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2023.11.04

「載せる」と「乗せる」の違いとは? 意味や使い分けの例を解説!

「載せる」と「乗せる」の違いをわかりやすく解説。それぞれの言葉の意味のほか、「物を載せる」「写真を載せる」「人を乗せる」などの用法も一緒に紹介します。また、言い換え表現もいくつかピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください!

「乗せる」と「載せる」のように、日本語には同じ読みで意味も近いのに、漢字が異なるものがあります。ビジネスシーンでメールや文書を書く時、「荷物を“のせる”の漢字はどっちだっけ…?」と迷ったことはありませんか? 今回は、「乗せる」と「載せる」の意味の違いや、使い分けについて解説しますので、ぜひチェックしてみてください。

「乗せる」の意味と使い方は?

まずは、「乗せる」の意味を見ていきましょう。「乗せる」にはいくつか意味があるので、それぞれの意味とあわせて用例も紹介します。使い方の参考にしてみてくださいね。

1:乗り物の中や上に、人や物を置く

「乗せる」には、いくつか意味がありますが、代表的なのは「乗り物の中や上に、人や物を置く」でしょう。例えば、「子どもをバスに乗せる」「愛犬を車に乗せる」などと使います。

犬を乗せた車

2:何かを物の上に置く

何かを物の上に置く動作をあらわす場合にも、「乗せる」を使います。用法としては、「子どもを膝の上に乗せる」「怪我人を担架に乗せる」などです。また、「具材を料理の上に乗せる」「パンの上にチーズを乗せる」といった使い方もできます。

3:ある手段や流れによって運ばれる

「乗せる」には、「ある手段や流れによって運ばれる」といった意味もあります。例えば、「音楽を電波に乗せて流す」「流通ルートに乗せる」などと使えますよ。

4:調子や音に合わせる

上記3つは、実際の動きを伴う「乗せる」でした。一方で、「音に合わせる」は比喩的な表現で、「フルートの調べに乗せて」などと使います。

5:物事が順調に進むようにする

物事がスムーズに進むようにしたり、勢いに任せて進むといった意味でも「乗せる」は使われます。この場合の使い方は、「経営を軌道に乗せる」「新規事業を軌道に乗せる」など。ビジネスシーンでもよく使われるフレーズなので、この機会にきちんと覚えておきましょう。

6:仲間として参画する

「乗せる」は、「仲間として参画する」という意味もあり、「その計画に我が社も一口乗せてください」などと使います。

7:相手をだます

「乗せる」には、自分の思う通りに相手をコントロールしたり、だましたりといった意味も。「口車に乗せる」「うまい話につい乗せられてしまった」といった使い方ができます。

「載せる」の意味と使い方は?

続いて、「載せる」の意味と使い方を紹介。「載せる」にも、「乗せる」と同じく「物の上に置く」といった意味があります。ですが、「載せる」にしかない意味もありますよ。それでは早速、「載せる」について解説していきましょう。

1:荷物などを乗り物や物の上に置く・積む

「載せる」の1つ目の意味は、「荷物を乗り物や物の上に置く・積む」。こちらは、「乗せる」の1つ目の意味と2つ目の意味とほぼ同じ意味です。「車に荷物を載せる」「トラックの荷台に段ボール箱を載せる」などと使えます。また文化庁によると、「本を棚に載せる」などと、「本を物の上に置く」場合にも「載せる」を使うようです。

本を積み上げる
(c)Adobe Stock

参考:「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)について(平成26年2月21日)

2:掲載する

「載せる」の2つ目の意味は、「掲載する」。雑誌や新聞、ウェブサイトなどに、何かを掲載する時に使う用法です。「ウェブサイトに広告を載せる」「取引先の担当者を参加者名簿に載せる」「雑誌に写真を載せる」などと使います。

「乗せる」と「載せる」の違いは?

ここまで、「乗せる」と「載せる」の意味と使い方を見ていきました。上記の説明からわかる通り、「乗せる」と「載せる」は、両方とも「物の上に置く」といった意味を持ち、非常によく似た言葉です。

違いは、「乗せる」は「載せる」よりも使える範囲が広く、人や物に対しても使えます。一方で「載せる」は、物に対して使うのが基本。また、「雑誌や新聞に掲載する」といった場合には、「乗せる」ではなく「載せる」を使います。

なお、「乗り物に何かをのせる」場合、それが人であれば「乗せる」を、荷物であれば「載せる」を使うのが適しているでしょう。

類語や言い換え表現は?

使い分けが少し難しい「乗せる」と「載せる」。どちらを使うか迷ったら、他の言葉に置き換えて使ってみるといいかもしれません。ここでは、「乗せる」と「載せる」の言い換え表現をいくつか解説します。

1:置く

「乗せる」と「載せる」には、「物の上に置く」といった意味があると説明しましたね。ですので、「置く」という言葉も、言い換え表現として使えるでしょう。例えば、「子どもを膝の上に乗せる」は「子どもを膝の上に置く」に、「本をデスクに載せる」は「本をデスクに置く」に言い換えても、意味は通じます。

2:運ぶ

「乗せる」には、「ある手段や流れによって運ばれる」といった意味もあるので、使いようによっては「運ぶ」も言い換え表現として用いることができるでしょう。例えば、「たんぽぽの綿毛が、風に乗って飛んできた」は、「たんぽぽの綿毛が、風に運ばれて飛んできた」などです。

綿帽子が飛ぶ
(c)Adobe Stock

3:積載する

「積載(せきさい)」とは、「物を車や船などに積むこと」。人を対象にした場合には使えませんので、「積載」は「載せる」の言い換え表現になります。「荷物を荷台に載せる」は、「荷物を荷台に積載する」などと言い換えが可能です。

4:掲載する

「載せる」の2つ目の意味として、「掲載する」があると説明しましたね。ですので、「掲載する」も言い換え表現として適切。ちなみに、あらためて「掲載」の意味を説明すると、「雑誌や新聞などに、文章や写真を載せること」です。

最後に

今回は、「乗せる」と「載せる」の意味や使い方、違いなどについて詳しく解説しました。違いがやや曖昧な2つの漢字ですが、人を乗り物に乗せる場合には「乗せる」を。荷物などを乗り物に乗せたり、新聞や雑誌に何かを掲載する場合には「載せる」を使うと覚えておくといいでしょう。

また、今回解説した「乗せる」と「載せる」以外にも、漢字は異なるものの、読みが同じで意味も似ているものが多数あります。「どっちの漢字を使うんだっけ?」と迷った時には、辞書で都度調べて、正しく漢字を使えるようになっていってくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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