【目次】
・「ストイック」の意味や当てはまる人の特徴
・ストイックな人の性格や行動の特徴
・「ストイック」な人はモテる?
・どうすれば「ストイック」になれるの?
・最後に
「ストイック」の意味や当てはまる人の特徴
あなたはストイックな人に憧れますか? それとも少し近寄りがたい印象でしょうか。本記事では「ストイック」の意味と、ストイックな人を大検証。ストイックであることはどんな状況で求められるのでしょうか。
まずは、「ストイック」の意味をきちんと押さえておきましょう。実は、哲学と深い関係があるのです。
◆ストイックの意味
「ストイック」とは、英語の「stoic」をそのまま日本語として用いているもので、「禁欲的に身を持する様子」「克己的な様子」などを表しています。平たく言えば、「自らを厳しく律する様子」「自制心がある」とも言えるでしょう。
◆ストイックの語源
「ストイック」には上記の意味以外に、「ストア学派の哲学者」という意味がありますが、これが語源そのものなのです。
ストア学派とは、古代の有名なギリシャ哲学の一つで、キプロス島キティオン出身の哲学者・ゼノンが創設しました。ゼノンは「自然に従って生きよ」と主張し、情念(パトス)や情動を克服して「アパテイア」(無情念)へと至る道を説きました。やさしく言うと、快楽や欲求の衝動に打ち勝ち、理性が与える正しい命令に従って生きることを理想としたのです。
ストア学派は禁欲主義とされますが、この禁欲はいわゆる「我慢」ではありません。欲望から脱却することで人は高みを目指すことができるとしたのです。
ストイックな人の性格や行動の特徴
「ストイック」の語源は少し難しく感じたかもしれません。しかし、語源を知ることで「ストイック」という言葉の奥行きが感じられたのではないでしょうか。
さて、あなたの周りには「ストイック」な人はいますか? 「ストイック」な人の特徴を挙げてみますので、気になる人や自分をチェックしてみましょう。
1:意思が強い
「ストイック」な人は明確な目標を持ち、それに向かって邁進します。目標を実現させるためのルールも自分で定め、ひとつひとつ確実にこなしていきます。
例えばダイエット。半年で5キロ減量すると決めたら、そのためのルールをきっちりと決めます。早朝ランニングにグルテンフリー、甘いものは絶対食べない… など。決めたことは守る。それが「ストイック」な人なのです。
2:感情を表に出さない
「ストイック」な人は、自分を厳しく律するので、自分の中に弱さが現れても、それをすぐに表に出すことなく、自分の中でコントロールし、前向きな感情へと変えていくことができます。
誰しも、ちょっとサボりたくなったり、途中で投げ出したくなったりするものです。「ストイック」な人だって、そんな感情を持たないわけではありません。けれど、持ち前の「ストイック」さで、それを自ら律し、目的に向かって自分自身を立て直すことができるのです。
3:誠実である
「ストイック」な人はずるいことが許せません。ですから、自分に対しても、人に対してもとても誠実です。誠実すぎて、お世辞やその場しのぎの発言ができないので「人当たりが悪い」などと思われる場合もありますが、一方で本当のことしか言わないのでとても信頼されるのです。
4:融通がきかない
「ストイック」な人は、一度決めたらテコでも動きません。毎日5キロ走ると決めたら、雨が降ろうが、嵐が来ようが必ず走ります。「今日くらい休んだら?」と周囲が良かれと思っていっても聞く耳を持ちません。
5:人のことには無頓着
「ストイック」な人は、自分の決めたルールをこなすこと、目標を達成することに一直線なので、周囲のことには割合無頓着です。たとえ、本人の「ストイック」さが周囲を困らせたり、呆れさせたりしていたとしても、あまり気にならないのです。ある意味ではとてもマイペースな人だとも言えます。
6:逆境を恐れない
「ストイック」な人は、自分の思うことを確実にやっていけば、必ずや成功する、あるいは達成すると信じて疑いません。なので、その間にある逆境や困難は苦になりません。苦にならないどころか、逆に燃えたりするほどです。大きな困難や逆境を乗り越えてこそ、目的を達成できると考えているのです。
「ストイック」な人はモテる?
1:「ストイック」な人(男性編)
男性が「ストイック」な場合、「かっこいい」と思う女性は割合、多いのではないでしょうか。多少、無愛想でも、なりふり構わず、目的に向かって一生懸命に努力する姿は好感が持てますね。
一方で、目的の達成しか見えていない、周囲への気配りが足りない、などの感想を持つ人もいるかもしれません。
2:「ストイック」な人(女性編)
女性が「ストイック」な場合、ちょっと近寄りがたいなと思われることがあるかもしれません。けれど、強い意思を持ってひたむきに努力を重ねる姿には、胸を打たれる人も多いのではないでしょうか。
男女問わず、努力をする姿は素敵なのです。
どうすれば「ストイック」になれるの?
決めたことを守る、自分で目標を掲げそれに向かって努力を重ねる。そんな「ストイック」さが欲しいと思う人も多いのでは? 要領や人当たりで物事をこなすよりも、真正面から向かっていくことこそが、少し時間がかかっても、結果的に最も確かな結果を手にすることができそうな気がしますね。では、「ストイック」さを手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか。
1:少しずつ続ける習慣をつける
例えば、毎日最低5ページは読書をする、駅までを5分間で歩き切るなど、簡単でいいので毎日続けるクセをつけてみましょう。疲れて眠たくても、雨が降っていても、「これだけは絶対サボらない」と決めてやり続けるのです。
小さなことでも続ければ必ず成果が上がります。最初は5ページの読書がつまらなくてしかたなかったのに、続けていると知らず知らずのうちに何十ページも読んでいたり、駅までの5分のウォーキングが苦にならなくなったり…。そんな小さな達成感が自信につながっていき、「ストイック」に物事に向かうことが楽しくなってくるのです。
2:「できたこと」に目を向ける
例えば日記をつけてみたり、手帳に印をつけたり。その日、自分ができたこと、やり遂げたことに目を向ける習慣をつけてみましょう。できないことを見てばかりいると気持ちもネガティブになりますが、「できたこと」に目を向けていくと、「次はこれに挑戦してみよう」と前向きな気持ちになれるのです。
3:目標を友達に話しておく
「夏までに○キロダイエットしようと思うんだ」、「○○の資格を今年中に取ると決めたの」など、目標をポロリと友達に話しておきましょう。くじけそうになったときに思い出すと、「あのとき宣言しちゃったし」と踏ん張ることができます。
最後に
「ストイック」さは、少し近寄りがたさがともなうものの、誰しも少しは持っておきたい資質です。すべてにおいて「ストイック」である必要はありませんが、がんばりどころや踏ん張りどころでは「ストイック」さを発揮したいものですね。
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