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2026.08.05

「正当化」とは? 意味や使い方、「自己弁護」や「肯定」との違いを確認

「正当化」とは、自分の言動などが道理にかなっているように見せることを表します。自分の非や失敗を認めず、自分は正しいと主張するような言動を指しますが、自分を正当化する人が周りにいる場合の対処法についても見ていきましょう。

この記事のサマリー

・「正当化」とは一般に、自分の言動を道理にかなっているように見せることを指す表現です。
・実際に正しいかどうかより、妥当そうに理由づけて相手へ示す点が大きな特徴です。
・肯定は認めること、正当化は正しく見せることに重点がある点で大きく異なります。

「正当化」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? あまりいいイメージはないと言う方も多いかもしれませんね。「正当化」は日常会話だけでなく、書籍でもよく登場する言葉です。あらためて意味や使い方をチェックしていきましょう。

「正当化」とは?

まずは意味から確認していきます。

意味

「正当化」とは、自分の言動に理由をつけて、道理にかなっているように見せることです。実際に正しいかどうかとは別に、「そうするのも無理はない」「妥当な判断だった」と思わせる説明をする場面で使われます。

辞書では次のように説明されています。

せいとう‐か〔セイタウクワ〕【正当化】
[名](スル)自分の言動などを、道理にかなっているように見せること。
「自らの行為を―する」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

日常会話では、言い訳や自己弁護に近い意味で使われることもあるでしょう。

「正当化」とはどんな言動を指す?

「正当化」は、自分の行為や判断について理由を示し、道理にかなっているように説明する場面で使われます。例えば、ミスをした理由を説明する、方針の妥当性を示す、自分の判断が必要だったと説明する、といった場合です。

ただし、自分に都合のいい理由だけを並べたり、非を認めずに相手の落ち度ばかりを指摘したりすると、言い訳や自己弁護のように受け取られることがあります。そのため、日常会話ではネガティブなニュアンスで使われることも少なくありません。

対立する人
(c)Adobe Stock

「正当化」の使い方を確認

ここからは、「正当化」という言葉をどのように使うか見ていきましょう。例文で紹介します。

例文で確認

《例文》
・彼は、自分の判断を正当化するために、当時の状況を詳しく説明した。
・明らかに人為的ミスであったが、彼女は一貫して自分の行為を正当化し続けた。
・会社は価格改定を正当化する理由として、原材料費の上昇を挙げた。
・自分に都合のいい理由ばかりを並べると、正当化しているように見えることがある。

自分の行動や判断について理由を説明したくなる場面は、誰にでもあります。特に、失敗を指摘されたときや、判断の妥当性を問われたときには、つい自分を守る説明に偏ってしまうこともあるでしょう。

ただし、事実を見ずに自分に都合のよい理由ばかりを並べると、相手には「正当化している」と受け取られやすくなります。理由を説明するときは、事実と自分の考えを分けて伝えることが大切です。

「正当化」と似た言葉はある?

「正当化」と似た意味を持つ言葉を見ていきましょう。どのような言葉があるでしょうか?

「自己弁護」

「自己弁護」は、自分をかばうために言い開きをすることです。「正当化」と重なる部分はありますが、「自己弁護」は自分を守るための弁明に重点があります。

「保身」

「保身」は、自分の地位や名誉、安全などを守ることです。「正当化」と同じ意味ではありません。ただし、自分の立場を守るために、言動を正当化することはあります。そのため、「保身」は類語というより、正当化が行われる背景にある関連語として理解するといいでしょう。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

困る女性
(c)Adobe Stock

「正当化」と「肯定」は何が違う?

「肯定」と「正当化」も似たイメージがありませんか? しかしこの2つの言葉には大きな違いがあります。

「肯定」の意味

積極的に意義を認めることや、そのとおりであると認めることが「肯定」の意味です。自己啓発や心理分野では、「自己肯定感」のように使われることもあります。

この場合は、自分のいい面だけでなく、短所や失敗も含めて受け止めるという意味合いで使われることが多いでしょう。

「自分を正当化する」と「自分を肯定する」との違い

「自分を正当化する」とは、自分の言動が妥当であるように理由づけることです。場合によって、相手には言い訳のように聞こえることもあります。このとき、その人の意識は「自分の言動が正しいと示すこと」に向きやすくなります。

一方、「自分を肯定する」は、自分自身を受け入れることに重点があります。自分の長所だけでなく、弱さや失敗も含めて受け止めるという意味合いで使われます。

「自分を正当化する」が、自分の言動を正しいように見せる方向に働きやすいのに対し、「自分を肯定する」は、自分の存在や状態を受け止めることに重きがあります。この点が、両者の大きな違いです。

自分を正当化する人とのつきあい方

職場や友人、知り合いの中に「自分を正当化する人」はいませんか? 自分が劣勢だと感じた途端に言動が変わり、言い訳をする、相手を責め立てるなどする人がいると、ストレスですよね。このような人とはどのようにつきあえばいいか、ポイントを紹介します。

正論をぶつけるのは逆効果である場合も…

相手が自分の言い分を守ることに意識を向けているときは、こちらが正論を伝えても受け止めてもらいにくい場合が多いですよね。まずは感情的に言い返さず、事実と意見を分けて話す方が、やり取りを落ち着かせやすいでしょう。

まずは否定せずに話を聞く

相手が自分を正当化し始めたら、まずは否定をせずに話を聞くことが大切です。一通り主張を聞いた上で、必要に応じて話題を切り替えましょう。

このとき、相手の意見をすぐに否定したり、安易に肯定したりしない方がいいでしょう。否定すれば相手がさらに反発することがあります。一方で、その場しのぎで肯定すると、こちらが同意したと受け取られかねません。

何か判断が必要な場合は、第三者に相談する方法もあります。その際は、感情論ではなく事実を正確に伝えることが大切です。経緯を時系列で説明できるようにしておくと、状況を整理しやすくなります。

適度に距離を保つ

自分の言動を正当化することが多い人とは、適度な距離を保つことも大切です。こちらが指摘しても、すぐに受け止めてもらえない場合があります。必要以上に距離を縮めすぎず、関わる範囲や話す内容を調整しながら接するといいでしょう。

自分の言動を正当化したくなる場面は、誰にでもあること。だからこそ、指摘を受けたときは、反論する前に事実を振り返ることが大切です。自分のミスや非には気づきにくいもの。相手の意見をすべて受け入れる必要はありませんが、見落としていた視点がないかを確認する姿勢は持っておきたいですね。

定規に乗る人
(c)Adobe Stock

「正当化」に関するFAQ

ここでは、「正当化」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q. 「正当化」とは簡単にいうと何ですか?

A. 自分の言動や判断に理由をつけて、道理にかなっているように見せることです。

Q. 「正当化」と「自己弁護」は同じ意味ですか?

A. 近い意味で使われることはありますが、まったく同じではありません。「自己弁護」は自分をかばう言い開きに重点があります。「正当化」は、自分の言動をもっともらしく見せることに重点があります。

Q. 「正当化」と「肯定」はどう違いますか?

A. 「肯定」は、そのとおりだと認めることです。一方、「正当化」は、自分の言動などを道理にかなっているように見せることです。認めることと、正しく見せることの違いがあります。

最後に

「正当化」とは、自分の言動などを、道理にかなっているように見せることを表します。自分の非や失敗を認めず自分は正しいと主張するような場合に使われますので、ポジティブなイメージはないかもしれません。自分を正当化するのは、誰もがやることです。だからこそ、自戒することや、他人の意見に耳を傾けることを大切にしたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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