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2024.03.26

「一張羅」とはどんな服? 使い方や晴れ着などの類語・対義語を解説

「一張羅(いっちょうら)」とは、「その人が持っている衣服の中で、最も良いもの」。特別なイベントなどで着る、ドレスやスーツのことを指すことが一般的です。本記事では、「一張羅」の意味や使い方、類語を解説します。

皆さんは、「一張羅」と呼べるような服を持っていますか? とびきり仕立てのいい服や、着ていると気持ちがビシッと引き締まる服は、自分にとっての「一張羅」と言えるかもしれません。そこで本記事では、「一張羅」の意味や使い方、類語である「晴れ着」などの意味を解説します。

「一張羅」の意味

「一張羅」は、「いっちょうら」と読みます。意味を辞書で確認してみましょう。

1 その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの。「―の晴れ着を着こむ」
2 ほかには持たず、たった1着きりの衣服。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

現代では「一張羅」というと、主に1番目の意味を使うのが一般的でしょう。その人が持っている衣服の中で、とびきり上等のものやお気に入りの洋服のことです。仕立ての良いスーツやドレスなど、「ここぞ!」という場面で着る服をイメージするとわかりやすいですね。

2番目は、「他には服を持っておらず、唯一の1着」という意味。現代ではあまりないケースなので、使う機会は少ない意味かもしれません。

(c) Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

「一張羅」は、どのようなシーンで使われる言葉なのか確認していきましょう。

1:親友の結婚式に、一張羅の着物を着て行きたいと姉は言った。

結婚式に招待された時は、何を着て行こうと誰しも頭を悩ませるのではないでしょうか? 女性が着る「一張羅」としては、着物やワンピース、スーツなどの衣装が挙げられますね。大切な親友の結婚式だからこそ、とびきりおめかしして参加したいと張り切っている様子が伝わってきます。

2:ビジネスチャンスを掴むために、一張羅のスーツを着て会場に向かった。

取引先との顔合わせや昇進がかかったプロジェクトなど、大事な場面ではこれを着るという「一張羅」がある方もいるのでは? とびきり上質なスーツやブランド物の服を纏うことで、ビシッと気合が入りやる気が起きることがありますよね。仕事ができる人ほど、「一張羅」をうまく使いこなしているかもしれません。

3:彼女はせっかくの一張羅の服が汚れてしまい、悲しんでいた。

たった1着しかない上等な服が汚れてしまったら、ショックを受けますよね。会食などのパーティーでは食事をする機会も多いものですから、ふとしたときに料理の汁が飛んでシミになってしまった… ということもあるでしょう。「一張羅」を着ている時は、普段着では気にしないところまで、気を配る必要がありますね。

(c) Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

特別な日に着る衣服としては、「晴れ着」「よそゆき」「正装」などがあります。それぞれどのような衣服を指すのか、一緒に確認していきましょう。

1:晴れ着

「晴れ着(はれぎ)」の意味は、以下の通りです。

表立った場面で着る晴れやかな衣服。晴れ衣装。よそゆき。「―姿」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

晴れ着とは、晴れの日に着る衣服のこと。普段着である「褻(け)の服」と対になる服になります。七五三の着物や成人式の振袖、結婚式での花嫁衣装などが晴れ着に当たりますね。それぞれのしきたりに則った正装をすることがマナーとされています。

(例文)
・田舎の実家では、正月に晴れ着を着る習慣があった。
・娘は、晴れ着を着て写真を撮ることを楽しみにしている。

2:よそゆき

「よそゆき」は、漢字で「余所行き」と書くこともあります。意味は複数あるようです。

1 よそへ行くこと。外出すること。よそいき。「―の支度をする」
2 外出するときの衣服や持ち物。よそいき。「―に着かえる」
3 ふだんと違った、改まった言葉や態度。よそいき。「―の言葉を使う」「―の顔をつくる」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

2番目の意味が、「一張羅」と似ていますね。「よそゆき」」とは、外出用の衣服や持ち物のことです。ホテルのレストランに行ったり、目上の人のお宅に訪問する時などに着るような、品のある服装などが当てはまるでしょう。

(例文)
・レストランに行くため、よそゆきに着替えるように言われた。
・よそゆきの服を着て行ったら、かえって目立ってしまった。

3:正装

「正装(せいそう)」の意味は以下の通りです。

[名](スル)儀式などに出るための正式の装い。また、その装いをすること。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

改まった場所などに来て行く正式な服装のことを、「正装」と呼びます。パーティーに招待された時などのドレスコードとして、「正装」を求められた経験がある方も多いでしょう。

英語では「formal(フォーマル)」と呼ばれ、最も格式の高いドレスコードとされています。結婚式で花嫁が着るウェディングドレスや白無垢、新郎新婦の母が着る黒留袖などがこれに当たります。

(例文)
・正装して式に参列した。
・正装していると彼はさらに素敵に見える。

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対義語は?

「一張羅」の対義語としては、「普段着」や「平服」があります。意味をチェックしていきましょう。

1:普段着

「普段着」は、日常会話でよく使う言葉ですよね。辞書には以下のように記載されています。

1 日常、家で着ている衣服。
2 (比喩的に)気取ったり気がねをしたりせず、のんびりとくつろげること。「―のおつきあい」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

日常生活で着ているカジュアルな服が「普段着」です。特に定義はありませんが、気軽に着られるTシャツやスウェット、ジーンズのことを「普段着」と捉えている人が多いかもしれませんね。毎日よく着る服のことなので、特別な日に着る「一張羅」とは全く異なります。

(例文)
・仕事が休みなので、普段着で散歩に出かけることにした。
・スーツを着て行こうとしたら、課長から「普段着でいいよ」と言われた。

2:平服

「普段着」よりもややかしこまった言い方に聞こえる、「平服」という言葉。どのような意味でしょうか?

ふだん着ている衣服。また、その服装。ふだんぎ。⇔礼服。
[補説]冠婚葬祭の招待状などで「平服でご出席ください」とある場合は、ふつう略礼装またはそれに近い服装を指し、カジュアルウエアは含まない。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「平服」も、基本的には普段着ている衣服のことを指します。フォーマルな礼服と対になっている言葉なので、やや硬い響きがありますね。ただし、辞書にもあるように冠婚葬祭の招待状などに記載されている「平服」は、カジュアルウェアではありませんのでご注意ください。

(例文)
・公園には平伏の警察官が巡回していた。
・平服を着て式に参加した。

最後に

「一張羅」は、「その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの」。特別な日のために、気合を入れてまとう特別な服のことです。ビジネスやプライベートで大切な人と会うときは、「一張羅」を着て出かけることで、嬉しい成果が得られるかもしれませんよ。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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