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人生の岐路に立ったとき、自分をポジティブにする言葉
悩んだ時や迷った時、ポジティブな名言を持っていると、その言葉に背中を押されて、前に進める気がしますよね。自分で自分を応援する、魔法の言葉があるだけで気持ちも軽くなるのではないでしょうか。この記事ではキャリアコンサルタントの櫻井宏美さんと一緒に、決断を後押ししてくれるポジティブな名言を見ていきましょう。
今回は、転職するかどうかで悩んでいるOggiブレーンの方、お悩みをいただきました。
「転職をしたいと考えていますが、40代を超えて悩んでいます」(Oさん・44歳・女性/東京都)
転職は大きな決断と勇気がいることですよね。年齢を気にしてしまい、転職を躊躇される方は、多くいると思われます。「転職35歳限界説」という言葉を、耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際のところを、櫻井さんにお話をおうかがいしました。
「40代を越えて、転職するかどうか悩んでおられるのですね。確かに、35歳からの転職はハードルが高いといわれ、『転職35歳限界説』とも言われていますね。
結論から言うと、年齢は関係ないと考えます。以前、Oさんと同じく、40歳過ぎでの転職で、大いに悩んでいた女性がおられました。その方は、今の職場では自分のキャリアアップを望めない状態。
そこで、まずは、自身のキャリアを整理していただきました。今まで、その方が関わってきた仕事内容を全て書き出し、自分のスキルを可視化していただいたのです。その方は、海外で働ける環境を求めていらっしゃったのですが、自分には、何が足りないかを冷静に判断し、不足のスキルアップをされました。
すぐには会社を辞めず、通常勤務をしながら、人材紹介会社に登録し、機会を待つことに。その結果、海外転勤も可能な会社に転職され、今では、やりがいをもってイキイキと働いています。
『年齢を気にしていましたが、取り越し苦労でした。自分にできることや、やりたいことを明確にし、余裕を持って準備できたのがよかったです』と、嬉しそうに話していました。
フランスの英雄・ナポレオンの言葉にこんな言葉があります。
時間をかけて熟考し、行動する時が来たら、考えるのをやめて、進め
しっかり準備をして、機会が訪れたら、逃さず行動してくださいね」(櫻井さん)
人生の岐路に立った時、自分を励ましてくれるような言葉があったら心強いですよね。そこで、ここからはポジティブな名言を見ていきましょう。
ポジティブな名言とは?
ポジティブな名言は、読んだだけで、自然と元気が出るような魔法の言葉と言えるでしょう。目から鱗が落ちるような言葉にめぐり合うと、それだけで、得した気分になることも。
人生を前向きにする言葉は、自分の軸となり、支えになる場合だってあります。「座右の銘」として、1つは持っておくといいのではないでしょうか。
ポジティブな名言が必要な⼈の特徴は?
「前向きな気持ちになりたい」という人には、どのような特徴があるのでしょうか。共通する特徴を解説します。
1:自信を失っている
仕事の失敗や失恋など、「何だかうまくいかないな…」と落ち込んでしまうこと、ありますよね。他人の成功や喜び事を目の当たりにした時も、「私はダメだ…」と自信を無くす場合もあります。
友人や同僚に相談して、少しはすっきりすることもありますが、気持ちのモヤモヤが残ることも。自分で自分を励ますポジティブな名言があれば、少し、気持ちが楽になるのではないでしょうか。
2:転職しようか迷っている
現在は転職することも、珍しくなくなってきましたね。自分の成長のため、キャリアアップのため、起業するため、と理由はさまざま。いずれにせよ、今まで働いてきた会社を去るのは、大きな勇気が必要となってくるでしょう。
大きな転換期だからこそ、自分軸で決めて進んでいくことが大切です。留まるのか、前進するのか。ポジティブな名言は、迷った時の道しるべとなることもあります。
3:ビジネス・仕事で成功したい
落ち込んだり、悩んだりしている時以上に、前向きな気持ちが強い時こそ、パワーワードが必要なのではないでしょうか。自身の推進力となるポジティブな名言は、今後の自分の大きな味方になってくれることでしょう。
成功した偉人や賢人の、経験にもとづいた言葉は、成功へのヒントとなるはずです。気に入ったフレーズを書き出して、目につく場所へ貼り出しておくと、いいかもしれませんね。
ポジティブな名言を紹介!
