ひな祭りに飲む白酒とはどんなもの? 中国酒や甘酒との違いも解説 | Oggi.jpひな祭りに飲む白酒とはどんなもの?中国酒や甘酒との違いも解説
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 暮らし
  4. ひな祭りに飲む白酒とはどんなもの? 中国酒や甘酒との違いも解説

LIFESTYLE

2022.02.04

ひな祭りに飲む白酒とはどんなもの? 中国酒や甘酒との違いも解説

ひな祭りといえば白酒が欠かせませんが、そもそも白酒とはどういうお酒なのかよくわからないという方もいるかと思います。中国酒にも白酒があり、その違いも気になるところです。本記事では白酒について説明し、ひな祭りに飲む理由や甘酒との違いなども紹介します。

【目次】
白酒とは?
ひな祭りに白酒を飲む理由
中国酒の白酒(パイチュウ)の特徴
白酒(パイチュウ)の飲み方
白酒はさまざまな種類がある

白酒(しろざけ)とは?

(c)Shutterstock.com

3月3日のひな祭りには、ちらし寿司を作り白酒(しろざけ)を飲むという家庭も多いでしょう。白酒は白く濁ったとろみのあるお酒で、甘酒とは異なります。また白酒はアルコール飲料であり、子供は飲めません。

同じ白酒という名称の中国酒もありますが、ひな祭りに飲む白酒とは別のお酒です。

ここでは、日本の白酒とはどのようなものか紹介します。

白く濁った甘味の強い酒

白酒はもち米と米麹を原料にしたお酒で、白く濁り、甘みが強いのが特徴です。もち米を蒸して米麹やみりん、焼酎を混ぜて仕込み、1ヶ月ほど熟成させます。できあがったもろみを軽くすりつぶして造られるのが白酒です。

アルコール度数が10%前後あり、酒税法ではリキュール類に分類されるお酒です。家庭で作ることは禁じられています。

ひな祭りに飲まれる

ひな祭りに飲まれる白酒は「しろざけ」と読みますが、同じく白酒という漢字でありながら異なる読み方のお酒が日本にあります。

「しろき」と発音する白酒は、収穫されたばかりの新米を使って醸造したお酒です。神事に利用されるもので、新しい天皇陛下の即位に伴う祭礼である大嘗祭や、11月23日に行われる新嘗祭でお供えされます。

「はくしゅ」と呼ぶ白酒もあり、これはどぶろくなど白く濁ったお酒のことです。清酒と同じ工程で製造されるお酒ですが、最後に絞ってろ過する工程が行われません。

中国酒との違い

白酒と書いて「パイチュウ」と読む中国酒もあります。日本の白酒とは異なるお酒で、無色透明の蒸留酒です。

中国では「白」は透明という意味があるため、白酒という名前がつけられました。ウイスキーやブランデーと並び、世界三大蒸溜酒とされています。

蒸留酒のためアルコール度数は高く、長期熟成していることからまろやかな口当たりが特徴です。

甘酒との違い

白酒と間違いやすい飲み物に、甘酒があります。甘酒は白酒と同じく白く濁った見た目で、甘い飲み物です。アルコールを含むものと含まないものがあり、作り方が異なります。

アルコールを含まない甘酒の作り方は、ご飯やお粥に米麹を混ぜて一晩55度前後で保温するという方法です。アルコール入りの甘酒は、お酒を絞った後にできた酒粕を薄めて作ります。アルコールは1%未満とごくわずかなため、お酒には該当しません。

ひな祭りの子供用は甘酒を

ひな祭りに白酒を飲めるのは大人だけで、子供が飲むことはできません。白酒の代わりに飲めるのが甘酒です。子供用にはアルコール分を含まない、米と米麹で作られた甘酒を用意しましょう。

白酒と異なり、甘酒は家庭でも作ることができます。子供用として手作りの甘酒を用意してあげれば、ひな祭りがより楽しいものになるでしょう。

ひな祭りに白酒を飲む理由

(c)Shutterstock.com

そもそもひな祭りになぜ白酒を飲むのか、不思議に思う方もいるかもしれません。ひな祭りの歴史は古く、その由来は2つあります。奈良時代に中国から伝わった「上巳(じょうし)の節句」という行事と、平安時代に流行った貴族の遊びである「ひいなあそび」であり、現代のひな祭りはこの2つが合わさったものとされています。

