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コンシューマーゲーム機だけでなく、スマホやPCでオンラインゲームを楽しんでいる人の人口が世界的にも増え続けている昨今。身近な友達や全く知らない第三者と、気軽にゲームをプレイし、ゲーム内やXなどのSNSでコミュニティを作り、話に花を咲かせることができるのが、オンラインゲームの醍醐味。
基本プレイ無料のものも多く、誰とでも気軽に遊べますが、プレイの仕方によっては人を助けることも、逆に迷惑をかけることもあります。
今回後紹介する「トロール行為」は、このようなオンラインゲームで使われることの多い言葉のひとつ。一体どんな意味の言葉なのか、一緒にチェックしていきましょう。
「トロール行為」の意味や由来は?
初めに、「トロール行為」の意味や由来について。トロールというと、絵本で読んだ妖精の名前のようにも思いますが…。
「トロール行為」の意味
「トロール行為」は、ネットやオンラインゲームで行われる「迷惑行為」を指す言葉です。例えば、SNSであれば悪意あるコメントを何度も投稿する行為、オンラインゲームでは、わざと負けるようなプレイに対して使われます。
基本的に「トロール行為」は、「特定の個人に対して」ではなく、「大多数に対して」迷惑をかけかねない行為に対して使われることが多い様子。
「トロール行為」の由来
「トロール行為」の由来は、北欧神話に登場する怪物「トロール」です。普段RPGなどのゲームをする人はイメージがつきやすいかもしれませんね。この「トロール」は、森や洞窟に住む邪悪な存在とされています。
スウェーデンでは、「いたずら者」「悪さをする厄介者」のことを、「トロール」と呼ぶことがありますよ。この、「悪さをする厄介者」を「トロール」と呼ぶことから、同じく悪さをすることを、「トロール行為」と呼ぶようになったといわれています。
「トロール行為」の存在
「トロール行為」は、基本的に「やった側」ではなく、「やられた側」が使う言葉です。行為の程度にかかわらず、「迷惑だ」と感じた行為を非難するために使われるため、とても好まれる行為とはいえません。
オンラインゲームをプレイしているときなどに、「トロール行為だ」と指摘されてしまった場合は、プレイの仕方を改めることをオススメします。
「トロール行為」の使い方は?
続けて、「トロール行為」という言葉の使い方について。
「トロール行為のおかげで勝率が下がった」
他人に迷惑をかけるような行為をしたり、わざと相手を勝たすような行為をされたときに使います。「トロール行為」をしてきたのが友人でもない限りは、愚痴などで使うことが多いですよ。
「オンラインゲームでトロール行為してたら、アカウントが使えなくなった」
ゲームによっては、悪質なプレイヤーを運営に「通報」する機能が存在します。「トロール行為」によって運営に通報された場合、最悪「BAN(アカウント凍結)」されることがありますよ。
他のプレイヤーや運営から「トロール行為」を注意された場合、引き続きゲームで遊びたいのであれば、「トロール行為」をやめるよう心掛けましょう。
「あの人のやってることってトロール行為だよね」「いや、あの人は初心者らしいから違うよ」
オンラインゲームでは、初心者のプレイが「トロール行為」だと勘違いされることがあります。初心者の場合は、「迷惑行為」を表す「トロール行為」ではなく、「新参者」「初心者」という意味がある「noob(ヌーブ)」と表現しますよ。
YouTubeには「トロール行為」が由来になったグループがいる?
YouTubeで動画配信を行っているグループ、『BinTRoLL(ビントロール)』。実は、このグループ名は「トロール行為」が由来のひとつになっています。
この『BinTRoLL』を結成した際、リーダーの“しるこさん”が好きな寿司ネタの「びんとろ」と、メンバーの“ミントス”が好きな「トロール行為」を組み合わせてできたのが、『BinTRoLL』です。
YouTubeに投稿されている動画の中には、実際にメンバーに対して、おふざけで「トロール行為」が行われているものも多くあります。どんな行為が「トロール行為」になるのか、気になる方はぜひ一度、動画を見てみてくださいね。
「トロール行為」以外にも? ゲームで嫌われる行為
「トロール行為」は、オンラインゲームやSNSで「迷惑行為」を表す言葉です。「トロール行為」には、一体どんな行動が含まれるのでしょうか?
チャットでの暴言
「トロール行為」のひとつが、明確な悪意を持ったチャットを送ること。最近では文面でのチャット以外にも、実際に会話ができるボイスチャットもよく使われます。
直接暴言を言われるのは、とてもつらいことですよね。ゲーム上の迷惑行為だけでなく、プレイヤー自身を傷つけるような行為も「トロール行為」になります。
利敵行為
「利敵行為」は、漢字の通り「敵の利益になるような行為」のことです。例えば、プレイヤー同士でチームを組んで戦うゲームで、わざと倒れた仲間を放置したり、敵に味方の位置を教えたりする行為のことを指しますよ。
チート
「チート」とは、ゲームデータやプログラムを不正で改造して、自分のキャラを強くしたり、通常ではあり得ない動きをさせたりする行為のことです。「チート」行為する人のことを、「チーター」と呼びますよ。
この「チート」は、暴言や利敵行為と異なり、「犯罪行為」となります。「チート」ができるツールを作成して、インターネット上に公開した男性が逮捕された例も実際にあるため、「チート」は絶対に行わないようにしましょう。
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「トロール行為」以外に、ゲームで使われる用語には何がある?
最後に、「トロール行為」以外にも、オンラインゲーム等で使われる用語について紹介です。覚えておくと、オンラインゲームをプレイするときに役立つかもしれませんよ。
「強ポジ」
「強ポジ」は、「強いポジション」を指す言葉です。敵を一方的に攻撃できる位置など、プレイヤーが有利になるような場所、位置のことを指します。
「VC」
「VC」は、「ボイスチャット」を略した言葉です。先述のように、複数人が同時に通話できるソフトウェアや、スマホアプリのことを指します。複数人でチームを組むようなゲームでよく使われます。
「周回」
「周回」は、同じゲームを繰り返しプレイすることです。ゲーム自体を繰り返すだけでなく、同じセーブデータで欲しいアイテム・育成素材を手に入れるために、ひとつのステージを繰り返しプレイする際にも使われます。
「リセマラ」
「リマセラ」とは、「インストールとアンインストールを繰り返す」という行為を行うことを表す、「リセットマラソン」を略した言葉です。スマホアプリのゲームで、よく行われている行為です。
「エアプ」
「エアプ」は「自分が体験したことのないことを、あたかも体験したことがあるかのように振る舞ったり話したりする行為」を指します。「知ったかぶり」と言い換えることもできます。
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最後に
「トロール行為」は、オンラインゲームやSNSでの「迷惑行為」に対して使われる言葉です。仲の良い友人に対して冗談で行う分には問題ありませんが、見ず知らずの人に対して行うと、ゲームをプレイできなくなったり、最悪逮捕されてしまうこともあります。
オンラインゲームやSNSを利用する際は、しっかりルールを守って、皆が楽しく利用できるよう心掛けましょう!
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