「もしかしたら私って自己評価が低いのかも」と悩んだことはありませんか? 褒められても素直に喜べなかったり、自分に自信が持てない人は「自己評価が低い」ところがあるのかもしれません。そこで今回は、「自己評価が低い」人の特徴や原因、改善する方法について解説します。落ち込みがちな性格を変えたい! と思っている方は、ぜひチェックしてみましょう。
「自己評価」とはどういう意味?
まずは「自己評価」の意味から確認していきましょう。「自己評価」とは、「自分の性格や能力を自分自身で評価すること」です。自分の能力を客観的にみることで、良かった点や改善点を見いだせるため、「自己評価」をすること自体にネガティブな意味はありません。
しかし、「まだこれしかできていない」「他人に比べて私なんか…」などと自分に対して厳しい評価をすると、かえって自己嫌悪に陥る可能性も。反対に、自分の能力に自信があったり、過信している人のことを「自己評価が高い」と表現します。
「自己評価が低い」人の特徴とは?
それでは具体的に「自己評価が低い」人にはどんな特徴があるのでしょうか? 口癖や行動についてみていきましょう。
1:褒められてもすぐ否定する
他人から褒められたときに、「いえいえ、私なんて」「全然すごくありません」などと、過剰に謙遜してしまうのが「自己評価が低い」人の1番の特徴。上司から褒められても「本当はそう思っていないはず」「上には上がいる」などと考えて、素直に受け入れることができません。多少の謙虚さは好感を抱かれるものですが、あまりに謙遜されるとかえって面倒くさいと思われることもあるでしょう。
2:ネガティブ発言が多い
「自己評価が低い」人は、「私には無理です」「絶対できません」などのネガティブ発言が多いことも。上司からいい話をもらえたのに、「私にはまだ早いです」などと言って、せっかくのチャンスを逃してしまうことも…。本当は能力が高いにもかかわらず、自分自身を過小評価しすぎて、実力を発揮できないことがあるようです。
3:おどおどしている
「自己評価が低い」人は、おどおどとしていて自信がなさそうにしていることも多いです。他人からどう思われるかをとても気にしてしまうので、自分の意見を言ったり、自己表現をすることが苦手。組織の中では、できるだけ目立たないようにしていることもあるでしょう。
4:悪い方向で反省をしてしまう
寝る前などに頭の中で「あの時こうすれば良かった」などと反省してしまうこともよくあります。自分の行動や仕事ぶりを振り返って反省することは、成長につながるきっかけにもなるので悪いことではありません。しかし、細かいミスを引きずってしまったり、自分を責めてしまうと、かえって自信をなくしてしまうことも。なるべく前向きな反省を心がけたいですね。
「自己評価が低い」原因とは?
自分で自分のことを否定してしまう癖がある「自己評価が低い」人。そうなってしまったのには、何らかの原因があるのでしょう。ここでは、その原因について深掘りしていきます。
1:コンプレックスがある
自分の容姿や育ってきた環境、恋愛経験などにコンプレックスがあると「自己評価が低く」なってしまいがち。「どうせ私は○○だから…」とネガティブ思考で考えて、自分に対して自信が持てなくなってしまいます。他人の評価に振り回される傾向があるので、自分で自分のことを認めてあげることができないようです。
2:厳しく育てられた
幼い頃に両親から厳しく育てられた経験がある人は、「自己評価が低く」なってしまうことがあります。特に「ダメな子ね」などと否定的な言葉を言われていた場合、劣等感を持ってしまうことも考えられます。また、友人や出来のいい兄弟などと比較されて育てられてきた場合、何事も他人と比べて落ち込んでしまうことがあるようです。
3:完璧主義
「自己評価が低い」人は、意外にも完璧主義な一面が。そこそこ仕事ができているのに「あの部分が良くなかった」「また最後までできなかった」などできることより、できなかったことに目を向けてしまいます。計画通りに物事が進まないと落ち込む、など完璧主義であることから自己否定に陥っているケースも少なくありません。
「自己評価が低い」ことを改善する方法とは?
「自己評価が低い」と思っている人の中には、「こんな性格を変えたい」と考えている人もいるでしょう。自己否定的な思考から抜け出し、前向きに生きるにはどうしたらいいのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
1:できないことではなく、できることに目を向ける
できないことや苦手なことに目を向けていると、気分も落ち込んでしまいがち。まずは、今日1日でできるようになったことや得意なことに目を向けてみてはいかがでしょうか。1日の中で小さな目標を立てて、「今日はこれができた」と自分で自分を褒める習慣を作るのです。自分自身を褒めてあげることで、他人に頼らず自分軸で生きていくことができるはずですよ。
2:得意分野を磨く
すべてを完璧にできる人は、いません。誰にでも得意・不得意なことがあるのが、当たり前のことです。まずは、自己分析して自分の得意なこと・苦手なことを把握していきましょう。自分の強みがわかったら、それをどう活かして行けばいいのか計画が立てられます。無闇に悩まず、自分を客観的に分析してみましょう。
3:たくさん経験を積む
「自己評価が低い」のは、仕事や恋愛などの経験値が低いことが原因であることも。人は慣れていないことに対して「自分にできるだろうか」「失敗したらどうしよう」と不安心を抱いてしまうもの。最初は失敗してもいいという気持ちで経験を積めば、徐々に自信がついてくるでしょう。
最後に
今回は、「自己評価が低い」人の特徴や原因、改善方法についてみていきました。「自己評価が低い」人は、必ずしも能力が低いとは限りません。むしろ自分に対して厳しいからこそ、責任を持って仕事に取り組むなどの長所があります。他人と比べて落ち込んでしまった時ほど、自分の長所やできるようになったことに目を向けてみましょう。前向きに一歩ずつ成長していけたらいいですね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com