白酒が飲まれるようになった由来も諸説があり、そもそも初めに飲まれていたのは白酒ではありませんでした。

ここでは、ひな祭りに白酒を飲む理由について紹介しましょう。

諸説がある

上巳の節句とともに中国から伝わったのが、桃の花を酒に浸した「桃花酒(とうかしゅ)」というお酒です。桃の花が邪気を払うということで、ひな祭りに飲まれていました。このことから、3月3日は「桃の節句」と呼ばれるようになったのです。

桃花酒が​​白酒に変わったのは、江戸時代とされています。白酒が飲まれるようになった由来は諸説があり、そのひとつは、大蛇をお腹に宿した女性が3月3日に白酒を飲んでお腹の中にいる蛇を流したという説です。

この話から、厄除けの意味で女の子に白酒を飲ませるようになったとされています。

もうひとつの説は、酒屋の主人が夢でお雛様から白酒の作り方を教えてもらい、それを販売したというものです。美味しい白酒は江戸で評判となり、その後、白酒はひな祭りに飲まれるようになったとされています。

中国酒の白酒(パイチュウ)の特徴

(c)Shutterstock.com

中国酒の白酒(パイチュウ)は、ひな祭りの白酒とはまったく違うお酒です。高梁(コーリャン)という穀物や小麦、豆類、とうもろこしなどを原料としており、原料の違いで高粱酒(コーリャンシュ)や白乾児(パイカル)という呼び方もされています。

種類が豊富であり、それぞれ味や香りも異なるのが特徴です。

中国酒の白酒(パイチュウ)について、紹介します。

アルコール度数が高い

白酒(パイチュウ)は蒸留酒のため、アルコール度数は平均50度前後と高いのが特徴です。なかには60度を超えるものもあります。「低度酒」と呼ばれる30度台の度数が低いタイプも販売されており、初めて飲む方はそちらから試してみるとよいでしょう。

ただし、度数が低い分、低度酒は苦みや香りなどがより強く感じる場合があります。そのような場合は、炭酸などで割ると飲みやすくなるでしょう。

種類が豊富

白酒(パイチュウ)は中国各地で生産されているお酒で、日本の焼酎のように地域に根ざした白酒が造られています。そのため種類が多く、それぞれ味わいや香りが異なるのが特徴です。

白酒を醸造する麹は「曲」と呼ばれ、どの曲を使っているかにより「大麹酒」「小麹酒」「麩麹酒」という分類もあります。産地名がついた「汾酒(フェンチュウ)」や「茅台酒(マオタイチュウ)」といった代表的な銘柄もあり、選ぶのに迷ったときはこちらを選ぶとよいでしょう。

白酒(パイチュウ)の飲み方

(c)Shutterstock.com

白酒(パイチュウ)の飲み方は、白酒そのものの味を楽しむならストレート、さっぱりと飲むならオンザロックや水割りがおすすめです。

白酒(パイチュウ)が合う料理はもちろん中華料理で、辛めの四川料理にはアルコール度数の高いもの、酸味のある広東料理には甘めのタイプがよく合います。どれが合うかわからないときは、料理と同じ地域で作られた白酒を選ぶとよいでしょう。

ここでは、白酒(パイチュウ)の美味しい飲み方を紹介します。

ストレート

白酒(パイチュウ)は、中国では一般的に宴会の席で乾杯に使われるお酒です。飲み方はストレートで、小さなグラスに注いで乾杯を行います。ストレートで飲むことにより、白酒(パイチュウ)の濃厚な味わいを堪能できるでしょう。

ただし、アルコール度数がかなり高いため、口直し用の水を用意し、飲み過ぎに注意しながら飲むようにすることをおすすめします。

ロックや水割り

白酒(パイチュウ)をさっぱりと飲みたいときは、ロックや水割りがおすすめです。濃厚で飲みづらいと感じる場合、試してみるとよいでしょう。

炭酸ソーダと割り、レモンやライムなど柑橘系の果汁を加えるハイボールも白酒(パイチュウ)を美味しく飲む方法です。白酒(パイチュウ)が初めてという方は、ぜひ試してみてください。

白酒はさまざまな種類がある

(c)Shutterstock.com

ひな祭りに飲む白酒(しろざけ)は白く濁った甘いお酒で、アルコールが含まれているため子供や未成年は飲めません。ひな祭りのお祝いには、アルコール分のない甘酒が代わりに飲まれています。

同じ漢字表記の白酒(パイチュウ)は中国の蒸留酒で、アルコール度数が50度前後と高いのが特徴です。

さまざまな種類がある白酒ですが、ひな祭りの日は白酒や甘酒を用意して、桃の節句をお祝いしましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


Today’s Access Ranking

ランキング

2024.04.26

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。