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2024.03.17

「懇切丁寧」とは|意味や言葉の使い方、似た言葉について紹介

「懇切丁寧」は、「懇切」と「丁寧」が組み合わさった言葉。「細かなところまで配慮され、とても手厚く親切である」ことを表します。ほめ言葉として用いられることもある「懇切丁寧」の意味や使い方を一緒に見ていきましょう。

「懇切丁寧」の意味と読み方

「懇切丁寧な対応」「懇切丁寧な指導」のように使われる、「懇切丁寧」。会話などでも登場する言葉ですが、意味についてはあいまいにしか知らないという人もいるでしょう。「懇切丁寧」は、ほめ言葉としても使えます。正しい意味や使い方をチェックしていきましょう。

「懇切」「丁寧」を辞書でチェック

「懇切丁寧」は「懇切」と「丁寧」を組み合わせた言葉です。それぞれの意味を辞書で調べてみました。

【懇切】
読み方:こんせつ[名・形動]

1:細かいところまで心が行き届いて親切なこと。また、そのさま。「—に説明する」「—丁寧な指導」
2:強く願い求めること。また、そのさま。「我れ昔経論を披(ひらき)見るに往生の浄業たやすからず、然るに欣求の念—なり」〈私聚百因縁集〉

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

【丁寧】
読み方:ていねい[名・形動]

1:細かいところまで気を配ること。注意深く入念にすること。また、そのさま。「アイロンを—にかける」「壊れやすいので—に扱う」
2:言動が礼儀正しく、配慮が行き届いていること。また、そのさま。丁重(ていちょう)。「—な言葉遣い」
3:文法で、話し手が聞き手に対して敬意を表す言い方。→丁寧語

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

細かなところまで心を配り、親切であることを表す「懇切」と、礼儀正しく配慮が行き届いていることを表す「丁寧」は、どちらもいいイメージがありますよね。ほめ言葉としてもよく使われています。

(c) Adobe Stock

「懇切丁寧」とは

「懇切丁寧」が意味するのは、「細かなところまで配慮され、とても手厚く親切である」ということ。相手への対応に心がこもっていて、教え方や伝え方が丁寧であることを表します。

書き間違いに注意

「懇切丁寧」は、ビジネスシーンやかしこまった場でも使える言葉です。また、目上の人に対して使うのも問題ありません。

注意したいのは、漢字の書き間違い。特に「懇」の字は間違えやすいので、気をつけたいですね。

「懇切丁寧」の使い方は

ここからは、「懇切丁寧」という言葉の使い方を紹介します。まずは、使い方の特徴をチェックしていきましょう。

使い方の特徴

「懇切丁寧」は、「説明」「対応」「指導」などの言葉をつけて使うことが多いでしょう。また、「懇切丁寧な人」「懇切丁寧な方」のように用いることもあります。

基本的には、誰かの対応を指す際に使います。物に対して用いることはないと考えていいでしょう。

(c) Adobe Stock

例文を紹介

《例文》
・初出勤で緊張していたが、先輩が懇切丁寧に教えてくださって落ち着くことができた
・お客様サポートに電話した時、対応してくれた担当者が懇切丁寧でとても感動しました
・懇切丁寧に教えているつもりだが、彼はほとんど理解できていないようだ
・懇切丁寧な指導をすることで評判のスポーツジムに行ってみることにした
・懇切丁寧に対応いただき、本当にありがとうございました

手厚く対応をしてもらった時や、丁寧な対応を心がけている時に使う言葉です。対応一つで相手の印象は変わるもの。「懇切丁寧」な対応に心が動いたという経験を持つ人も多いのではないでしょうか?

「親切丁寧」との違いは?

「懇切丁寧」と似た言葉に、「親切丁寧」があります。どちらも同じ意味を表すようにも思いますが、違いはあるのか見ていきましょう。

「親切丁寧」の意味

「親切」と「丁寧」が合わさった「親切丁寧」。あらためて「親切」の意味を調べてみました。

【親切/深切】
読み方:しんせつ

[名・形動]
1 相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。「人の—にあずかる」「—を無にする」「—な応対」
2 (深切)心の底からすること。また、そのさま。「独立の気力ある者は国を思うこと—にして」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

相手に寄り添い、思いやりをもって尽くすことを表すのが「親切」。「親切丁寧」とは、「相手に思いやりを持ち、細かなところまで配慮する」ことを意味すると言えます。

二つの言葉の違いは

「懇切丁寧」と「親切丁寧」は、ほぼ同じ意味と考えてもいいでしょう。類語として言い換えることもできます。

一つ注意したいのが、「親切丁寧」は、現時点で辞書に載っていない言葉であるということ。そのため、「親切丁寧」は誤用と捉えられるかもしれません。一般的には浸透している言葉ですが、目上の人に対して使う際や、かしこまった場などでは注意を払うようにしてください。

「懇切丁寧」と似た言葉

ここからは、「懇切丁寧」と似た言葉を紹介します。それぞれの言葉の意味と使い方を見ていきましょう。

「細やか」

「細やか」はいろいろな意味を持つ言葉ですが、その中の一つに「配慮が細部にわたっていて、優れているさま」「精巧なさま」というのがあります。「懇切丁寧」と近い意味を表しますので、言い換えの表現として使うこともできるでしょう。「細やかな気配り」「細やかな配慮」のように使われる言葉です。

《例文》彼女の細やかな気配りに、私は感心するばかりでした

(c) Adobe Stock

「親身」

「親身」とは、「肉親であるかのように、細やかな心づかいをすること」を表す言葉。「しんみ」と読みます。「親身になって対応する」「親身なアドバイス」「親身になって面倒をみる」のように使います。

《例文》あの時、先輩が親身になってアドバイスをくれたことにとても感謝しています

「至れり尽くせり」

配慮が行き届き、申し分がないことを表す「至れり尽くせり」。「いたれりつくせり」と読みます。「至れり尽せりの対応」「至れり尽せりの接待」「至れり尽くせりだった」のように使うことが多いでしょう。

《例文》結婚記念日に泊まった旅館は至れり尽くせりで、ホスピタリティの高さに感動した

なお、「至り尽くせり」と表記するのは誤りとされています。書き間違いのないようにしたいですね。

「手取り足取り」

「手取り足取り」とは、細かなところにまで行き届いた世話をするさまを表します。何から何まで丁寧に教える場合に用いられることが多いでしょう。読み方は「てとりあしとり」。「手取り足取り面倒をみる」「手取り足取りして指導をする」のように使います。

《例文》新しいソフトウェアの使い方がわからず困っていたら、同僚が手取り足取りして教えてくれた

最後に

「懇切丁寧」について、意味や使い方、似た言葉を紹介しました。「懇切丁寧」は誰かに対する対応などに用いられる言葉。「懇切丁寧」な対応は、人の心や気持ちを変える力があります。「懇切丁寧」を心がけながら、過ごしていきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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