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2025.03.28

頭巾(ずきん)はどんなときにかぶるもの? 防災頭巾とヘルメットの違いとは

頭巾とは、頭や顔を覆う布製のかぶりものです。おもに防寒や、ほこりをよけるために使われます。災害時に頭を守る道具として、防災用頭巾の準備を推奨する学校も少なくありません。本記事では、頭巾の種類や役割、防災頭巾と防災ヘルメットの違いなどを解説します。

頭巾とは?

頭巾は「ずきん」と読み、布製のかぶりもののことです。おもに、布を袋形にしたもので頭や顔を覆います。

ここでは、頭巾の種類や役割を見ていきましょう。

頭巾の種類

頭巾は、江戸時代に広く用いられていました。当時流行していたのは、おもに次のような種類とされています。

  • 御高祖(おこそ)頭巾
  • 大黒(だいこく)頭巾
  • 宗匠(そうしょう)頭巾
  • 苧屑(ほくそ)頭巾

御高祖頭巾は、縮緬(ちりめん)などの四角い布に紐をつけ、目だけを出して頭・顔を包む頭巾です。江戸時代の女性の、防寒用頭巾として使用されていました。歌舞伎の女形が着用したことから、若い女性に人気だったとのことです。

大黒頭巾は、円形で横にふくらんだ形の頭巾です。七福神の1つである大黒天がかぶっている頭巾に似ているため、大黒頭巾と呼ばれています。おもに、僧侶や老人が使用していました。

宗匠頭巾は、ふちがなく底が平らな頭巾です。宗匠とは、文芸・技芸などに秀でており、人に教える立場にある人のこと。俳諧、茶道などの宗匠が好んでかぶったことから宗匠頭巾と呼ばれているようです。

苧屑頭巾は、「カラムシ」という植物の茎を編んで作った頭巾です。切妻の屋根に似た形をしており、頭を覆うように深くかぶります。鷹匠や猟師などが使用していました。

これらは日常的に使用されていた頭巾で、ほかにも職業・儀式などによって多くの種類があります。

頭巾の役割

頭巾は頭や顔を布で包み、防寒やほこりよけ、あるいは人目を避けるために使われます。室町時代、僧侶のかぶりものとして使われはじめ、江戸時代に入ってから広く流行したようです。

江戸時代には顔をすっかり隠す覆面頭巾もありましたが、顔を隠すことは犯罪の取締りが難しくなることから、幕府は頻繁に覆面禁止令を出していたのだとか。

赤ずきんのイラスト
(c)AdobeStock

防災頭巾の特徴

近年は、頭巾というと「防災頭巾」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。厚みのあるクッションで、落下物があたったときの衝撃を和らげるのが特徴です。

ここでは、防災頭巾と防災ヘルメットとの違いや、防災頭巾の選び方を解説します。

防災ヘルメットとの違い

防災頭巾は布製で軽量なため、子どもも扱いやすく、装着も簡単です。頭からかぶると肩まで保護でき、耳や首、肩まで落下物や火の粉から守れるでしょう。普段はたたんで収納でき、万が一避難生活になったときも枕やクッション代わりになり得ます。

そのようなメリットから、子どもたちが防災用頭巾を教室に常備している学校も少なくありません。入学時に用意するよう求められるケースもあります。

その一方で、防災頭巾に対しては、いざというときの備えとして十分なのかという疑問の声も。

地震などの災害が発生したときは落下物の危険があり、防災頭巾は軽量な落下物から頭を守ることはできても、重量のある落下物や強い衝撃からは守れないとも考えられるためです。

その点、防災ヘルメットであれば、重いものや硬いもの、角のあるものが落下してきたときも頭を守ることに期待ができます。

ただし、防災ヘルメットは小さい子どもには着用がスムーズにできない可能性があり、かさばって収納しにくいという問題も。

それぞれのメリット・デメリットを考え、選ぶ必要があるでしょう。

防災グッズについて考えている家族のイラスト
(c)AdobeStock

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防災頭巾の選び方

防災の備えとして防災頭巾を選ぶときにチェックしたい一例は、次の3点です。

  • 防炎性能のテストに合格している
  • サイズがちょうどいい
  • 耳穴が開いている

防災頭巾には、公益財団法人日本防炎協会により、防炎性能のテストに合格しているものを選びましょう。防炎製品として認められたものであれば、火災発生時における火傷のリスクを抑えることに期待できます。

防災頭巾は、サイズの合うものを選ぶことも大切です。とくに、子どもは年齢によってサイズが変わります。すぐ小さくなってしまうからとオーバーサイズを購入すると、いざというときにかぶりにくくなるでしょう。視界が覆われて危険になる可能性もあるため、注意してください。

防災頭巾は耳を覆うため、かぶると周囲の音が聞こえにくくなります。災害時にしっかり状況判断ができるよう、耳穴を開けているデザインのものを選ぶとよいでしょう。

頭巾でおしゃれできる?

頭巾は古い時代のかぶりものというイメージがありますが、おしゃれなタイプの頭巾も流行しています。

ここでは、若い世代に人気の頭巾をご紹介します。

【バラクラバ】デビュー! ストールよりも暖かくて断然ラク、買って大大正解品!

バラクラバ

バラクラバとは、冬のアウトドアや登山で使われる防寒具です。頭から首までを覆う頭巾で、おしゃれなデザインになってトレンドアイテムとなりました。

2022年ごろにブームがはじまって、2025年はバラクラバ本来のスタイルからデザインのバリエーションが広がっている傾向がみられます。

従来のすっぽりかぶる頭巾風のデザインから、あご下で結ぶリボンタイプやマフラーと一体化したデザインなど、よりおしゃれなアイテムに進化しているようです。

バラクラバ

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バブーシュカ

バブーシュカとは、ロシア語で「老婦人」「祖母」という意味があり、頭を覆うスカーフのことです。三角巾のような形の布をかぶり、あごの下で紐を結んで頭巾のように着用します。

韓国で流行し、日本でも人気が高まっている傾向にあるアイテムです。紐をあごの下で結ぶのが主流ですが、耳の後ろで結んで三角巾風にするのもおしゃれ。レース編みのかわいらしいデザインもあり、ヘアバンドの感覚でつけられます。

頭巾はおしゃれな使い方もあり

頭巾は布で頭や顔を覆うかぶりもので、江戸時代にはさまざまな形の頭巾が用いられていました。防寒やほこりよけのほか、顔を隠す目的でも使われていたとのことです。

現代では、頭巾といえば防災時に使用する防災頭巾をイメージすることも多いかもしれません。若い世代には、バラクラバやバブーシュカなど、おしゃれなデザインの頭巾も人気を呼んでいます。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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