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2025.06.24

足手纏いとは自由な活動の妨げとなること|意味や使い方、言い換え表現も紹介

足手纏い(あしでまとい/あしてまとい)とは、自由な活動の妨げとなることを意味する言葉です。手足にまとわりつくものがあると、動きが不自由になることから生まれた表現とされています。意味や類似する表現の使い方を、例文を交えて見ていきましょう。

足手纏い(あしでまとい、あしてまとい)とは?

足手纏い(あしでまとい、あしてまとい)とは、行動の自由を奪うものや動きを妨げるもの、手足に纏いつくもののことです。おもに厄介者を指す表現として用いられます。

なお、まとい(纏い)とは、身につけることや着ること、身につけるもののことです。手足に布が絡んでいると動きが制限されるように、体に巻きついて邪魔になるものを指して「足手纏い」と表現されます。

あして‐まとい〔‐まとひ〕
[名・形動]《「あしでまとい」とも》手足にまつわりついて自由な活動の妨げとなること。また、そのようなさま。あしてがらみ。
「—の女房持つは厭と」〈露伴・いさなとり〉

出典:小学館 デジタル大辞泉

足手纏いの使い方

足手纏いは、次のように使います。

・今日からこの部署で働くことになりました。皆さんの足手纏いにならないように注意いたします
・明らかに私の存在が足手纏いになっているようだった
・家族は支えてくれる存在であり、足手纏いではないはずだ

足手纏いは、人に対して使われることが一般的です。実際に手足に絡みつくものというよりは、手足に絡みついたように行動を妨害するものといった意味で使われます。

足手纏いの語源

足手纏いは、手足にまとわりついて行動を妨げるものから生まれた言葉です。手足に布が巻きつくと行動を制限されることから、行動を制限するものや存在の意味で足手纏いというようになりました。

英語では足手纏いになるものといった意味で「drag」が使われることもあります。

・Debt is a drag.(借金が足手纏いになる)
・That is a drag.(それは大変でしたね)

足手纏いの言い換えに使える表現を例文でチェック

次の表現は、足手纏いの言い換えに使われることがあります。

・足枷
・邪魔・邪魔立て
・妨害
・割り込む

それぞれの使い方やニュアンスの違いを、例文をとおして見ていきましょう。

足を引っ張るビジネスパーソンのイラスト
(c)AdobeStock

足枷

足枷(あしかせ)とは、2枚の厚い板に足首がとおる程度の半円を開け、前後から足を挟んで動けないようにする昔の刑具のことです。足の自由を束縛することから、自由な行動を妨げるものや足手纏いになるものの意味を表現することがあります。

・彼女には莫大な借金があり、その存在が足枷となっている
・誰しもさまざまな手枷足枷があり、完全に自由に動ける人は少ない
・親を足枷と考えるかどうかは、その人が育ってきた環境にもよる

なお、手枷(てかせ)は手にはめて行動を制限する刑具です。「足枷になる」と同じ意味で「手枷足枷になる」と使うこともあります。

邪魔・邪魔立て

邪魔(じゃま)とは、妨げとなるものやその様子のことです。仏教では仏道修行の邪魔をする悪魔を「邪魔(じゃま)」といいます。日常会話では「邪魔になる」や「邪魔する」「邪魔をする」のように使われます。

・彼の存在が私の出世を邪魔している
・邪魔になるものは片付けておきましょう

わざと邪魔をすることを「邪魔立て(じゃまだて)する」と表現することもあります。

・余計な邪魔立てはしないでほしい
・彼は何かと邪魔立てする

意図せずに邪魔になるときは、「邪魔立て」ではなく「邪魔」や「妨害」などの言葉を使いましょう。

妨害

妨害とは、邪魔をすることです。次のように使います。

・こんなところに看板を出すと、隣の店の営業妨害になってしまう
・会議の進行を妨害した
・遅くまで騒いでいると、家族の睡眠を妨害することになってしまうよ

妨害は「営業」や「進行」「睡眠」のように、邪魔をする対象を明らかにすることが多いです。一方、足手纏いは存在そのものが邪魔になっているときに使われるため、邪魔をする対象を明らかにせずに使う傾向にあります。

割り込む

割り込むとは、無理に押し分けて入り込むことです。次のように使います。

・親子連れが順番待ちの列に割り込んできた
・人の話に割り込まないでください
・隙間に割り込んで、無理に座席に腰かけた

割り込むは邪魔をするというよりは、無理に間に入り込む様子を表現します。無理に入り込んだ結果、周囲の邪魔になってしまうことはあるでしょう。

また、取引相場で一定の値段よりも安くなることも、割り込むと表現します。

・株価が20,000円を割り込んだ
・3,000円を割り込んだときにすべて売却するように証券会社に依頼した

反対に一定の値段よりも高くなったときは、「上回る」「超える」といった言葉で表現します。

「足手纏いになる」と類似する「足」を使った表現

「足手纏いになる」と類似する表現の中には、「足」を使ったものもあります。よく使われる表現としては、次のものが挙げられます。

・足を引っ張る
・足を掬われる

各表現の意味やニュアンスの違いを、例文を用いて見ていきましょう。

足を引っ張る

「足を引っ張る」とは、人の成功や前進を邪魔することです。

・チームの足を引っ張らないよう、努力いたします
・応援はしてくれなくてもいいから、足を引っ張ることだけはしないでほしい
・私が何かに取り組むと、彼女が足を引っ張る

存在そのものが邪魔をする「足手纏い」とは異なり、「足を引っ張る」は意図的に人を邪魔するニュアンスがあると言えるでしょう。

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足を掬われる

「足を掬われる(すくわれる)」とは、隙をついて失敗させられるという意味の慣用表現です。

・彼女に足を掬われた
・人の足を掬うような行為は止めよう
・足を掬うルールは必要だろうか

なお、文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によれば、「卑劣なやり方で失敗させられること」の慣用表現として「足下をすくわれる」を選んだ人は74.1%、正解である「足を掬われる」を選んだ人は16.7%でした。掬う・掬われるのは足下ではなく足と覚えておきましょう。

参考:文化庁「平成19年度「国語に関する世論調査」の結果について」

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足手纏いと似た表現との違いを押さえよう

「足手纏い」のように「行動の自由を奪う」「動きを妨げる」といった意味を持つ言葉や表現は多数あります。類似する言葉・表現の違いを確認し、適切なシチュエーションで使えるようにしておきましょう。

また、隙をついて失敗させられることは、「足下を掬われる」ではなく「足を掬われる」です。正しく覚え、適切な場面で使いましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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