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2025.02.26

なぜ如月は「きさらぎ」と読む?知っておきたい由来や他の2月の異称

如月とは、2月を意味する和風月名(わふうげつめい)です。「きさらぎ」と読みますが、なぜ2月の別名が「きさらぎ」と発音されるのか、また、なぜ「如月」の漢字を使うのかについてわかりやすく紹介します。

如月の読み方と意味

如月(きさらぎ)は陰暦2月の異称です。このように和風の月の呼称を和風月名(わふうげつめい)といい、旧暦の季節や行事に合わせて、また現在の暦でも使われます。和風月名の一覧は以下をご覧ください。

  • 1月:睦月(むつき)
  • 2月:如月(きさらぎ)
  • 3月:弥生(やよい)
  • 4月:卯月(うづき)
  • 5月:皐月(さつき)
  • 6月:水無月(みなづき、みなつき)
  • 7月:文月(ふみづき、ふづき)
  • 8月:葉月(はづき、はつき)
  • 9月:長月(ながつき、ながづき)
  • 10月:神無月(かんなづき)
  • 11月:霜月(しもつき)
  • 12月:師走(しわす)

なお、水無月や神無月の「無」は、字義通りの「無い」ではなく「の」を意味するという見方もあるようです。旧暦の6月頃に田んぼに水を引いたため「水の月」、また、旧暦の10月には神々が集まるため「神の月」といわれるようになったとか。しかし、神無月は各地の神々が出雲大社に集まるため、「神が無い(留守になる)月」に由来するといった説もあります。

2月の異称に「如月」の漢字があてられる理由

中国最古の辞書といわれる『爾雅(じが)』に「二月を如となす」といった一文があることから、2月を「如の月」と表記するようになったとされています。

「如(じょ、にょ、ごと)」は、「そのとおり」や「そのまま」、「~のごとく」といった意味を持つ漢字です。また、名前に使われるときは「なお」や「すけ」、「もと」、「よし」といった複数の読み方があります。

2月の異称を「きさらぎ」と発音する理由

2月を「きさらぎ」と発音するようになったのは、元々は「衣更着」と表記したからといわれています。「きぬさらぎ」の音がいつしか「きさらぎ」に変化していったようです。2月は寒く、衣を更に重ねて着込むことから「衣更着」の漢字があてられました。

「絹更着」や「着更着」の漢字があてられたとする説もあります。旧暦の2月は、現在の暦では3月の中旬頃。春になって暖かくなったものの、時折寒さがぶり返すため、一度は脱いだ衣も再度着なくてはいけません。暖かい絹の着物を更に着る、着ている上に更に着るといった意味から、「絹更着」や「着更着」の漢字が使われたのかもしれません。

また、草木が生え始めることから「生更木(きさらぎ)」と表記したという説や、暖かい陽気が更に来ることから「気更来(きさらぎ)」と表記したという説もあります。

赤い手袋をしてハート形の雪を持っている手元
(c)AdobeStock

如月以外の2月の異称

陰暦2月には、如月以外にもさまざまな異称があります。たとえば「仲春(ちゅうしゅん)」。季節を初・仲・晩の3つに分け、旧暦の春である1月~3月をそれぞれ「初春」「仲春」「晩春」と割り振りました。

他にも、梅が咲く時季という意味から「梅見月(うめみづき)」、恵みの春風が吹く時季から「恵風(けいふう)」とも呼ばれることもあります。また、雪が解け始める頃のため「雪解月(ゆきげつき)」や「雪消月(ゆききえづき、ゆきけしづき。ゆきげつき)」、木の芽が出る頃のため「木芽月(このめづき)」などとも呼ばれます。

如月のイベント・行事

まだまだ寒さは続きますが、2月はイベントや行事の多い月です。たとえば節分祭や針供養などは、全国各地の寺社で開催されます。寒さに負けてつい外出が億劫になりますが、暖かく着込んで出かけてみるのもよいかもしれません。

2月のイベント・行事の由来や実施日を紹介します。

バレンタイン
(c)Adobe Stock

節分祭

節分祭(せつぶんさい)は、立春(りっしゅん)の前日に開催される祭事のこと。立春は太陽黄径が315°になったときのことで、2月4日前後になることが一般的です。その年によって立春が変わることから、節分祭が開催される日も年によって変わります。

古来、日本では季節の変わり目に災厄を祓い、次の季節も穏やかに暮らせるように祈願してきました。節分祭では「鬼は外、福は内」の掛け声のもと、邪気を具現化した鬼に邪気を祓うとされる大豆を撒き、福を呼び込みます。

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立春

立春は節分祭の翌日で、暦の上では春が始まる日です。例年は2月4日ですが、2021年や2025年は2月2日、1984年は2月5日でした。

立春には春の訪れを感じさせる桜餅やうぐいす餅といったお菓子、菜の花やふきのとうなどの旬の素材を使った料理を食べて過ごす人も。また、「立春大吉」と書かれたお札を玄関に貼ったり、ひな人形を飾り始めたりすることもあります。

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針供養

針供養は、折れたり曲がったりして使えなくなった針を、豆腐やこんにゃくといった柔らかいものに刺して供養する行事です。2月8日と12月8日のいずれか、あるいは両日に実施されます。寺社によって供養日が異なるため、出かける前に確認しておきましょう。

針供養はコトノカミという神様を祀る祭事に由来する行事です。事始め・事納めの考え方により、針供養が実施される日が異なるといわれています。

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建国記念日

建国記念日(2月11日)は、初代天皇である神武天皇が即位をした日とされています。元々は紀元節という名前の祝日でしたが、1966年に建国記念日と名前を変えて新しい祝日として加えられました。

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バレンタインデー

バレンタインデー(2月14日)の起源にはいくつかの説がありますが、よく知られているのが聖ウァレンティヌス(バレンティヌス)の死を悼んだことに由来する説です。

ローマ皇帝クラウディウス2世は大切な人の存在が兵士たちの士気を下げると考え、結婚を禁止しましたが、ウァレンティヌスは愛し合う恋人たちを不憫に思い、結婚式を執り行っていました。

このことがクラウディウス2世に知られて不興を買い、2月14日に処刑されました。その後、命をかけて人々の愛を手助けしたウァレンティヌスをしのび、2月14日を祝うようになったとされています。

暖かい春はもうすぐ!

現在の暦では、2月は冬の終わりといえます。

暖かい春はもうすぐです。如月ならではのイベントや行事も楽しみ、春を待ちましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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