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2026.06.01

「創立」と「設立」の違いとは? 意味と正しい使い分けをわかりやすく解説【社労士監修】

「創立」は、組織や団体を立ち上げて事業や活動を始めることを指します。一方、「設立」は会社や法人などを法的に成立させることを意味する言葉です。そのため、企業によっては創立年月日と設立年月日が異なる場合もあります。

この記事のサマリー

・「創立」は組織や団体を立ち上げ、活動や事業を始めることを指す言葉です。
・「設立」は会社や法人などを法的に成立させることを意味する言葉です。
・創立日と設立日は同じ場合もありますが、異なるケースも少なくありません。

「創立」と「設立」は、どちらも会社や団体のはじまりを表す言葉として使われますが、意味は同じではありません。何となくの使い分けだと、ビジネス文書や会話で違和感が出てきてしまうこともあるでしょう。

活動や事業のスタートを指すのか、法人として正式に成立したことを示すのか…。その違いを整理しながら、正しい使い分けを見ていきましょう。

「創立」と「設立」、使い分けられていますか?

まずは、創立と設立の違いを見ていきましょう。

「創立」の意味と使われる対象

創立記念日や創立者といった言葉で見聞きすることも多い「創立」。一般的には、学校や企業などの組織や団体を立ち上げ、活動や事業を始めることを指します。

たとえば、企業や各種学校などの組織や機関、施設を初めて作り、そこで事業をスタートするのが「創立」というイメージでとらえると、わかりやすいでしょう。なお、「創立記念日」は事業を開始した年月日であり、「創立者」はその事業を始めた人、ということですね。

「設立」の意味と使われる対象

「設立」とは、主に法人などを新たに立ち上げることを指す言葉です。会社の場合は、所定の手続きを経て法人登記を行い、法人格を取得した日を設立日と呼ぶのが一般的。

なお、会社は一人で設立することもできます。一方、法人ではなく、個人事業主やフリーランスが事業をスタートする場合は、「設立」よりも「開業」や「事業開始」という表現を使うことが一般的でしょう。

ノートに記す女性
(c)Adobe Stock

【まとめ】「創立」と「設立」の違い

ビジネスシーンでは、「創立」は企業や学校などが活動や事業を始めたことを指す言葉です。一方、「設立」は会社などが法的な手続きを経て正式に立ち上がることを意味します。

たとえば、事業や活動の開始と同時に法人設立の手続きを行った場合は、創立日と設立日が同じになることがあります。一方、事業を始めた後に法人化した場合は、創立日と設立日が異なるケースも。いわゆる老舗の企業などでよくみられるケースですね。

「創立」と「設立」の英語表現は?

「創立」や「設立」は、英語では文脈によって表現が異なります。「創立」には founding や founded、「設立」には establishment や establish が使われることがあります。

英語では、組織や学校などの「創立」を表す際に founder、founded、founding などがよく使われます。一方で、「設立」は会社や制度などを正式に立ち上げる場面で establish や establishment が用いられることが比較的多いでしょう。

代表的な表現を見てみましょう。

・創立者:the founder
・創立記念日:the anniversary of the founding
・この学校は2025年に創立された。:This school was founded in 2025.
・会社を設立する:establish a company

「創立」の使い方を例文で紹介

ここからは、創立の使い方を例文でいくつか見ていきましょう。

「当社は来年、創立50周年を迎えます」

組織や事業をスタートしてから50年を迎えることを表しています。設立年月日とは異なる場合もあります。

「このたびは創立100周年、誠におめでとうございます」

創立記念式典や周年行事などで使われることの多い表現です。

「当社は創立以来、この理念を大切にしています」

「創立以来」とは、組織や事業が始まってから現在までを表す言葉です。企業理念や方針、伝統などについて使われることが多いでしょう。

「設立」の使い方を例文で紹介

「設立」の使い方も例文で見ていきましょう。

「会社設立の準備を進めています」

「法人組織になるための準備を進めています」、という意味で使われることが多い表現です。新たに事業を始める場合だけでなく、事業の法人化を検討している場面で使われることもありますよ。

「創立は昭和〇〇年で、設立は平成〇〇年です」

事業を始めたのが昭和〇〇年で、実際に法人登記したのが平成〇〇年。このように創立と設立の時期がずれている際の表現例です。

「このたび、株式会社〇〇を設立いたしました」

株式会社などの法人を立ち上げた際に使われる表現です。ただ、個人で事業を始める場合は、「開業しました」と表現することが一般的でしょう。

「創立」と「設立」の類語表現を紹介

創立や設立には、似た意味を持つ言葉がいくつかあります。ここでは代表的な類語と、それぞれの違いを見ていきましょう。

創業

創立と近い意味で使われる言葉です。創立が主に企業や学校などの組織や団体を対象とするのに対し、「創業」は事業を始めることを指します。そのため、企業だけでなく、個人事業主やフリーランスについて使われることもあります。老舗企業などで「創業〇年」という表現を目にしたことがある方も多いでしょう。

創設

「創設」は、新しい制度や組織、機関などを作ることを意味する言葉です。創立とほぼ同義で使われることも。ただ、創設は組織などの新設だけでなく、制度や基金などを新たに設ける場面でも使われることがあるというのがポイントです。

起業、開業

「起業」は新たに事業を起こすこと。個人事業主でも会社の形態でも対象になります。「いつかは起業したい」などのような言葉を耳にする機会もありますよね。

なお、個人事業主やフリーランスが事業を始める場合は、税務署に開業届を提出することから、「開業」という表現もよく使われますので、あわせておさえておくと便利です。

店の前に並ぶ胡蝶蘭
(c)Adobe Stock

「創立と設立の違い」に関するFAQ

ここでは、「創立と設立の違い」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「創立」と「設立」の違いは何ですか?

A. 「創立」は、学校や企業などの組織や団体を立ち上げて、活動や事業を始めることを指します。一方、「設立」は、会社や法人などを法的な手続きを経て正式に成立させることを意味します。

Q2. 創立日と設立日は同じですか?

A. 同じになることもありますが、必ずしも一致するとは限りません。事業を始めた時点が創立日、法人登記をして法人格を取得した時点が設立日となるため、後から法人化した場合は日付が異なることがあります。

Q3. 個人事業主の場合も「設立」を使えますか?

A. 一般的には、個人事業主やフリーランスが事業を始める場合は「設立」より「開業」や「事業開始」と表現します。「設立」は法人に使うことが多い言葉です。

最後に

「創立」は組織や団体を初めて立ち上げて事業や活動を始めること、「設立」は一般的に、会社や法人などを法的に成立させることを指します。似た意味を持つ言葉も多いため、それぞれの違いを知っておくと、ビジネスシーンでも使い分けしやすくなるでしょう。

TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock

塚原美彩(つかはらみさ)さん 開業社会保険労務士

2016年社会保険労務士資格を取得。趣味は日本酒酒蔵巡り。現在は独立開業し、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。

ライター所属:京都メディアライン

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