目次Contents
パイナップルのカロリーと糖質量
100gあたりのカロリーと糖質量
パイナップルの100gあたりのカロリーと糖質量を見ていきます。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
パイナップル(100g) | 54kcal | 12.5g |
1個(1玉)あたりのカロリーと糖質量
次にパイナップル1個(1玉)あたりのカロリーと糖質量を見ていきます。
当然パイナップルによって大きさや重量は変わりますが、一般的にスーパーなどで売られているパイナップルは1.5〜2kgほどのものが多くなっています。パイナップルの廃棄率は45%とされているので、皮や冠芽部分などを破棄すると可食部は55%になります。
ここではパイナップル1個(1玉)を2kg、可食部55%と仮定し、カロリーと糖質量をご紹介します。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
パイナップル1個(1玉) | 594kcal | 137.5g |
一切れあたりのカロリーと糖質量
パイナップルをカットした一切れ分のカロリーと糖質量を見ていきましょう。
よくスーパーで見かけるブロックカットされたパイナップルの一切れは15g前後。皮と芯を破棄して輪切りにカットしたパイナップルは、1cm程度の厚さで50gほどと仮定します。
ブロック型にカットされたパイナップルのカロリーと糖質量
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
パイナップル(ブロック一切れ) | 8kcal | 1.9g |
輪切りにカットされたパイナップルのカロリーと糖質量
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
パイナップル(輪切り一切れ) | 27kcal | 6.3g |
サイズ別パイナップルのカロリー・糖質一覧
100g、1個(1玉)、ブロック一切れ、輪切り一切れのカロリーと糖質量をまとめます。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
100g | 54kcal | 12.5g |
1個(1玉) | 594kcal | 137.5g |
ブロック一切れ | 8kcal | 1.9g |
輪切り一切れ | 27kcal | 6.3g |
その他果物とのカロリー・糖質比較
りんごやみかんなどと比較
パイナップルのカロリーと糖質量はわかりました。この数値が高いのか低いのか、ほかの果物と比較してみましょう。すべて100gあたり、可食部のみで比較していきます。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
パイナップル | 54kcal | 12.5g |
リンゴ | 53kcal | 14.1g |
みかん | 49kcal | 11.2g |
バナナ | 93kcal | 21.4g |
いちご | 31kcal | 7.1g |
もも | 38kcal | 8.9g |
ぶどう | 58kcal | 15.2g |
メロン | 40kcal | 9.8g |
マンゴー | 68kcal | 15.6g |
キウイ | 51kcal | 10.8g |
洋なし | 48kcal | 12.5g |
果物の中ではカロリーも糖質量も比較的高いほうですが、ずば抜けているわけではありませんね。
パイナップルに含まれる栄養素とは
ビタミンC
パイナップルにはビタミンCが100gあたり35mg含まれています。
ビタミンCには抗酸化作用があり、美肌を保ったり老化を予防したり、さらには生活習慣病の予防も期待できます。
過剰に摂取した分は尿として排出されるため、ビタミンCを身体の中にためておくことはできません。こまめに摂取することがおすすめです。
カリウム
パイナップルにはカリウムが100gあたり190mg含まれています。
ナトリウムの排出を促し、身体の浸透圧を調整したりむくみを解消したりする効果のあるカリウムは、生命維持に欠かせないミネラルのひとつです。
不足すると手足のだるさや脱力感、筋力低下や不整脈など、ダイエット以前の問題が起こる可能性も。
過剰摂取もよくありませんが、塩分摂取量の多い現代人は意識して摂る必要があります。
食物繊維
パイナップルには食物繊維が100g中1.2g含まれています。果物の中では決して多い含有量ではありませんが、食物繊維は腸内環境を整える効果が期待されている栄養素。
水溶性食物繊維は水に溶ける性質があり、不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す働きがあります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1のバランスでとることが理想です。パイナップルに含まれる食物繊維は、水溶性が0.2g、不溶性が1.0g。
1日の食物繊維推奨摂取量である18g以上(成人女性)を目標にしながら、この水溶性と不溶性のバランスも意識できるとベストでしょう。
ブロメライン
ブロメラインとは、タンパク質分解酵素のこと。タンパク質の消化や効率のいい吸収をサポートしてくれます。
減量とともに筋肉量も減りがちなダイエットでは、タンパク質の積極的な摂取が重要視されます。そのタンパク質を効率よく吸収することに役立つブロメラインは、ダイエット面で大きなメリットのある栄養素といえます。
ダイエット中のパイナップルの食べ方
パイナップルを食べたからといって痩せない
むくみを解消したりタンパク質の消化吸収を助けたりする栄養素が含まれているとはいえ、パイナップルは食べたからといって勝手に痩せていく果物ではありません。
程よい甘さと酸味のあるパイナップルは、ケーキやアイスなど、砂糖・小麦粉をたっぷり使用したデザートの代わりに取り入れるのがおすすめです。
そのままでももちろんOKですが、ヨーグルトに加えたりナッツと一緒に食べたりして満足感をアップさせましょう。
また、食前にパイナップルを食べるのもよいでしょう。食前にパイナップルを食べることで満腹中枢を刺激し食べ過ぎを防げます。さらにブロメラインが食事で摂るタンパク質の分解を促し、効率よく摂取するのに役立ちます。
ダイエット効果を得たいなら生の状態が◎
タンパク質の分解&吸収を高めてくれるブロメラインは、60℃以上でその活性を失うとされています。
そのため、加熱をせずに生で食べましょう。
缶詰のパイナップルは加熱処理が行われているため、酵素やビタミンCが消失してしまいます。さらに缶詰には砂糖がたっぷり。甘くておいしく食べられますが、ダイエット効果を狙うのならあまり推奨できません。
パイナップルは美容面でメリット多し! 生で食べよう
パイナップルのカロリーや糖質量、栄養素について解説しました。フルーツの中では特別低カロリー・低糖質な果物ではありませんが、果物自体がヘルシーな食べ物です。ケーキのようなスイーツを食べるなら、ぜひフルーツに置き換えたいところ。パイナップルには食物繊維やビタミンC、カリウム、タンパク質分解酵素など美容面にも嬉しい栄養素が含まれています。食べ過ぎには注意したいですが、スイーツ代わりに食べたり、食前に取り入れたりしながら、ぜひダイエットに役立ててみてくださいね。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフォットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。