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2023.11.26

ビジネスでも使う「論より証拠」の意味や類語とは? 英語表現も紹介

「論より証拠」とは、あれこれと議論を重ねるよりも、証拠を提示する方が明確であることを意味します。皆さんもよく聞いたことのあることわざでしょう。本記事では、「論より証拠」の使い方や類語・英語表現について解説していきます。ぜひ最後まで参考にしてみてくださいね。

「論より証拠」の意味を解説

「論より証拠」は「ろんよりしょうこ」と読みます。皆さんもよく聞いたことのある言葉でしょう。既に意味を知っているという方も多いかもしれませんが、ここでは改めて意味を確認していきますね。

会話する人々
(c)Adobe Stock

「論より証拠」とは、あれこれと議論をするよりも、明確な証拠を示す方が確実であるということ。ここでいう「論」とは、意見を交わし合う議論のことを指します。そして「証拠」は、真実や事実を明確にする根拠となるもののこと。漢字からも「議論するより、根拠を提示する方が早い」というニュアンスは感じられますね。

「論より証拠」の由来は、「江戸いろはかるた」にあると言われています。「ろ」の札が「論より証拠」を表すもので、図柄には藁人形を手に持った武士が描かれていたとか。そのため、この時代では「論より証拠、藁人形」と続けて唱えられていました。一説では、相手をバンと打ち負かす証拠として、決め台詞に使われていたようです。

また、浄瑠璃の『神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)』に出てくるセリフが語源であるという説もあります。そのセリフが「論より証拠、手引して、此城を乗取せ、拙者が心底見せ申さん」というもの。このように「論より証拠」は、江戸時代から人々に親しまれていた言葉であると言えるでしょう。

使い方を例文でチェック!

「論より証拠」は、普段からよく使う表現ですね。ビジネスや駆け引きをするシチュエーションで登場することが多いかもしれません。ここでは例文を用いて使い方をチェックしていきましょう。

書類を持つ人
(c)Adobe Stock

1:言葉を並べるより、資料やデータを提示する方が説得力がある。まさに論より証拠だ。

いくら口頭で説明しても、確実な根拠となるものがなければ信憑性に欠けますよね。ビジネスで「論より証拠」は基本と言えるでしょう。プレゼンをする時、または何か取引をする時は、コミュニケーション能力も大切ですが、説得力のある資料や根拠を用意しておくことも必要です。

2:論より証拠。説明しなくてもこのカメラのデータを見れば全て分かるわ。

例えば相手が自分の非を認めず、なかなか決着がつかない時。映像や画像など何かしらのデータがあれば、こちらがだいぶ優位になるはずです。人間の発言というのは感情や価値観によって左右されるので、曖昧な部分もあります。白黒つけたい時は、動かぬ証拠があると心強いでしょう。

3:ダラダラと話し合いを続けても決着はつかないよ。論より証拠と言うでしょ。

「論より証拠」は、抽象的で曖昧な話し合いは面倒だ、というニュアンスが含まれています。言い換えれば、「話し合いをしている時間は無駄であり、証拠を提示するのが早い」という意味にも捉えられますよね。ずっと平行線である議論は、最終的に無意味なもので終わってしまう可能性もあると、心に留めておきましょう。

4:論より証拠で、実際にパフォーマンスを見れば、彼女に才能があることはすぐに分かる。

歌やダンスのオーディションを思い浮かべてみましょう。ある人の魅力を伝えようと思ったら、口頭で説明するよりパフォーマンスを見せた方が伝わりやすいですよね。相手に何か伝えたい時も、「論より証拠」を意識してみると良いかもしれませんね。

「論より証拠」の類語や似たことわざは?

次は「論より証拠」の類語表現について解説していきます。同じ意味の表現には、「論は後証拠は先」が挙げられるでしょう。似ていることわざとしては、「百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)」「鯛も鮃も食うた者が知る(たいもひらめもくうたものがしる)」の2つが挙げられます。

書類とパソコン
(c)Adobe Stock

1:論は後証拠は先

言葉通り、議論よりも証拠の方が明確であるということを意味します。「論より証拠」と同義だと理解しておくと良いでしょう。「証拠が先」と言ったりもします。

2:百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

よく聞くことわざですよね。人から百回聞くよりも、自分で一回見た方が確かであるということ。聞くと見るでは大きな違いがあり、理解の差があることを意味します。例えば職場で、口頭で何度も教えてもらうより、実際に見た方が覚えやすかった、なんてことはよくありますよね。まさにこれを「百聞は一見に如かず」と表現します。

3:鯛も鮃も食うた者が知る(たいもひらめもくうたものがしる)

鯛にしても鮃にしても、食べた人にしかその味は分からないということ。転じて、いくら話を聞いたり本を読んだりしても、経験してみなければ知ったことにはならないという意味を表します。「百聞は一見に如かず」と同じように使うことができるでしょう。

「論より証拠」の英語表現を紹介

さて、ここまで「論より証拠」の使い方や類語表現について解説してきました。最後に英語表現について見ていきましょう。「論より証拠」の意味を持つ英語表現には、次のようなものがあります。

1:The proof of the pudding is in the eating.

こちらは、ことわざです。直訳すると、「プリンが美味しいかどうかは実際に食べてみないと分からない」となります。proofとは「証拠・証明」を意味しており、puddingとは「プリン」のこと。つまりは、実際にやってみなければ証明できない(分からない)ということを表しています。

2:Proof is better than argument.

議論よりも証拠の方が良いということですね。argumentは人同士の議論や口論のことを意味します。まさに「論より証拠」と同じような意味を持った表現だと言えるでしょう。

3:Example is better than precept.

実例は教訓に勝るということ。こちらもことわざです。「○○ better than 〜」とすることで、「〜より○○の方が良い」という比較したニュアンスになります。preceptは行動の教え、指針、教訓などの意味を持つ単語です。あまり聞き慣れない言葉ですが、1つのフレーズとして覚えておくと良いでしょう。

最後に

「論より証拠」と言いますが、大切なのは、場面によってどちらが有効なのか、または重要なのかを区別することです。ビジネスや競争の場面で使える1つの作戦として、覚えておくと良いですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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