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LIFESTYLE

2025.01.11

雛あられの意味は色によって異なる! 色ごとの意味や雛祭りに食べる理由を解説

雛あられはおもに3色か4色に分かれ、色によって意味が異なります。また、関東と関西では味や形状に違いがあるのが特徴です。雛祭りを迎える前に基本的な知識をおさらいしておきましょう。今回は雛あられの意味や由来、その他の縁起がいい食べ物などを紹介します。

雛あられの意味とは? 3色と4色の違いを解説

雛あられ、金平糖、雛人形
(c)Shutterstock.com

雛あられは3月3日の雛祭りに食べるお菓子のことで、「女の子が健やかに育ちますように」という願いが込められています。3色のものと4色のものがあり、どの色で構成されているかによって異なる意味をもつとされています。

雛あられの由来を知る前に、まずは雛あられの色がもつ意味をチェックしましょう。ここでは、3色と4色の雛あられの意味の違いについて解説します。

3色の雛あられの意味

3色の雛あられを構成する色は緑・赤・白が一般的です。緑は新芽が広がる大地や芽吹きを連想させることから、健康や生命力・エネルギーを、血や命を連想させる赤は魔除けや解毒作用、白は雪で覆われた大地を連想させることから清浄を表しているといわれます。

それら3つを合わせ、「自然のエネルギーによって女の子が健康に育ちますように」という意味合いが込められているようです。

4色の雛あられの意味

4色の雛あられは通例、赤・緑・黄・白で構成されており、それぞれの色が四季を表しています。具体的には、花をイメージさせる赤=春、新芽を思わせる緑=夏、紅葉を連想させる黄=秋、雪につながる白=冬という意味をもつようです。

春夏秋冬を4色で表すことにより、「一年を通して女の子が健康に過ごせますように」という願いが込められているとされています。

雛祭りに雛あられを食べるようになった由来

雛人形を指さす子供の写真
(c)Shutterstock.com

雛あられは、江戸時代に流行していた「雛の国見せ」に由来するといわれています。また、関東と関西では異なる雛あられが好まれているとも。

ここでは、雛祭りの意味や雛あられの起源、関東と関西における雛あられの違いなどを見ていきましょう。

そもそも雛祭り(桃の節句)とは

雛祭りは桃の節句とも呼ばれますが、元々の名称は「上巳(じょうし)の節句」です。なぜ上巳なのかというと、かつては3月の初めの巳の日を指していたためです。

上巳の節句は江戸時代に五節句の一つに加えられました。男の子の節句である端午の節句と対になるように、上巳の節句が女の子の節句として定着したようです。

のちに、3月3日が桃の花のシーズンであったことや、桃には魔除けのパワーがあると考えられていたことから、桃の節句として親しまれるようになりました。なお、雛祭りと呼ばれるのは雛人形を飾ることに由来しています。

雛祭りに雛人形を飾る理由

雛人形は、「子どもが健康でいられますように」「子どもが幸せな人生を送れますように」という願いが込められたものです。雛祭りに雛人形を飾るのは、上巳の節句に行なわれていた風習が関係しているとされています。

昔の日本では、人の形を草木や紙で作って身体をなで、厄を移してから水に流して祓う風習がありました。厄を移すものは「ひとがた」といい、このひとがたを立体にしたものは「立ち雛」と呼ばれます。この立ち雛が雛人形の原型とされており、かつては雛人形をひとがたとして川に流していたこともあるのだとか。

時の流れとともに雛人形は豪華に飾られるようになり、厄落としのために川に流すことはなくなりました。その後、厄を水に流す代わりとして、雛人形を飾ること自体が厄落としという意味合いをもつようになったようです。

雛あられの由来は「雛の国見せ」

雛祭りに雛あられを食べるようになったのは、江戸時代に流行した「雛の国見せ」に由来するとされています。雛の国見せとは、当時広まっていた遊びのことです。

女の子の間では、部屋に飾っている雛人形を使った「ひな遊び」が人気でした。ひな遊びは家の中にとどまらず、春の野山を見せるために人形を外に連れ出す風習もあったようです。

この風習を「雛の国見せ」といい、人形と一緒に外に出かける際に持っていったお菓子が、菱餅を砕いた雛あられだったのだとか。雛の国見せをきっかけとして、雛祭りに雛あられを食べる習わしが定着したとされています。

関東と関西の雛あられは異なる?

関東と関西では、雛あられの味や形に違いがあるといえます。

関東でおもに親しまれている雛あられは、いわゆるポン菓子と呼ばれるものです。大きさは米粒ほどのものが多く、砂糖のコーティングによって甘い味付けとなっているのが特徴です。関西の雛あられは対照的で、塩味や醤油味など塩気のある味付けが主流。見た目は直径1cmほどのおかきで、味のバリエーションが豊富です。

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雛あられ以外に雛祭りで好まれる食べ物3つ

(c)Shutterstock.com

雛祭りでは、雛あられ以外にも好まれる食べ物があります。中でも代表的なものが以下の3つ。

1. 菱餅
2. ちらし寿司
3. はまぐりのお吸い物

それぞれ縁起のよい食べ物とされており、雛祭りに食べることで健康や良縁につながると考えられています。雛あられと一緒に用意すれば、雛祭りをより楽しめるでしょう。

ここでは、それぞれの食べ物の意味について解説します。

雛あられ以外に好まれる食べ物
  1. 菱餅
  2. ちらし寿司
  3. はまぐりのお吸い物

菱餅

菱餅は「女の子の健康を祈る」という意味をもつ食べ物で、雛あられと一緒にひな壇に飾るのが通例です。雛あられは菱餅を砕いたものに由来すると考えられており、その名残りとして2つをセットで飾るようになったとされています。

なお、菱餅は中国から伝わった、「母子草」を入れた餅が起源とされる食べ物です。赤・緑・白の3色で構成され、赤は邪気を払うもの、緑は健康や長寿、白は清浄を表しているといわれています。

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ちらし寿司

雛祭りに好まれる食べ物として、ちらし寿司も挙げられます。ちらし寿司の起源となったのは、平安時代に親しまれていた「なれ寿司」という説も。なれ寿司に彩りとして具材を加えたものが現在のちらし寿司という見方もあります。

雛祭りに食べる際は、縁起がよいとされる具材をのせるのが特徴です。たとえば、長寿の意味をもつ海老や健康に働くことを意味する豆、「見通しが立つように」という願いを込めたレンコンなどをのせます。

はまぐりのお吸い物

はまぐりのお吸い物も、雛祭りで好まれる食べ物の一つです。「夫婦が仲よくいられますように」という願いが込められており、雛祭りでは女の子の良縁を祈る食べ物として親しまれています。

はまぐりが仲のよい夫婦の象徴とされるのは、対の貝でなければ合わない二枚貝であるためです。ぴったりと貝が合わさる様子を夫婦になぞらえ、「女の子が永遠に一緒に過ごせる相手と出会えますように」という意味合いで食べられるようになったようです。

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雛あられを用意して雛祭りを迎えよう

お皿に盛られた雛あられ
(c)Shutterstock.com

雛あられは雛祭りに食べるお菓子のことで、3色のものや4色のものがあります。それぞれの色に意味があり、おもに「女の子が健康でいられますように」という願いが込められているのです。

なお、菱餅やちらし寿司、はまぐりのお吸い物など、雛あられ以外にも雛祭りに好まれる食べ物はいくつかあります。

雛あられや雛祭りの意味を理解し、次の雛祭りに向けて雛あられを用意してみてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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