【目次】
・「自制心」とはどういう意味?
・自制心が強い人の特徴
・自制心がない人の特徴
・自制心を鍛える方法
「自制心」とはどういう意味?
自分を制すること
自制心とは一般的に「自分を制すること」。
自分の欲望や欲求を抑えることに重きが置かれた言葉で、「資格試験の前だけど遊びに行きたい…」といった欲望を我慢する心に「自制心」という言葉が使われます。
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自制心が強い人の特徴
意志が強い
自制心が強い人は、意志が強く明確な目標を持って邁進している人が多いです。
本当は怠けたいけどここで怠けては成果が出せない… というように、目標を実現させるため、自分の弱い部分を制することができます。
感情をコントロールできる
自制心が強い人は自分を厳しく律するため、自分の中に弱さが現れてもそれをすぐに表に出すことはありません。自分の中で弱い感情をコントロールし、前向きな感情へと変えていくことができます。
サボりたくなったり投げ出したくなったりする感情を持たないわけではなく、それを自ら律し、目的に向かって自分自身を立て直すことができる人なのです。
誠実である
自制心の強い人は、ずるいことを許せない傾向が。
自分に対してはもちろん、人に対してもとても誠実で、お世辞やその場しのぎの発言ができないこともあるよう。ですが本当のことしか言わないので、そういった姿勢は周囲からとても信頼されます。
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忍耐力がある
自制心が強い人は、忍耐力があります。
例え任された仕事が自分には難しいと思うものや苦手な分野であっても、学び直して克服する粘り強さや責任感があります。
完璧主義
自制心が強い人は完璧主義な一面も。その志の高さ故、自分にも他人にも厳しい傾向があります。
手を抜いている人を見るとはっきり自分の意見を口にする芯の強さもあり、その性格からリーダーなど上の立場に立って指導することもあるようです。
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融通が効かないところも
自制心が強い人は、一度決めたらテコでも動かない頑固さがあります。
「一度怠けてしまったらクセになってしまうから…」と、普通なら怠けてしまいそうな状況でも、自分を律して継続しようとすることがあるようです。
そのため、周囲の人間も関わらなければいけないプロジェクトなどでは、「融通が効かない人」といった印象を持たれる可能性もあるかもしれません。
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自制心がない人の特徴
感情の起伏が激しい
感情の起伏が激しいと、一度決めたことでもそのときの感情に左右され、安定してできない傾向が。
感情がプラスに働いているときはいいですが、マイナスな感情が大きくなっているときは、一時的な感情で物事を投げ出したり、諦めたりしてしまいがちです。
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時間にルーズ
自制心が低い人は、時間にルーズな傾向もあります。
待ち合わせに遅れたり、出社時間に遅刻してきたり、提出期限を守らなかったり。時間や期限だけでなく、貸したものを返さないなどといった「自分優先」な人は、自制心も低い人が多いといわれています。
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飽き性
自制心が低い人は、ひとつの物事に没頭するのが苦手で、すぐに飽きやすい性格の持ち主が多いよう。
つまらないと感じた瞬間に熱が冷めてしまったり、ちょっとのつまづきで簡単に諦めたりしがちです。
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自制心を鍛える方法
時間や約束を守ることからはじめる
自制心が低いと自覚している人は、まず日常的に時間や約束を守れているか、自分や他人にウソをつくことがないかなどを見直してみてはいかがでしょうか。
こういった部分がルーズでそれがベースになっていると、いざというときも逃げるクセが出てしまいます。
まずは基本の部分を正してみましょう。
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ゴールを鮮明に描いてみる
目的やゴールが鮮明に描かれていないと、なんのためにやるのか、なぜこれが今必要なのかなどがわからず「まぁいいか」と投げ出してしまいがち。
精神科医の名越康文先生によると、「ゴールが見えているのかどうか」がやる気につながるといいます。
「『やる気』を持続させるには、そのゴールを具体的に、ありありと映像として思い浮かべることができるかどうかにかかっているのです。それができていないうちに気持ちだけ先走っているとしたら、それは何かの代償かもしれません。人生に目標がない… という焦りだったり。
たとえばひとり旅のために外国語を学びたいと思ったのなら、現地でどのように過ごしたいかを細かに想像してください。今ひとつリアルに想像できないなら、休暇を申請して旅の予約を取ってください。きっとワクワクしてくるはず。その感情が定着するまでは、むしろ勉強してはいけません。
自分の頭の中で、ゴールにいる自分を主人公にした映画を1本撮り終えてからスタートしてほしいそこから初めて勉強にも力がこもります。
そして、やり始めたら大切なのは『毎日やること』です。1週間に1回や2回ではなく、短時間でいいから毎日続けてみましょう。毎日同じ時間、同じタイミングでスケジュールに入れることが継続のコツだといえるでしょう」(名越先生)
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欲望があることは認め、自分に厳しくなりすぎない
弱点や欲求は誰しもあるもの。自制心があるかないかは、それに打ち勝つかそうでないかの違いです。
こうした弱点や欲求をまず受け入れて、それを抑えるべきかどうかを冷静に判断してみましょう。常に欲求を抑えていては吐口がなくなってしまうので、抑えるべきときにきちんと抑えることができるよう、トレーニングをしてみるのがおすすめ。
この緩急のバランスが取れるようになると自制心が育つはず。自分の気持ちや欲求を書き留めるなど、冷静に見つめる機会を作ってみてください。