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2026.03.03

「ご遠慮させていただけないでしょうか」はシビアな宣言|大人の正解対応は

ビジネスの場面で「ご遠慮させていただけないでしょうか」というフレーズを耳にすることもありますよね。丁寧で、角が立ちにくい断り文句としても定番です。一方で、このフレーズに違和感を抱く人もいるのは事実。アラサー世代から正しく使いこなしたい「ご遠慮させていただけないでしょうか」について解説します。

並木まき

「ご遠慮させていただけないでしょうか」は敬語として正しい?

「ご遠慮させていただけないでしょうか」は、やや過剰な印象も残すものの現代では正しい敬語として認識されています。

“遠慮”をするのは自分であることから、自分の行為に“ご”をつける点に違和感を抱きがちですが、“相手に対する行為”つまり“相手を思っての気遣い”である“遠慮”に対して“ご”をつけるので、相手への敬意につながると捉えられています。
つまり主語が自分であっても、相手への敬意として“ご”をつけるのであれば問題ないという考え方が主流です。

また「〜させていただけないでしょうか」の部分は二重敬語だと感じがちです。
一部には二重敬語だとする考え方もありますが、文化庁の『現代における敬意表現の在り方』では「させていただけません(でしょう)か」を非常に丁寧かつ非常に改まっている表現として許容しています。
なお、文化庁では「〜させていただく」は相手または第三者の許可を受けて行い、そのことで自分が恩恵を受ける事実や気持ちがある場合に使うとしています(参考:敬語の指針/文化庁)。

「ご遠慮させていただけないでしょうか」が与える印象に注意!

(c)Adobe Stock

「ご遠慮させていただけないでしょうか」は言葉としては丁寧ですが、相手に与える印象は強い点に注意しましょう。

丁寧な言葉に聞こえつつも、もはや検討の余地がない“最後通告”のように受け取られるのも常で、その理由は「完全な拒否」を示すから。

「ご遠慮」で身を引く意思表示をし「させていただく」「でしょうか」と相手の許可を柔らかく尋ねているものの、実際には「もうやらない」「もう無理です」を示す言葉であるため、距離を置くサインとしてもよく用いられているのが実態です。

【場面別】「ご遠慮させていただけないでしょうか」がビジネスに与える影響

(c)Adobe Stock

ビジネスシーンで「ご遠慮させていただけないでしょうか」が用いられるのは、最終ラインである場面がほとんどです。
この言葉がもつ影響力を具体的な主な場面とともに見ていきましょう。

♦︎追加の提案を断るとき

このパターンでの「ご遠慮させていただけないでしょうか」は提案そのものへの否定というよりも、これ以上のやり取りを避けたいときの言い回しとして用いられるケースが多いでしょう。

追加の提案をする側は「修正をすれば、受け入れてくれるかもしれない」「まだ本音で話せていない」などの期待を込めているものですが、それらを「もう検討の余地はありません」という趣旨で断るときに、角が立たないよう「ご遠慮」という言い回しで、主語を自分に置いて断りを入れる形式です。

♦︎会食や会合へのお誘いを断るとき

会食や会合に誘われたものの、気乗りしないので参加をしたくないときや別の予定が入っているときに「ご遠慮させていただけないでしょうか」と口にするパターンも一般的です。

人間関係を終わらせたいわけではないけれど会食や会合への出席は避けたい、あるいは参加したくてもできないという心理が、主語を自分に置く「ご遠慮したい」という言葉に表されています。

♦︎断ったのに相手が引かないとき

上記の2パターンよりも、少し深刻なケースです。
すでに断っているのに何度も誘われるときは、断り続けるストレスのある状況で尚且つ何度も理由を考える必要もあり、誘われる側は負担を感じ始めるもの。

この段階で使われる「ご遠慮させていただけないでしょうか」は「もう勘弁してください」といった最終通告のような趣旨を含み、これ以上の提案を受けたくないという意思の表れです。
相手を否定するのではなく、あくまでも主語は自分でありながらも「もうこれ以上の調整はしません」という強い拒絶を示しています。

