目次Contents
▼この記事の要点
・「好き避け」とは、好きな人にあえてそっけない態度をとること。
・目を逸らしたりそっけない態度をとったりするだけでなく、無視してしまう人もいる
・「好き避け」をしたところで、9割の人は関係が特に変わらないまま。よりお互いが幸せになれるアプローチを
そもそも「好き避け」って何?

「好き避け」って何?
「好き避け」とは、本当は好きなのにそっけない態度をとったり、わざとほかの異性と仲良くする姿を見せつけたりすること。積極的にアタックできるタイプの人には、「どうして好きな人にそんな態度をとるの?」と不思議に映るかもしれませんね。
その根底には、「相手に自分の好意を悟られたくない」「相手からきてほしい」という心理が働いていることが多いよう。しかし本来、何もせず相手から好きになってもらうなんて、一目惚れでもされない限り難しいことのはずですが…好き避けをしてしまう女性はそれに気付いていません。
あまりにもそういった行動を繰り返していると、相手は嫌われていると勘違いするおそれもあります。もし、気恥ずかしさや動揺からそっけなく接しているならば、裏にある自分の本心や好き避けの原因としっかり向き合って対処したほうがよさそうです。
好き避けしてしまう女性は、自分に自信がない?
好き避けをしてしまう人の特徴として、「自分に自信を持っていない」ことが挙げられます。自己肯定感が低く「私なんて」「私には無理」と考えがちな一面がある人は、素直に好意を示すことに怯えてしまうのかも。
そのため、基本的に受け身な姿勢で好きな人からのアプローチを待ったり、「きっといつか素敵な人が自分の前に現れてくれる」と期待するなど、主体的な行動を避けてしまうようです。
好き避けしてしまう女性は、照れ屋であまのじゃく?
好き避けしがちな女性は、本当に好きな人にはなかなか素直になれない部分があります。好きな気持ちを隠したいため、本当はうれしいのに興味のないふりをするなど、つい本心とは逆の行動をとるのです。
特に、以前から友達として仲が良かった人を好きになった場合、「今さら恋愛を意識した振る舞いなんて無理! 」と、恥ずかしさから気持ちを必死に隠そうとすることも。関係を壊したくないという思いで、自然と好き避け状態になってしまう女性も少なくありません。
【女性に聞いた】「好き避け」をしたことがある?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。
女性100人に「本当は好きなのにそっけない態度をとってしまう『好き避け』をしたことがありますか?」と質問したところ、「ある」と回答した人は35.3%、「ない」と回答した人は64.7%でした。
経験者は約4割と少数派ではありますが、3人の仲良しグループがあるとしたら、うち1人は「好き避け」をするタイプという計算に。そのように考えると、「好き避け」してしまう人はそう珍しいものではないのかもしれません。
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【女性に聞いた】あなたがした「好き避け」とは?

