片栗粉のカロリーと糖質量

まずは重量ごとに、片栗粉のカロリーと糖質量を見てみましょう。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
1袋(200g) | 676kcal | 163.2g |
100g | 338kcal | 81.6g |
大さじ1(9g) | 30kcal | 7.3g |
小さじ1(3g) | 10kcal | 2.4g |
片栗粉の原料はじゃがいも。カロリーも糖質量も高めの数値となりました。
その他粉物とのカロリー・糖質比較
薄力粉や米粉など、私たちに身近なさまざまな粉ものとカロリー・糖質量を比較してみましょう。ここではすべて100gあたりの数値で比較します。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
片栗粉 | 338kcal | 81.6g |
薄力粉 | 349kcal | 73.3g |
米粉 | 356kcal | 81.3g |
コンスターチ | 363kcal | 86.3g |
若干の差はありますが、どれも300kcal超え。ごはん100gのカロリーが156kcal、糖質が35.6gなのでどの数値もかなり高めであることがわかります。
片栗粉に含まれる栄養素とは
片栗粉はそのほとんどが炭水化物。
タンパク質や脂質は100g中0.1g、食物繊維は含まれておらず、ビタミン類もほとんど含まれていません。カリウムやカルシウム、鉄といったミネラル類は含まれているものの、かなり微量であるため片栗粉でこれらの栄養素を摂ろうとするのは効率的とは言えません。
ダイエット中の片栗粉の使い方

糖質が高いので使い過ぎに注意
揚げ物に使うとカリッと軽めの食感に仕上がる片栗粉ですが、糖質が高く、あまりダイエット向きの食材とは言えません。
そもそもダイエット中なら揚げ物自体、推奨できるものではありませんが、使用する場合はできるだけ薄く塗布して油の吸収率を減らす努力をしましょう。
ただし若干ではありますが、カロリーだけでなく吸油率も小麦粉より片栗粉のほうが低いと言われています。少しでもヘルシーに揚げ物を作りたい場合は、小麦粉ではなく片栗粉を使用するのはよい選択かもしれません。
とろみ効果で満腹感を得る
片栗粉は高カロリー・高糖質で太りやすいとは言っても、とろみづけ程度で調理に使用する場合、そこまで大量に使用しませんよね。しっかりめにとろみをつけるあんかけ料理でも、大さじ1杯程度。カロリーは30kcal、糖質は7.3gです。
もちろん塵も積もれば山となるので、ダイエットにまったく影響がないかとは言い切れませんが、片栗粉で作るとろみを利用して、満足感をアップさせるダイエット方法もあります。
例えばいつもの卵スープに水溶き片栗粉を加え、少しだけとろみをプラスさせてみてください。スープだけでも食べ応えがアップし、さらには粘り気がスープを冷めにくくするため最後まで熱々の状態で食べられます。つまり総合的な満足感が上昇するということ。
白菜やオクラ、お豆腐、生姜など、栄養価を上げる具材をたっぷり入れてとろみをつけたスープをメインに、主食の白米の量を減らして糖質を抑えるダイエットメニューもよいでしょう。
調理に毎回大量に使用する訳でないのなら、片栗粉のカロリーや糖質量はそれほど気にする必要はありません。
食べ過ぎさえ注意すれば問題なし

カロリーも糖質量も高めな片栗粉。ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素の摂取が期待できないため、ダイエット中食べずに済むなら食べないのがベターです。とは言え、とろみづけや保温効果など、料理をより美味しくするための役割として使えますし、ほとんどが炭水化物ですが主食として食べることはそれほどほとんどない食材でもあります。そのため、過度に避ける必要はありません。スープにとろみをつけ満足度を上げる、というように上手にダイエットに活用してみてくださいね。

りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフィットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。