命の洗濯ってどういう意味?
「命の洗濯」という言葉を聞いたことはありますか? なかなかインパクトのあるこの言葉。一体どのような意味を表しているのでしょうか?
「命の洗濯」とは、日頃の苦労や束縛から解放されて思う存分楽しむこと。寿命がのびるほどの保養という意味で使います。仕事が忙しい毎日で、なかなかゆっくりと休む機会ってないですよね。しかし、ずっと仕事詰めのままではストレスを感じ、モチベーションも下がってしまうでしょう。
休日に自分の趣味を楽しんだり、思う存分睡眠を取ったりと命の洗濯を定期的にすることが、無理なく仕事を続けられるコツなのではないでしょうか。つまり、気分転換や息抜きと同じものだと捉えると分かりやすいかもしれませんね。仕事だけでなく、勉強や人間関係にも命の洗濯は必要だといえるでしょう。
使い方を例文でチェック!
さて、命の洗濯の意味について確認したところで、次は例文を紹介していきます。日常生活で頻繁に使う言葉ではありませんが、1つの表現として覚えておくと良いでしょう。早速使い方について解説していきますね。
1:一人旅で命の洗濯をする
やはり気分転換といえば旅行ですよね。普段生活している場所とは離れて異空間へ行くことで、日頃の悩みやストレスを一気に発散できるでしょう。友人や家族と行く旅行ももちろん楽しいですが、マイペースに一人で旅をするのもおすすめ。好きなものを食べて、綺麗な景色を見て、宿でゆっくりくつろいで…。
最終日に「まだ帰りたくない」と思ってしまうのは旅行あるあるですね。
2:アウトドアな彼にとって、自然とふれ合うことが一番の命の洗濯だそうだ。
趣味を持っている人は、それが命の洗濯となるでしょう。アクティブな人であれば、ハイキングやサイクリングで自然を満喫するのも良いですね。いくつになっても自分の好きなことをする時間は、できるだけ確保しておくべきです。そこで満足感を得ることでしっかりと切り替えることができ、仕事も頑張れるでしょう。
3:年末年始に、久しぶりに故郷に帰って命の洗濯をしてきた。
社会人になり上京すると、慣れない土地や職場で神経を使ってしまいますよね。意識していなくても、知らず知らずのうちに気を張って疲れてしまうことも。帰省して家族に会ったり、慣れ親しんだ場所でゆっくり過ごしたりすることで、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
命の洗濯の類語表現を紹介!
ここからは、命の洗濯の類語表現について紹介していきます。それぞれ例文と共に解説しているので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
1:命の土用干し
そもそも土用干しとは、夏の土用中に衣類や書籍を取り出し、日を当て風を通すことで虫の害を防ぐものです。このような湿気を取り除く光景を重ねて、日頃の苦労を忘れて存分に楽しみ、気分をさっぱりさせることを「命の土用干し」と言います。意味は命の洗濯と全く同じですね。例文には「最近悩みが多く、命の土用干しをするために温泉にやってきた」などが挙げられるでしょう。
2:鬼の居ぬ間に命の洗濯
意味は、気兼ねする人がいないうちに羽をのばし、ゆっくりくつろぐことです。例えば上司や監督など、自分よりも立場が高い人といるとやはり気を遣ってしまいますよね。反対に上司が席を外していて、同僚だけで会話している時は比較的リラックスできているのではないでしょうか。合間を見て適度に息抜きすることは大切ですよ。
「鬼の留守に洗濯」「鬼の来ぬ間に洗濯」も同じ意味で使うことができます。
3:心の洗濯
命の洗濯とはまた別に、心の洗濯という表現を聞いたことはありますか? そもそもここでいう「洗濯」とは、衣服をよみがえらせるという意味から転じて、私たちの心身の疲れを取り除き、元気を回復させるという意味を持ちます。
命の洗濯が、苦労を取り除き存分に楽しむという意味を持つのに対して、心の洗濯はどちらかというと溜まった邪気を払うという意味に近いかもしれません。「心が浄化される」という言葉と似たニュアンスだと捉えておくと良いでしょう。
命の洗濯と心の洗濯は似ていますが、「思う存分楽しむ」と「すがすがしい気持ちになる」という若干の違いがあります。「神秘的な景色に心が洗濯された」などというように使うことができるでしょう。
命の洗濯は英語でなんという?
最後に、命の洗濯の英語表現を紹介します。いくつか表現がありますが、少しずつ意味が違うため、状況に合わせて使い分けられるようにしておきましょう。
1:getaway(逃避)
逃亡や脱出という意味で使うことが多いgetawayですが、保養期間という意味で使うこともあります。嫌なことから少し離れてリフレッシュする時に「a week getaway in Hawaii(ハワイでの一週間の保養期間)」というように表現できるでしょう。現実逃避というようなニュアンスも含んでいます。
2:recreation(休養)
気晴らしや休養などはrecreationと表現できるでしょう。レクリエーションと言えば、修学旅行や宴会でゲームをしてみんなで盛り上がる、というようなイメージがありますよね。そんな風に、ダンスや遊戯による娯楽を表現する英単語です。「Shopping is one of her recreations(買い物は彼女にとって気晴らしの一つである)」というように使うことができますよ。
3:treat myself(自分へのご褒美)
treatには休暇や褒美を与えるという意味があります。「treat myself to/with~」とすることで「〜によって自分をもてなす」と表現できるでしょう。例えば「I treated myself to a fancy dinner(自分へのご褒美としておしゃれなディナーを食べた)」というように使います。
4:recharge(回復させる)
再充電、再補填などの意味を持つrecharge。健康や元気を再び回復させるというニュアンスで命の洗濯と同じように使うことができます。「Recharge my batteries」で「自分を回復させる」「息抜きをして気持ちを改める」という表現になるでしょう。
最後に
「命の洗濯」について解説しました。仕事や勉強を頑張ろうと思う気持ちは素敵ですが、あまり無理しすぎると心身に負担をかけてしまいます。長く続けていくためには、定期的にリフレッシュすることが必要でしょう。あなたにとって命の洗濯は何なのか、今のうちに見つけておくと良いかもしれませんね。
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