【目次】
・【BMI計算式】知っておくべきポイントもチェック
・【妊娠しやすい体】体脂肪率にも注目を
・【痩せすぎ・太りすぎそれぞれの場合】いまできることは?
【BMI計算式】知っておくべきポイントもチェック
【1】健康的に痩せるのが理想
ダイエットを意識していると、体重計の数字で一喜一憂してしまう私たち。憧れの体型に近づくのは嬉しいですが、脂肪や筋肉が少なすぎる場合のデメリットも知っておくことも大切です。
【2】はじめにBMIをチェック
BMI(ボディマス指数)を計算することで、肥満度を確認できます。健康的な体重を知り、本当に痩せる必要があるのか、どのくらいのダイエットが必要なのか… の目安にしましょう。
≪BMIの計算式≫
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
≪数字から見る目安≫
・18.5未満 … 痩せ体型
・18.5〜25 … 普通体型
・25以上 … 肥満体型
【3】少なければいいというものではない
教えてくれたのは… 加藤杏奈 先生
(産業医学・予防医学・メンタルヘルス専門。産業衛生専門医)
脂肪が少なすぎるのは、女性ホルモンの分泌の低下につながります。食事制限だけのダイエットの場合は、筋肉量も減り、冷え性を悪化させたり疲れやすくなることも。将来の骨粗鬆症や要介護状態の原因にもなりかねないので、注意が必要です。
健康寿命(人の手を借りずに健康で暮らせる寿命)を伸ばすためには、今からしっかりした骨・筋肉を保っておく必要があります。
“食事制限”を取り入れがちなダイエット。体重が減って痩せて見えても、脂肪が多い(隠れ肥満の)可能性もあります。
\ワンポイントアドバイス/
脂身の少ない肉・魚・豆類など、良質なタンパク質をしっかり摂りながら運動をして、筋肉をつけましょう。脂肪がほどよくなくなって筋肉がつくと、引き締まった美ボディを目指せます!
【4】タンパク質を摂るならこれ!
大豆から作られる豆腐を凍らせ・熟成させ・乾燥させた保存食だけに、栄養満点な高野豆腐。特に優れているのが、良質な植物性タンパク質の含有量です。
高野豆腐に含まれる成分の約50%がタンパク質。同じ大豆食品の木綿豆腐と比べると、約7倍も含まれています。
ほか、不飽和脂肪酸や大豆サポニン・大豆イソフラボン・レシチン・ビタミンE・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・食物繊維など、ダイエットや健康を意識している人におすすめの栄養素がたっぷり!
【妊娠しやすい体】体脂肪率にも注目を
【1】適正体重は赤ちゃんにとっても大事
多くの日本人の女性が高齢出産ややせ過ぎなどの理由から「妊娠しにくい体」になっている傾向があります。
≪体に大切なこと≫
・適正体重を維持できているか
・バランスの良い食事が摂れているか
・生活習慣病・婦人科系疾患などの検診をきちんと受けているか
…など、自分の身体の状態を知って整えていくことが、実は「妊活」よりも先にやるべき大切なことです。
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【2】体重よりも体脂肪率
先ほど紹介した“BMI”は、単純に身長と体重から計算された値。これだけでは脂肪不足なのか過多なのか区別できないため、体脂肪率と合わせて考えることも必要です。
【3】すべての女性に大切なこと
本来ならとてもバランスの良い体型なのに、「自分は太っている…」と思っている女性が多いのはとても残念なこと。
≪“美ボディ”とは≫
BMIが18.5〜25未満で、体脂肪率が22〜28未満の人と考えます。
≪BMIのこと≫
BMIが低いと、栄養不足や女性ホルモンのトラブルなどの危険性が。肌がボロボロになったり、髪の毛が抜けたり、骨が折れやすくなることも考えられます。
≪体脂肪のこと≫
体脂肪は女性ホルモンの分泌を助けて、骨や筋肉・内臓のエネルギー源に。女性の身体にとっては、きってもきれない存在です。体脂肪が少ないと女性ホルモンが乱れて、生理不順や無排卵の原因となることも。
米国ハーバード大学による12万人の女性看護師を対象にした「看護師健康調査」(1976年より開始)によると、BMI20~24の数値の女性は、排卵障害による不妊のリスクがもっとも少なかったという結果も明らかになっています。
【痩せすぎ・太りすぎそれぞれの場合】いまできることは?
【1】“痩せすぎ”の場合
現在のあなたのBMIと照らし合わせて、いま何にトライしていけばよいのかを確認しましょう。
教えてくれたのは… 杉山力一 先生
(杉山産婦人科院長。不妊治療の名医)
BMIの値が18以下で、からだが栄養・エネルギー不足になっている人は、生理不順だけでなく子宮内膜症になる可能性も高まります。
“痩せすぎ”の場合の対策方法として、まずは体重を増やすことを意識しましょう。特に筋肉量を増やすためのトレーニングを行うことがおすすめです。
【2】“肥満ぎみ”の場合
BMIの値が25以上で少し肥満気味の人は、卵巣年齢が高くなってしまう可能性があり、流産・難産のリスクも報告されているので妊娠した場合にも注意が必要です。
“肥満ぎみ”の場合の対策方法としては、適切な食事と運動が大切になってきます。この時に気を付けたいのが過度なダイエットを避けるということ。食事制限や激しい運動は、排卵が止まってしまう恐れがあるので注意しましょう。
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