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2024.09.01

「全員野球」とは? 意味やビジネスでの活用法を再発見|おじさん用語と呼ばれる理由も解説

「全員野球」とは、「関係者全員が一致団結して対処すること」を表します。本記事では、「全員野球」の意味や使い方、若い世代が違和感を感じる理由などを解説します。

あなたは「全員野球」という言葉を、耳にしたことはありますか? 若い世代には古く感じるかもしれませんが、「全員野球」という言葉には強いチームワークや結束の精神が宿っています。働き方が進化していく中で、改めてこの言葉を見直してみると、新たな気づきが得られるかもしれませんよ。

ただのスポーツ用語じゃない!「全員野球」の意味と使い方を再発見

「全員野球」という言葉の意味を知っていますか? ビジネスシーンでは、スポーツ用語の意味をこえて使われています。まずは、意味から確認していきましょう。

(c) Adobe Stock

全員野球の意味とは? ビジネスシーンでの意外な使い方

「全員野球」の意味を辞書で調べてみました。

ぜんいん‐やきゅう〔ゼンヰンヤキウ〕【全員野球】
1 正選手だけでなく、その他の野球部員全員が心を一つにして試合に臨むこと。高校野球でいう。
2 (比喩的に)関係者全員が一致団結して対処すること。「経営危機を―で乗り切る」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「全員野球」という言葉は、もともと野球で全ての選手が協力して勝利を目指す姿勢を表しています。そこから転じて、社員全員が協力して目標達成を目指すスタイルを指す意味も持っていることがわかりました。

この記事では、「関係者全員が一致団結して対処すること」の意味について、深掘りしていきます。

全員野球はもう古い? 若い世代が感じる違和感とその理由

「全員野球」という言葉は、かつての企業文化において、全員が一致団結して目標に向かう姿勢を象徴していました。しかし、現在は、個々の意見や創造性を尊重する働き方が重視されるため、「全員野球」はどこか一律的で古い価値観だと捉えられる面があるのかもしれません。

特に若い世代が違和感を覚えるのは、「全員野球」が一方向的な協力を強いているように感じるからでしょう。

「全員野球」の具体的な使い方は?

「全員野球」という言葉は、どのように使われるのでしょうか? 突然、会話の中に出てくることもあるかもしれませんので、確認しておきましょう。

(c) Adobe Stock

「会社全体で取り組むこのプロジェクトは、まさに全員野球だ! 各部署、力を合わせて目標達成しよう」

会社全体で取り組むプロジェクトに対して、全員が協力し合う必要がある状況で使われます。「全員野球」という言葉を使うことで、チーム全体の一体感を強調することができますね。

「緊急時こそ、全員野球で課題に取り組むべきだ」

緊急事態や困難な状況など、全員で協力して対処することが求められる場面では「全員野球」の言葉がマッチします。全員が力を合わせることの重要性が、強調できますね。

「経営陣は全員野球を強調し、部門間の連携を深めることで、組織全体のパフォーマンスを向上させた」

経営陣が部門間の連携を重視するときに「全員野球」を使う場合もあるかもしれませんね。組織内でのチームワークや、各部門の協力を強調したいときに向いています。

「全員野球」の類語・言い換え表現とは?

ここでは、「全員野球」の類語や言い換え表現を紹介します。多様な表現を知ることで、場面に応じた適切な言葉選びができるようにしておきたいですね。

チームプレー

「全員野球」の代わりに使える表現として、「チームプレー」が挙げられます。辞書には以下のように紹介されています。

チーム‐プレー【team play】
個人の成績よりも、チームの勝利や仕事の円滑化を優先させた共同プレー。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

全員野球と同じくチームの一体感を強調する意味合いがありますが、柔軟なニュアンスが加わっているため、若い世代にも抵抗なく使える言葉としておすすめです。

総力戦

もう一つの表現としては「総力戦」が挙げられます。「総力戦」は、全員が全力を尽くして共通の目標を達成するために戦う状況のこと。ビジネスシーンでは、困難なプロジェクトや全社を挙げて取り組む課題に対して使用されることが多いでしょう。言葉の迫力と決意が強調されますね。

協働

「協働」とは、個々の力を結集して一つの成果を生み出すこと。特に教育や福祉の分野で広く使われています。ビジネスシーンでも、全員が力を合わせて目標に向かう時に効果的な表現です。

「全員野球」とおじさん文化

「全員野球」という言葉を聞くと、なんとなく古めかしい印象を抱く方も多いかもしれません。この言葉は「おじさん文化」の象徴といわれることが多く、特に中高年の男性が好んで使うビジネス用語として知られています。

『現代用語の基礎知識』(自由国民社)によると、「全員野球」だけでなく、「一丁目一番地」や「ガラガラポン」など、野球や麻雀に由来する言葉が、おじさん世代のビジネス用語として挙げられるようです。

これらの言葉は昔ながらの企業文化に根付いており、どこか時代遅れな空気をまとっています。その一方で、こうした表現を「おじさんいじり」として笑いの対象にすることも問題視されています。

若い世代にとっては、こうした言葉は現代のビジネスシーンにそぐわないと感じられるかもしれません。一方で、ジェネレーションギャップを埋めるためのヒントにもなり得るかもしれませんよ。

おじさんビジネス用語を理解しつつ、時代に合った新しい表現を取り入れることで、より円滑なコミュニケーションが取れる可能性を秘めています。

(c) Adobe Stock

「全員野球」を英語でどう表現する?

英語で「全員野球」はなんと表現するのでしょう? 一緒に学んでみましょう。

「全員野球」を英語で表現するなら、「teamwork」や「all hands on deck」という表現が適しています。2つのフレーズは、全員が協力して目標を達成するという意味を持っているので、ビジネスシーンでも使いやすい言葉です。以下に例文を紹介します。

・Teamwork is essential for the success of this project. Everyone needs to contribute their best effort.
(このプロジェクトの成功には全員野球が不可欠です。全員が最善を尽くす必要があります。)

・During the crisis, it was all hands on deck, and everyone in the company worked together to find a solution.
(危機の際には全員野球で、会社全体で協力して解決策を見つけました。)

最後に

「全員野球」という言葉は、Oggi世代にとっては古く感じられるかもしれません。しかし、チーム全体の力を結集して目標に向かう姿勢は、今なお大切にされるべきものなのかもしれません。

時代とともに移りゆくビジネスの現場で、あなたらしい「全員野球」の在り方を見つけてみるのはいかがでしょうか?

TOP画像/(c) Adobe Stock

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