「玉響」という言葉をご存じでしょうか? 美しい響きを持ち、日本語ならではの繊細で奥ゆかしい意味が込められています。この記事では、「玉響」の読み方や意味、類語や英語表現について見ていきましょう。
「玉響」とは? 読み方や意味を詳しく解説
「玉響」という言葉には、自然の中にある儚い一瞬を表現する意味が含まれています。その奥深い意味を理解することで、日本語の美しさを改めて感じることができるかもしれませんよ。
「玉響」の読み方と意味
「玉響」は「たまゆら」と読みます。辞書で定義を確認してみましょう。
たま‐ゆら【玉▽響】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
[副]少しの間。ほんのしばらく。
「―も心を休むべき」〈方丈記〉
[補説]「玉響(たまかぎる)きのふの夕見しものを今日の朝(あした)に恋ふべきものか」〈万・二三九一〉の「玉響」を「たまゆらに」とよんだところからできた語。玉がゆらぎ触れ合うことのかすかなところから、「しばし」「かすか」の意味に用いられた。
「玉響」は、「ごくわずかの間」や「ほんの少しの間」を指す言葉です。言葉の響きが美しいですね。和歌や詩など、文学的な表現で用いられることが多いでしょう。

「玉響」の語源
「玉響」という言葉の語源については、いくつかの説があります。代表的なものを2つ紹介しましょう。1つ目は、物につけた玉が揺れ動き触れ合う音がかすかであることから「玉動(たまゆら)」に由来するという説です。
2つ目は、「たま」が「てま」と同じ語源で、「間離(たまさか)」に対する「間寄(たまより)」の意味を表しているという説です。どちらも、美しく儚い響きに由来する表現といえるでしょう。
「玉響」の類語や言い換え表現
ここでは「玉響」と似た意味を持つ言葉を紹介します。いずれも、短い時間や儚さを表現する言葉です。
暫時(ざんじ)
わずかな時間やしばらくの間を意味する言葉です。文章で使われることが多いでしょう。
一瞬
瞬きをするほどの、非常に短い時間を指す言葉です。日常的にもよく使われる表現ですね。
刹那(せつな)
仏教用語に由来し、きわめて短い時間や瞬間を意味します。瞬間的で儚い情景を表現する際に、用いられることが多いです。

「玉響」の名前を冠する作品や施設を紹介
「玉響」という美しい響きを持つ言葉は、その魅力からさまざまなところで用いられています。以下にいくつかの例を紹介します。
玉響停の御噺
「玉響停の御噺」は、ゲーム『原神』に登場する星4の長柄武器の名称です。この武器は、元素スキル発動時に攻撃力と移動速度が上昇する効果を持ち、特に元素爆発を多用するキャラクターと相性がいいとされています。
イベント「三川遊芸夢綺譚」で入手可能です。元素チャージ効率と攻撃力を強化できるため、多くのプレイヤーに重宝されています。
さだまさしさんと立川談春さんの「玉響」
シンガーソングライターのさだまさしさんと落語家の立川談春(たてかわ・だんしゅん)さんは、立川談春さんの40周年を記念して、「玉響」という二人会を2024年12月〜2025年2月まで開催しました。
「玉響」という言葉を用いることで、特別な時間の一瞬一瞬を大切にする思いが伝わってきます。
玉響の風(伊豆高原)
静岡県伊東市の伊豆高原には、「玉響」の名前を冠した「玉響の風」という温泉宿があります。全室に露天風呂が備わっており、愛犬とともに宿泊できる隠れ家的なホテルとして知られていますよ。美しい自然に囲まれた環境で、静寂の中での癒しや一瞬の贅沢を提供しており、その名称にふさわしい特別な時間を過ごすことができます。
玉響の英語表現
「玉響」という言葉を英語で表現する際に、意味の近い言葉をいくつか紹介します。

a moment
「玉響」のように「ごく短い時間」や「一瞬の間」を表す英語表現です。日常的な会話でもよく使われる言葉で、“Please wait a moment.”(少しの間お待ちください)」のように用いられます。
an instant
「瞬間」や「一瞬」を意味する表現です。“in an instant”(瞬時に)という形で使われることが多く、玉響の持つ儚さや一時的なニュアンスに近い意味を持っています。
最後に
「玉響」という言葉には、日本語特有の美しさや奥深さが込められています。意味を知ることで、言葉の持つ美しさをより深く感じていただけたら幸いです。
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