仕事人間とは?
いつも仕事のことばかり考えていたり、毎日夜遅くまで残業をしていたりする人は周りにいますか? もしくは、「○○って仕事人間だよね」と言われたことがある人もいるかもしれませんね。まずは、仕事人間という言葉の意味や、英語表現を解説します。
意味は?
仕事人間とは、仕事が生きがいの人のこと。四六時中、仕事のことを考えていて、仕事以外に趣味などもない人を仕事人間と言うのです。さまざまな趣味を持っていて、仕事以外に趣味を楽しむ人である「趣味人間」を逆の意味の言葉として使う人もいます。
仕事人間は、「仕事が大好き」という人が多く、周りの人より仕事に時間を費やしていることも。そのため、結果を出したり、実績を残す人も少なくありません。しかし、仕事人間は自分と同じレベルを周りに求めたり、家庭やパートナーをないがしろにしてしまうこともあるようです。
このように、人間関係や恋愛に悪影響をもたらす場合もあるため、「仕事人間」というワードには、ネガティブな印象を持つ人もいるでしょう。
英語表現は?
仕事人間を英語で表現したい場合には、「workaholic」という表現が使えます。「ワーカホリック」は、カタカナ英語としてよく使われているため、馴染みがある方も多いでしょう。そもそも「holic」とは、「〜中毒の」という意味。これに「仕事」という意味の英語「work」をつけて、「仕事中毒」という意味になります。「仕事中毒」と言うと、ややネガティブな印象になりますね。
「workaholic」は、「My boss is a typical workaholic.(私のボスは典型的な仕事人間だ)」などと使います。
仕事人間の特徴とは?
続いて、仕事人間に共通している行動パターンや思考について紹介しましょう。「自分は仕事人間かもしれない…」と思う方は、下記に紹介する特徴を見て、自分に当てはまっているか考えてみてくださいね。
1:残業や休日出勤が多い
仕事人間は、夜遅くまで仕事をしていたり、休日も出社して仕事をしているなど、仕事に多くの時間を費やしている傾向があります。周りの人から「いつも会社にいるよね」と言われる人は、仕事人間である可能性が高いでしょう。ただし、仕方なく仕事をしているというよりは、仕事人間は仕事が好きなので、むしろ好んで仕事をしていることも。残業や休日出勤が苦にならないことも多いようです。
2:仕事以外に趣味がない
そのほかの特徴としては、仕事以外に趣味がないことも。たいてい、帰宅後には好きなドラマや動画を見たり、休日にはスポーツを楽しんだりと、自由時間があったら趣味を楽しむ人が多いでしょう。一方、仕事人間にとっては仕事が趣味のようなもの。そのため、休日でもたびたび仕事に関連する本を読んだり、スキルアップの勉強をしていたりします。
3:仕事以外の話をしない
仕事人間の頭の中は、仕事に関することでいっぱい。常に仕事のことを考えているため、プライベートで人と話している時でも、いつの間にか仕事の話をしてしまっていた、ということも。「いつも仕事の話ばっかりでつまらない」と、周りの人から思われてしまうこともあるでしょう。
4:責任感が強い
仕事人間は、責任感が強いことも特徴です。一つ一つの仕事に対して妥協せず、常に全力で向き合おうとします。結果を残し、会社や取引先から高い評価を得ることも多いでしょう。最後まで手を抜くことなく仕事をしてくれるため、信頼も厚く、周りからも頼りにされる存在です。
仕事人間が気をつけるべきポイントとは?
「仕事が生きがい」というのは、悪いことではありません。しかし、長時間仕事をしていたり、仕事以外に趣味を持っていないと、さまざまなリスクを生む可能性があります。仕事人間の人に注意しておいてもらいたいポイントについて紹介しますので、「自分は仕事人間である」と思う人は、ぜひチェックしてください。
1:体調に気を配る
いくら体力のある人でも、毎日終電まで残業をしたり、休日も仕事をしていたりすると、体調を崩す可能性があります。また、若い時は平気でも、年をとるごとに無理がきかなくなってきますよね。「自分は大丈夫」と過信せず、ちょっとでも体調に異変を感じたら、定時で切り上げたり、休日もしっかりと寝るようにしましょう。
2:周りにも同じレベルを強要しない
仕事熱心で責任感の強い仕事人間は、「これくらいやるのは当たり前だ」などと、周りの人にも同じレベルを求めることがあります。一つ一つの業務に対してもハイレベルなものを求めたり、時には残業や休日出勤を求めることも…。
すると、職場の人にストレスを与えてしまったり、周りから、「うざい」「気持ち悪い」と思われるばかりか、「パワハラだ」と思われてしまう可能性もないとは言い切れません。こうした事態を避けるためにも、相手の価値観を理解し、自分の考えを強要しないようにしましょう。
3:家族やパートナーをないがしろにしない
仕事人間の中には、家族や彼女、もしくは彼氏との時間さえ「もったいない」と思い、休日も仕事を優先することが多いです。そのため、「いつも仕事ばかりして…」と、家族やパートナーに寂しい思いをさせたり、怒らせてしまうこともあるでしょう。
最悪の場合、別れを切り出される可能性も。仕事が好きなのは良いことですが、あまりに家族やパートナーをないがしろにしていると、恋愛も家庭もうまくいかない可能性があります。休日には家族サービスの時間や、パートナーと会う時間を意識してつくるようにして、周りを大切にするようにしてください。
仕事人間の末路とは?
仕事人間には、どのような末路が待っているのでしょうか? 仕事に人生を費やしてきた仕事人間は、趣味もなく、仕事以外の人間関係や交流がない人も少なくありません。すると、「職場にしか居場所がない」となってしまい、定年を迎えて仕事がなくなってしまった時には、「やることがない」という事態に陥ってしまうのです。
また、生きがいである仕事を失った途端に、抜け殻になってしまう可能性もあるでしょう。このような結末を迎えないためにも、仕事以外に趣味をつくっておくことは大切だといえます。
最後に
今回は、仕事が生きがいである仕事人間について解説しました。周りの人から疎まれてしまうこともありますが、仕事熱心であるため、結果を残す可能性が高いという良い点もあります。注意すべきなのは、自分の体や周囲に気を配るということ。これらに気をつけていれば、仕事人間であることのメリットを生かせるはずです。
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