前向きな言葉があると、いざという時に心強いですよね。日常生活に取り入れてみたい、ポジティブな名言を集めてみました。短い英語で表現する名言も、合わせて紹介します。
1:元気がでる名言
ネガティブな気持ちになりかけた時、ポジティブな名言を思い出してみると、元気が出るかもしれませんよ。
「自分を元気づける最良の方法は、他の誰かを元気づけることだ」
マーク・トウェイン(アメリカの作家・1835~1910)
「世界には、あなた以外に誰も歩けない道が唯一の道があります。その道はどこにつながるのか。聞かずに、歩くのです」
ニーチェ(ドイツの哲学者・1844~1900)
「希望があるところに人生もあります。それは私たちを新鮮な勇気で満たし、私たちをもう一度、強くしてくれます」
アンネ・フランク(『アンネの日記』著者・1929~1945)
2:心に響く名言
もやもやした気持ちが続くときには、スカッとしたストレートな名言が、心に響く場合があります。
「正しく見ることができるのは心だけ。本質的なものは目には見えません」
サン=テグジュペリ(フランスの作家・1900~1944)
「まず、目的を見つけなさい。そうすれば、おのずと手段はついてきます」
マハトマ・ガンジー(インド独立の父・1869~1948)
「人生は自分自身を見つけることではありません。人生は自分自身を創造することです」
バーナード・ショー(アイルランドの劇作家・1856~1950)
3:辛い時に知っておきたい名言
辛い時は、一人で抱え込んでしまうこともあります。ポジティブな名言を知っていると、マイナスな気持ちから、早く脱出できるかもしれませんね。
「物事に良いも悪いもありません。考えるとそうなるのです」
ウィリアム・シェイクスピア(イギリスの劇作家・1564~1616)
「後悔するものがなければ、あなたの人生は空虚なものになるでしょう」
フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダの画家・1853~1890)
「逆境にある人は常に『もう少しだ』と思って進むとよい。いずれの日か、前途に光明を望むことを疑わない」
新渡戸 稲造(にとべ いなぞう)(日本の思想家・1862~1933)
4:短い英語表現の名言
英語の名言を知っていると、つい、人に教えたくなるかもしれませんね。
There is always light behind the clouds.(雲の向こうは、いつも光り輝いています)
ルイーザ・メイ・オルコット(アメリカの女性小説家・1832~1888)
Happiness depends upon ourselves.(幸せは、自分次第である)
アリストテレス(古代ギリシアの哲学者・紀元前384~前322)
Without haste, but without rest.(焦らずに、でも、休まずに)
ゲーテ(ドイツの詩人・1749~1832)
ポジティブな名言の使い方を紹介
ポジティブな名言は、自分が落ち込んだ時や悩んだ時に使うことが、多いかもしれませんね。しかしながら、仕事やプライベートで、仲間や友人に使うこともできますよ。一緒に見ていきましょう。
1:ミスをした同僚を励ます
仕事で失敗することは、誰にでも起こり得ますよね。身近な同僚が、ミスで落ち込んでいる時に、ポジティブな名言を伝えて、励ましてあげましょう。特に、失敗を繰り返して成功を収めた偉人の言葉が、適しているかもしれません。
あなた自身のお気に入りの名言があれば、ぜひ、教えてあげてください。お互いが共通の名言を持つことで、一緒に頑張れそうですね。
2:失恋した友人を思いやる
失恋の悲しみは、優しい言葉や声掛けでは、癒えにくいことでしょう。下手ななぐさめは「私の気持ちなんてわかるはずがない」と、矛先がこちらにむかう場合もありますよね。一方で、そのまま放っておくこともできません。
偉人は、恋についても、ポジティブな名言を遺しています。作家や小説家は、心に刺さる表現も多く見られますよ。友人に、直接伝えにくい場合は、名言をLINEやメッセージで送るのもいいですね。
最後に
最近では、SNSやインターネットで、さまざまな情報に触れる機会が増えました。過去から現在にかけて、偉人や賢人、著名人のポジティブな名言を、いつでも気軽に見ることができます。
これを機会に、調べてみるのもいいかもしれませんね。困難な状況に直面した時、前向きな言葉があると、ネガティブな気持ちを切り替えることに役立つでしょう。
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※本記事はOggiブレーン会員に対して2022年10月に行った「働き方アンケート」に回答いただいたOggi読者の回答をもとにしています。
キャリアコンサルタント 櫻井 宏美
2017年国家資格キャリアコンサルタント取得。保険薬局・薬剤師の新卒採用を担当。Well-beingが高まる働き方を模索&実践中。