「ご遠慮させていただけないでしょうか」と言われたときのNG対応

バツマークをする女性
(c)Adobe Stock

「ご遠慮させていただけないでしょうか」と言われたときにどう対応するかによって、その後の関係にも影響が出ます。
言われたときに、やるべきではない対応をチェックしておきましょう。

♦︎NG:「そうは言わずに…」と粘る

想定外に「ご遠慮させていただけないでしょうか」と言われてしまえば、まだ残っている可能性に賭けたくなりますし、本気だと伝えれば状況が変わるかもしれないと期待もしがち。

けれども、この言葉を伝えた側の気持ちはもう固まっているため、ここで粘っても逆効果です。
「そうは言わずに…」と相手に伝えたところで、状況が好転する可能性は低いと心得て。むしろ関係が悪化するリスクが潜みます。

♦︎NG:理由を聞き出そうとする

理由がわからないのに「ご遠慮させていただけないでしょうか」と言われれば、理由を知りたいのが心理です。
「差し支えなければ、理由を教えてください」というのは、一見すると礼儀正しい反応にも思えます。

しかし、断っている側からすれば理由を説明する義務もなければ、説明をするのが面倒だからこそ曖昧な言葉で断っている可能性も。「ご遠慮させていただけないでしょうか」が断り文句である以上は、踏み込んでいかないほうが賢明です。

♦︎NG:冗談で返事をする

「ご遠慮させていただけないでしょうか」と言われた側が、冗談めかして反応をするのも避けるべき。
「じゃあ、もう一生誘いません(笑)」や「はいはい、もう二度と提案しませんよ〜(笑)」などの言い回しは、場を明るくするつもりでも逆効果です。

断る側も、それなりに気が重いなかで主語を自分にして「ご遠慮させていただく」という言い回しをしているのに対し、軽く受け止めすぎている印象を与えるだけでなく話が通じない人だと認識される可能性もあります。

「ご遠慮させていただけないでしょうか」への正しい反応は?

話をする男女
(c)Adobe Stock

どんなに努力をしても、相手との調整が叶わず「ご遠慮させていただけないでしょうか」と言われてしまう場面にぶつかることもあります。
そのときに正しい反応ができれば、“次”につながる大人の対応として余韻を残せます。
波風を立てない対処法を整理します。

♦︎その場ですぐに引く

「引く」のは、負けることでも諦めることでもありません。
相手の意思を尊重し、正確に理解をしたからこそ「今回は、引きます」という選択が大人のマナーに。

時間をあけずに、その場ですぐに引くことができると、相手からは「話が早い人」「無用な摩擦を生まない人」といった良いイメージを抱かれやすくなるメリットもあります。むしろ、その場で引くことは次のチャンスにつながる行動です。

♦︎感情的にならない

断られたショックで、感情的になるのは避けたいもの。
ショックや苛立ちがあったとしても、表面に出さないのが大人の対応です。

感情のままに相手に怒ってしまえばそこで関係が終わるリスクが高まりますが、冷静に対応できれば余裕のある振る舞いができます。
相手からの印象を壊さず、次につながる可能性を残しておきましょう。

♦︎再交渉のタイミングを待つ

断られたらいったん完全に下がって、次のチャンスを待ちましょう。
再交渉のタイミングは、諦めなければ訪れるもの。

断られて腑に落ちないと感じていたとしても、表面上はドライな態度が求められます。相手の判断についてあれこれ考えすぎずに、来るべきときに備えましょう!

「ご遠慮させていただけないでしょうか」はいったん終わりを意味するシビアな宣言

相手から「ご遠慮させていただけないでしょうか」が出てきたときには、いったん終わりにするサインです。
これ以上の説明も交渉も不要で、今の関係性からいったん引いて次のチャンスを待つ必要があります。

この言葉に対しては“また別の機会”を淡々と待つことが、もっともダメージの少ない対応策です。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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