そもそも「集中力」とは?
皆さんは、仕事や家事をする際にそれらに没頭してこなすことができますか? ついテレビに目移りしてしまったり、スマホをいじってしまったり…。捗らない作業によって、その日一日の予定が狂ってしまったなんて経験をした方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんなときに必要なのが、集中力です。本記事では、集中力が続かない原因や、集中力を高める方法などを紹介します。また、集中力を高めることに役立つ食品についても解説しましょう。
「集中力」の意味
そもそも、「集中力」ってどういう意味だと思いますか? よく、「私、集中力がないんだよね」などと会話に登場しますが、意味を的確に説明できる人は意外と少ないのでは。まずは、「集中力」という言葉の意味についておさらいしましょう。
「集中力」とは、「意識や注意をある特定のものや分野に集める力」のことをさします。漢字では、「中心に集める力」と書くため、イメージしやすいのではないでしょうか。
ちなみに、言葉の使い方としては、「集中力が続かない」や「集中力がない」、「集中力を上げる」などと表現されることが多いです。
集中力が続かない原因とは?
「集中力」という言葉についておさらいしたところで、続いては集中力の中身について深掘りしていきましょう。まずは、集中力が続かない原因についてです。勉強中や仕事中、集中してこなせばすぐに終わるようなことでも、注意が散漫になってなかなか捗らないときってありませんか? その原因を究明することで、自分なりの対処法が思いつくかもしれません。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
1:周囲の環境が集中しにくい環境である
いま一度、デスク周りや作業をする部屋を見渡してみてください。物が散乱していませんか? 集中したいときは、周囲の環境を整えておくことが大切です。物が散乱していると、そちらに気が取られてしまうことも。特に、食べ物や本、スマホなどは目につきにくいところに置いておくようにしましょう。また、そのときの作業に必要のないものも片付けておくと、視覚的にも心理的にもすっきりしますよ。
2:過度なマルチタスク
過度なマルチタスクが、集中力の妨げになっていることも考えられます。頭の片隅で、「これの後はあの仕事をして、さっきの仕事は明日までに進めないといけないから…」というように、他のタスクの管理に気を取られて、目の前のタスクに集中できなくなりがちです。自分のキャパシティを把握して、適度な量に留めましょう。
3:心配事やトラブルを抱えている
ビジネスのことやプライベートなこと、時にその両方において悩みを抱えることもあるでしょう。心配事やトラブルを抱えていると、作業や仕事をしていても、そちらに上手く集中することができません。
4:疲労している
忙しいからといって、睡眠や食事を怠ってはいませんか? 肉体的に疲労していると、集中力は持続しません。特に、睡眠不足になると、常に睡魔と戦う羽目に…。また、無理がたたって、体調を崩してしまっては元も子もありませんよね。そうなる前に、休息の時間を設けるように心がけましょう。
5:興味が持てない
仕事や作業の内容に興味が持てないと、やっていても苦痛ですよね。集中しなければと思っても、ついつい自分が好きなことや興味があることに気を取られてしまうなんてこともあります。
集中力を高めるための方法とは?
集中力が続かない原因には、色々な要因があることが理解できたのではないでしょうか。分かってはいても、自分で集中力を高めるのって難しいですよね。そこで、ここでは集中力を高める方法について、一緒に考えてみましょう!
1:質の良い睡眠を取る
集中力がない原因として、からだの疲労について紹介しました。その場合、必要なのは「質の良い睡眠」です。長時間睡眠が良いとは限りません。自分のからだにあった睡眠時間と、ぐっすり眠るということが大切です。
質の良い睡眠を取るために、眠る直前までスマホやパソコンを触るのは控えましょう。画面から発せられるブルーライトが脳を刺激してしまうからです。また、お風呂に浸かり、全身を温めるのもおすすめ。次の日集中して仕事するために、睡眠前や睡眠時間にこだわりを持ってみてくださいね。
2:ToDoリストをつくる
何をすればいいのかを、視覚化させましょう。ToDoリストをつくり、ひとつの仕事が終わるごとにチェックを入れていきます。こうすることで、達成感を味わうことができますし、自分のキャパシティを把握できるというメリットも。仮に、リストのタスクをすべて消化しきれなくても、「次からは順番を変えてみよう」「もう少し量を減らそう」など、客観的に判断できるようになりますよ。
3:ご褒美をつくる
例えば、「ToDoリストのタスクをすべて終わらせたら、ご褒美としてケーキを買って帰ろう」というように、ご褒美を設定するのもおすすめの方法です。ご褒美のためなら、興味のない仕事内容でも、集中して頑張れそうな気がしてきませんか?
集中力を高める食品とは?
集中力を高める方法は参考になりましたか? 今からでもぜひ実践してみてくださいね。さて、最後に役立つ豆知識を紹介します。実は、食べ物のなかには、集中力をアシストしてくれるありがたいものもあるのだとか。集中したいここぞというときに、意識的に摂取するように心がけてみてはいかがでしょうか。
1:ラムネ
「ラムネ? お菓子?」と困惑される人もいらっしゃるかもしれませんね。重要なポイントはラムネそのものではなく、なかに含まれている「ブドウ糖」です。ブドウ糖は、脳の重要なエネルギーとなるのだとか。勉強や仕事で頭を働かせると、甘いものが食べたくなりませんか? それは、脳がエネルギーを欲しているから。そんなときにおすすめなのがラムネです。
2:コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶、エナジードリンクを眠気覚ましとして飲む人は多いのではないでしょうか。これらに含まれるカフェインには、覚醒作用があるとされています。そのため、意識がはっきりして、集中することができるようになるのだそう。
ただし、カフェインの摂りすぎには要注意。中毒を引き起こす可能性さえあります。飲む時間を決めるなど、適量を摂取するように心がけましょう。
3:ナッツ類
ナッツ類は、注意力や記憶力に影響を与えると言われている「ノルアドレナリン」の合成に必要な成分が豊富に含まれているとされています。また、歯ごたえのあるナッツ類は、脳の活性に作用する咀嚼運動にもなりますね。小腹が空いたときのおともにもばっちりです。
最後に
本記事では、集中力がないと悩んでいる人へ、その原因や改善方法などを紹介しました。一度、自分の周囲の環境や体調を客観的に見つめ直すのも良いかもしれませんね。
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