立ち居振る舞い(たちいふるまい)
・起居(ききょ)
・不断(ふだん)
・明けても暮れても(あけてもくれても)

それぞれの意味と「行住坐臥」との違いを知り、シーンに応じて使い分けましょう。

仕事をしている人のイラスト
(c)AdobeStock

「日常坐臥(にちじょうざが)」

「日常坐臥」は、「行住坐臥」と同様に日常を意味する四字熟語です。「日常」という語句に、座ったり寝たりといった「坐臥」を重ねることで、「常日頃」を表しています。

「行住坐臥」と異なるのは、立居振る舞いを指す言葉ではないこと。おもに「毎日」や「普段」などのニュアンスで使用します。

・新しいプロジェクトが始まり、最近は日常坐臥、仕事のことばかり考えている

「立ち居振る舞い(たちいふるまい)」

「立ち居振る舞い」は、「行住坐臥」と同じように使える言葉です。「立居振舞」と四字熟語で表すこともあります。

立ったり座ったりといった動作のほか、日常的な身のこなしに対しても用いる表現です。「行住坐臥」に比べなじみがあり、日常会話に取り入れやすいフレーズといえるでしょう。

・社会人として、ビジネスシーンに応じた所作や立ち居振る舞いを身に付けたい

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「起居(ききょ)」

「起居」とは、立ったり座ったりといった動作のことです。転じて「行住坐臥」のように日常を表します。「普段の様子」という意味ももつ言葉です。

また、ひとつ屋根の下で暮らし、日常を共にすることは「起居を共にする」と言い表します。

・彼女は学生時代に同じ部に所属し、合宿などで起居を共にした仲間だ

「不断(ふだん)」

「不断」とは、絶え間なく続くことです。一方で「優柔不断」のように決断力が乏しいことも言い表します。

また、「行住坐臥」と同様に「日常」という意味があり、「普段から気を付けている」、「普段はあまり食べない」の「普段」と同じように使える言葉です。

・不断はあまり欲しいと思えないチョコレートが、今日は食べたくてたまらない

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「明けても暮れても(あけてもくれても)」

いつもいつも変わらない様子は「明けても暮れても」と言い表します。夜が明けても、日が暮れても変わらないという意味の言葉です。

「行住坐臥」のように変わらず繰り返される動作に適した表現ですが、ネガティブなニュアンスを含む一面も。そのため使用するシーンには気を付けてください。

・明けても暮れても変わらない毎日を変えたいと思っている

「行住坐臥」と反対の意味をもつ四字熟語

常日頃を意味する「行住坐臥」に対し、以下の四字熟語はその場限りの事柄を表します。

・一炊之夢(いっすいのゆめ)
・一時流行(いちじりゅうこう)

「行住坐臥」が適さないシーンや、まったく反対の状況にある場面などでは、これらの言葉で気持ちを表してみましょう。

時計の上に乗って走っているビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

「一炊之夢(いっすいのゆめ)」

「一炊之夢」は、権力や財力により得た栄華は一時のものであり、はかないことを意味します。中国の故事「枕中記(ちんちゅうき)」に由来する言葉です。

物語のなかで、唐の盧生(ろせい)は旅の途中、人生の栄枯盛衰を経験する夢をみます。長い人生を経験したようだったにもかかわらず、実際に夢を見ていた時間は、粟(あわ)を炊くこともできないほど短いものでした。

このことから、「一炊之夢」は人生や栄華のはかなさを表す言葉として用いられています。

・「駅前のケーキ屋さん、前を通ったら閉店していたよ」「一時は行列ができるほど人気だったのに、一炊之夢のようだね」

「一時流行(いちじりゅうこう)」

「一時流行」は、俳句の世界で用いられる言葉です。俳句の新しさを求め、変化を重ねることを意味します。

転じて、その時々の世に応じた一時的な新しさを表します。日常会話では、一時的なトレンドを指すのが一般的です。

「行住坐臥」が常日頃を表すのに対し、「一時流行」はその場限りの流行りを表すという違いがあります。ビジネスシーンには、以下のように取り入れてみましょう。

・一時流行というように、人の興味は日々移り変わるものだ。そのため、ビジネスでも常に先を見通す視点が求められる

四字熟語「行住坐臥」を会話やメールに取り入れよう

「行住坐臥」には、立ち振る舞いや常日頃などの意味があります。仏語のひとつですが、日常会話にも使えるといえる四字熟語です。

類語や言い換え表現を使えば、状況や気持ちをより的確に伝えられます。それぞれの意味をふまえ、「行住坐臥」という語句を取り入れていきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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