目次Contents
この記事のサマリー
・「気にする」は、不安や心配を抱く場面で使う身近な言葉です。
・「気になる」は、心配だけでなく興味や違和感にも使える幅広い表現です。
・ビジネスシーンでは「懸念する」「気にかける」などの言い換え表現が候補に挙げられます。
何気なく使っている「気にする」という言葉。けれど、「気になる」との違いや、英語での表し方を聞かれると、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか? 人の言葉、失敗、相手への配慮など、場面によって伝わり方も変わります。
この記事では、日常的に使う言葉の理解を深めていきましょう。
「気にする」とはどういうこと?
まずは「気にする」の意味から見ていきましょう。
意味
「気にする」とは、ある物事を心にとめて、不安に思ったり心配したりすることです。「人の評価を気にする」「失敗を気にする」のように、心配や懸念が残っている場面で使われます。
辞書では次のように説明されていますよ。
気(き)に◦する
心にとめて不安に思う。心配する。「人がなんと言おうと―◦するな」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
何か心が引っかかっている状態を表す言葉と考えるとわかりやすいでしょう。

「気にする」と「気になる」の違いを解説
「気にする」と「気になる」は似ていますが、使える場面が少し異なります。「気にする」は、自分の中でそのことを心にとめ、心配したり懸念したりする場合に使います。一方、「気になる」は、気にかかることも表します。
例えば、「気にする」は「人の評価を気にする」「小さな失敗をいつまでも気にする」のように使います。この場合は、評価や失敗が心に残り、不安や心配につながっている状態です。「気にする」は、心の中に引っかかりが残っているときに使いやすい表現です。
一方、「気になる」は、ある物事が自然と意識にのぼるときに使います。例えば、「飼っている猫の様子がいつもと違うので気になる」は、猫の状態が心配で意識から離れないという意味です。また、「前から気になっていた本」のように、興味や関心を表す場合にも使われます。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
「気にする」の英語表現は?
続いて、「気にする」を英語で表すときの言い方を見ていきましょう。
Don’t worry about what people say.(人の言うことなんて気にしないで。)
「気にしないで」「心配しないで」と伝えたいときは、Don’t worry about ~ が使えます。
“Don’t worry about what people say.” は、「人の言うことなんて気にしないで。」という意味です。相手を励ましたり、安心させたりする場面で使いやすい表現です。
I don’t care what people say.(私は周りのうわさなんて気にしない。)
“care” は「関心を持つ」「気にかける」という意味があり、否定形では「気にしない」「構わない」というニュアンスになります。

Do you mind if I open the window?(窓を開けてもよろしいですか?)
“mind”は、「嫌だと思う」「差し支える」といったニュアンスで使われることがあります。
“Do you mind if I open the window?” は、直訳すると「私が窓を開けたら気になりますか」という意味ですが、自然な日本語では「窓を開けてもよろしいですか?」となります。相手に許可を求める丁寧な表現です。
「気にする」の使い方を例文で紹介
「気にする」に関連する英語表現を紹介しましたが、日本語ではどのように使われることが多いのかについても見ていきましょう。
「私は彼女を傷つけるような言葉を言ってしまった。しかし彼女は気にするそぶりを見せずにその後も私に接してくれている」
「気にする」と一緒に使われる表現のひとつに、「そぶり」があります。「そぶり」とは、表情や態度に表れる様子のことです。この例文では、傷ついたり怒ったりした様子を見せないことを、「気にするそぶりを見せない」と表しています。
ただし、実際に気にしていないとは限らず、表情や態度に出していない、という意味で使われます。
「失敗をいつまでも気にする性格を直したい」
失敗したことや注意されたことが、しばらく頭から離れないこともあります。「いつまでも気にする」という場合は、過去の出来事を心にとめ続け、不安や後悔が残っているニュアンスがあります。
「最近ずっと気になっていたワンピースを購入した」
興味や関心があって心に残っていたものには、「気になる」を使うのが自然です。「最近ずっと気になっていたワンピース」は、「以前から興味があり、気持ちが向いていたワンピース」という意味になります。
一方、「サイズを気にしていた」「値段を気にしていた」のように、心配や懸念の対象がある場合は「気にする」を使います。
「気にする」の言い換え表現とは?
最後に、「気にする」の言い換え表現を見ていきましょう。「気にする」は、心配する対象や相手との関係によって、自然な言い換えが変わります。日常会話では「心配する」、ビジネスでは「懸念する」「気にかける」など、文脈に合う表現を選ぶと伝わりやすくなります。
気にかける
「気にかける」は、心にとめて考えたり、心配したりすることを表します。「部下を気にかける」「いつも気にかけていただき、ありがとうございます」のように使います。
相手への配慮や心配をやわらかく伝えられるため、ビジネスシーンでも使いやすい表現です。
気遣う
「気遣う」は、相手の状態や気持ちをあれこれと心配することを表します。「体調を気遣う」「相手の負担を気遣う」のように使います。

心配する
「心配する」は、「気にする」の基本的な言い換え表現です。「相手の体調を気にする」は、「相手の体調を心配する」と言い換えられます。
ただし、「人目を気にする」のように評価や視線を意識する場合は、「心配する」だけでは少し意味がずれることもあります。文脈に合わせて選びましょう。
ビジネスシーンでの言い換えは?
ビジネスシーンでは、「気にする」をそのまま使うより、内容に合わせて言い換えると丁寧でしょう。
問題点を心配している場合は「懸念しております」、相手の状況を心配する場合は「ご体調を案じております」「ご負担になっていないか気にかかっております」と表現できます。
相手を安心させたい場合は、「どうぞお気になさらないでください」が自然です。
「気にする」に関するFAQ
ここでは、「気にする」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q. 「気にする」とはどういう意味ですか?
A. 「気にする」は、ある物事を心にとめて、不安に思ったり心配したりすることです。「人の評価を気にする」「小さな失敗を気にする」のように、心に引っかかりが残る場面で使います。
Q. 「気にする」と「気になる」はどう違いますか?
A. 「気にする」は、心配や懸念を抱くときに使いやすい表現です。一方、「気になる」は、心配だけでなく、気にかかること興味や違和感によって自然と意識が向く場合にも使われます。
Q. 「気にする」のビジネス向けの言い換えはありますか?
A. あります。問題点を心配する場合は「懸念する」、相手の状態を思いやる場合は「気にかける」「気遣う」が自然です。
最後に
本記事では、「気にする」という言葉にフォーカスを当てて見ていきました。「気にする」と「気になる」の微妙な違いや、「気にする」の類語表現などは参考になりましたか?
「気にする」は、文脈によってニュアンスが少しずつ異なってきます。本記事で紹介した類語表現以外にも、「懸念」や「懸案」といった熟語で言い換えられる場合も。このように枝葉を伸ばすようにして、言葉のアンテナを張ることで豊富な語彙を養うことができるのではないでしょうか。
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