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2024.01.08

企業における「ミッション」とは? 必要とされる理由や言葉の意味を紹介

企業の公式ホームページや求人情報で見かける「ミッション」は、企業経営における重要な概念の一つとして知られています。企業がなぜミッションを掲げるのか、あらためてその理由を見ていきましょう。本記事で紹介します。

企業における「ミッション」とは

「ミッション」は、使命や使節を意味する言葉ですが、企業経営においては重要な概念の一つとして用いられています。ミッションについて知らない人もいるかもしれませんが、就職活動の面接などで、その企業のミッションについて感想を求められるということも。意味を知らない場合は、把握しておきたいですね。

また、企業が掲げる「ビジョン」「バリュー」「パーパス」も重要な意味を持ちます。いずれも、社会人としては知っておくべきことと捉え、理解を進めておきたいもの。それぞれの意味やミッションの違いについて、一緒に見ていきましょう。

企業が果たすべき使命や任務が「ミッション」

「ミッション」は、企業の根幹となる方向性や考えを言語化したもの。その企業が果たすべき使命や任務、企業の存在意義を表します。ミッションには次のものが含まれると考えてください。

・なぜそのビジネス(事業)を行なっているのか
・社会において、そのような存在なのか
・どのような目的で、誰に対して価値を提供するのか
・社会が自社に対して求めることは何か など

ミッションでは、俯瞰で見た企業と社会との関係性を示すこともあります。ミッションは時間をかけて継承され、根づいていくものとされるため、短期間で変更することは基本的にありません。

スーツを着た女性
(c)Adobe Stock

「ミッション」が必要な理由

ここからは、ミッションが必要とされる理由を紹介します。また、ビジネスシーンでよく使われる「ミッションステートメント」についても見ていきましょう。

「ミッション」はなぜ必要なのか?

ミッションは、その企業が進むべき方向性や指標、判断基準などを表すもの。ミッションがあることで、すべての従業員が同じ方向を目指しながら、業務を進めることができます。

また、ミッションは企業の価値観を示すため、従業員のモチベーションアップになることも。ミッションに共感する従業員が増えれば、主体的に動く人が増え、離職率の低下や社内活性化が期待できるでしょう。また、企業の価値観にマッチする人材確保がしやすくなるかもしれません。

加えて、ミッションは企業ブランディングにもなります。ミッションを発信することで、顧客や取引先だけでなく、投資家や消費者にも自社をアピールできるでしょう。

「ミッションステートメント」について

ミッションをより具体化し、実際の行動に向けた指針や方針として明確に書き表したのが「ミッションステートメント」。「社是」「社訓」と呼ぶこともあります。

ミッションステートメントは、企業内での共有を徹底し、サービスレベルの向上や目標実現を目指すための重要な役割を果たしています。また、ステークホルダーへのPRやブランディングなどの社外PRツールとして活用されるケースもあります。

「ビジョン」や「バリュー」も確認

ミッションとともによく用いられるのが、「ビジョン」と「バリュー」です。実はこれらは関連していて、この3つすべてを策定することが望ましいとされています。

ミッションと書いた看板
(c)Adobe Stock

知っておきたい「MVV」

「MVV」とは、ミッション(Mission)、ビジョン(Vision)、バリュー(Value)の頭文字をとったもの。経営学者であるピーター・ドラッカーが、経営の中核におくべき概念として提唱したと言われています。

「ビジョン」とは

「展望」「理想像」を意味するビジョンは、企業が目指すべき理想の姿を表すもの。より具体的な目標を示します。ビジョンは達成することを前提とするため、新しくアップデートされることも。段階に応じて変わる可能性があります。

「バリュー」とは

「価値」「価値観」を表すバリューが示すのは、企業が大切にする価値観や行動指針。何をどのように目指すのか、社内で共有すべき考え方を表現したものです。企業によっては、バリューの理解や一致を従業員の評価基準とするところもあります。

それぞれの違いは

MVVを簡単に言い表すと、次のようになります。

ミッション:なぜそのビジネスを行なうのか(Why)
ビジョン:何を目指すのか(What)
バリュー:どのように目指すのか(How)

ビジョンやバリューは、企業そのものに対する共通認識であるのに対し、ミッションは社会における存在意義や、社会に対する約束を表すと考えてください。

「パーパス」も知っておこう

MVV以外に注目されているのが、パーパスです。経営戦略や企業ブランディングにおける重要なキーワードとして知られており、世界のビジネスシーンではトレンド化しつつあります。

英語
(c)Adobe Stock

「パーパス」とは

社会において、自社が何のために存在するのか、その存在意義を示すものです。社会とのつながりを強く意識し、明確に宣言することから、パーパスを基軸においた経営や活動を行なう企業もあります。

MVVとの違いは

パーパスはミッションと共通する部分もあるため、ミッションにパーパスを含む企業も少なくありません。2つの違いとしては、パーパスの方がより社会との関連性を意識しているということが挙げられるでしょう。

ビジョンは企業の理想とする姿(ゴール)を表すため、パーパスとは意味が異なります。また、ミッションと同じく、パーパスのテーマをビジョンに含む企業もあるでしょう。バリューも行動指針を表すため、パーパスとは意味が異なります。

ミッションやパーパスの理解は、就活に影響することも

企業が掲げるミッションやパーパスを理解することは、就職活動にも影響します。最近の面接では、ミッションやパーパスを知っているかどうか、共感するところはあるか、共感する理由、感想などを尋ねられることがあるからです。

企業が求める人物像にはさまざまなものがありますが、どの企業も一致するのが、自社の掲げるミッションやパーパスを理解し、共感してくれる人物が望ましいということ。さらに言えば、自社の事業目的を理解し、意欲と熱意を持って一緒に目標を追ってくれる人材を求めているということです。

転職を考えている人は、志望企業のミッションやパーパスについて必ずチェックを。可能であればしっかり読み込み、理解を進めておきましょう。

最後に

企業が掲げる「ミッション」について、意味や必要とされる理由、「ビジョン」「バリュー」との違いを紹介しました。最近ではMVVに加え、「パーパス」に重きをおく企業も増えています。いずれも企業経営には欠かせない概念であり、大切な指標となるもの。自社や気になる企業のミッションやパーパスについて、あらためてチェックしてみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Adobe Stock

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