次に、「好き避け」をしたことがある女性たちへ、どのような行動をとったのか聞いてみました。好きな人に対して器用にアピールできない人も、特定の人に好き避けされているかも…と感じている人も、どうぞチェックしてみてください。
そっけない態度をとった
「そっけない態度をとった」(20代・兵庫県)
「話しかけられたとき塩対応になった」(30代・群馬県)
「その人のいないところをわざと通ったり、そっけなくしてしまったりする」(30代・神奈川県)
「何とも思ってないような態度になる」(30代・大阪府)
「好意がバレたくないから、興味がないふりをしてしまう」(30代・東京都)
「興味ないふりをする」(20代・東京都)
典型的な好き避け行動といえる〝そっけない態度をとってしまう〟との回答が目立ちました。好きな人に話しかけられてうれしいはずなのに、なんともないような顔をして対応したり、むしろ冷たくしてしまったり。好意を知られたくない思いが強すぎるために、「あなたのことなんて何とも思っていませんよ」という態度になるのでは。
自分の気持ちが相手に知られる…それは、実質告白したような状況になることを意味します。好き避けしてしまう人は、そのようなリスクを考えているのかも。ただ、好きバレのさまざまなリスクを思えば、「そっけない態度をとることになっても、好意が知られるよりはマシ」といった考えに至るのも仕方ありませんよね。
相手の好意をスルーした
「相手が好きっぽい仕草をみせたら、そっけなくしてしまう」(30代・大阪府)
「話しかけられてうれしいのに、冷静を装ってあまり喜んだ素振りを見せない」(20代・東京都)
「うれしいことを言われても表情に出さないようにする」(30代・愛知県)
たとえ相手が好意的な態度であろうとも絶対に応えないなど、徹底した〝好きバレ対策〟をしてしまうという人も。正直に申しますと、相手に「迷惑だったのかな」「嫌われているのかな」と受けとられかねない反応といえるでしょう。
あまりにも無表情、もしくは声のトーンが低かったりすると「怒っているの?」とまで誤解されてしまう可能性もあります。好意を悟られることは回避できても、それで関係性が悪くなってしまっては元も子もありません。
少しでも自信を持って相手とコミュニケーションがとれるよう、恥ずかしがり屋な一面を克服してみるのもひとつの手です。
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会話が続かなかった
「あまりしゃべらなくなる」(30代・神奈川県)
「あまり会話しないようにする」(20代・大阪府)
「会話をすぐ終わらせてしまう」(20代・神奈川県)
「そっけない返事をしてしまう」(20代・神奈川県)
「いいリアクションがとれない」(30代・東京都)
緊張しているのか、構えてしまうのか、口下手になるという女性もいます。ふだんなら異性と臆せずコミュニケーションをとれる人であっても、本気で好きな人の前ではそうもいかない様子。会話ひとつで好きな気持ちがバレてしまうかもと恐れるくらい、相手のことをたくさん考えているのかもしれませんね。
そんな懸念を払拭するためにも、男性が思う〝女性の脈ありサイン〟をチェックして、自分の言動が当てはまっているかどうか振り返ってみてはいかがでしょうか。特に該当していないなら、少しの会話で好きバレしてしまう可能性はそう高くないはず。まずは、好きな人との会話を心から楽しめるようになることが大事ですね。
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近づかなくなった
「あまり自分から近づかない」(30代・東京都)
「話しかけられる状況でも、自分からはいかないようにする」(30代・石川県)
「逃げる」(30代・北海道)
「見たら逃げてしまう」(30代・大阪府)
好きな人とはなるべく多く関わりたい人がいる一方、好きになるほど近づかなくなる人も存在します。どれだけ相手を好きであっても距離を置いて関わらなければ、恋心を悟られてしまうこともないでしょう。…本当にそれでいいのかという疑問はさておき、好きバレを防ぐために確実な方法ではあります。
とはいえ、ずっとそのままの距離感でいては進展など夢のまた夢。記事冒頭でも言いましたが、熱烈な一目惚れでもされない限り、恋のチャンスが訪れるとは言い難いのです。
何とか勇気を出して、少しずつでも彼との距離を縮めるべく行動してください。とりあえず、「両片思い」の線はないか調べてみては。
無視した
「無視」(20代・群馬県)
「無視してしまった」(30代・愛知県)
「聞こえないふり」(20代・広島県)
そっけなくするどころか、無視してしまったとの回答もありました。さすがに相手も、無視をされると傷つくのではないでしょうか。同じ職場や共通の知人が多数いる場合、その後の交友関係に影響が出る可能性もゼロではありません。まさか相手も、好意の裏返しで無視をされているとはなかなか思わないでしょう。
無視の心象は決してよいものではありませんので、このタイプの好き避けをしてしまう人は早めに改善したほうが吉です。うまく話すことができなくても「笑顔で挨拶をしてくれる女性」にグッとくる男性は多いようですから、そこだけは徹底しましょう。
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目を合わせなかった
「目が合ってもそらしてしまった。 近くにいるけど、話しかけなかった」(20代・神奈川県)
「目を見て話さない」(20代・福岡県)
「目を合わせない」(30代・神奈川県)
「目をそらしたりする」(30代・東京都)
こちらは単なる照れ隠しでも通用しそうな、ライトな好き避けですね。とはいえ、目を見て話さないことを「印象が悪い」「マナーがなっていない」と感じる人もいます。たまにはアイコンタクトしたり、顔に目線を送る心がけも必要です。
どうしても目が泳いでしまう人は、対処法を調べるなどできることから始めてみましょう。恋愛云々は抜きにしても、相手の目を見て堂々と話せる女性は魅力的なはずですよ。
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連絡を控えた
「わざと冷たくしたり、返信しなかったり」(20代・茨城県)
「ライン未読」(20代・埼玉県)
好きな人相手のLINEや電話は緊張するものですよね。特に連絡する用事もないときには、自分からきっかけをつくるのが難しい部分も。
積極的にLINEするのは難しいという人でも、せめて相手からのLINEには感じよく返信したり、スルーしないように気をつけましょう。やりとりが盛り上がって心の距離が縮まり、恋のチャンスが生まれる可能性も十分にあります。冷たい態度でその兆しが失われぬよう、ひとつひとつの返信を大切に考えたいところ。
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【女性に聞いた】「好き避け」をしたその後は?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。
続いて、「『好き避け』をした後どうなりましたか?」という設問では、下記のような結果になりました。
・付き合った…5%
・嫌われた…1.7%
・特に変化なし…88.7%
この結果を見る限り、好き避け行為が恋愛においてプラスに働くことはそうそうないと解釈できます。何しろ約9割の女性が「特に変化なし」と回答しているのですから、〝恋を進展させる効果はない〟といってよいでしょう。
中には「ツンデレキャラのように、わざと態度を冷たくしていたら逆効果でした」といった声も。アニメや漫画では人気の個性であるツンデレも、現実ではただの〝感じが悪い人〟になってしまうことがある模様ですね。
これまでのアンケート結果をまとめると、「好き避け」の効果は概ね以下のようになります。
・「好き避け」を徹底していると、相手に好意を知られる「好きバレ」のリスクを抑えられる
・ただしその結果、恋はほとんど進展しなくなる
・「好き避け」の内容によっては、嫌われたり距離ができてしまったりする
せっかく好きな人ができて、さらに相手と付き合いたいならば、「好き避け」している場合ではないのかも? ただ待っているだけでは恋も進展しないことが多いので、早めに「好き避け」をやめるか、せめてほかの人と同じ態度で接する必要がありそうですね。
好き避けをやめたいときはどうしたらいい? アプローチ方法Q&A

自信のなさや天邪鬼な性格のせいで、つい好き避けをしてしまう…。そんな悩みを持つ人は、どのようなアプローチをしていけばいいいのでしょうか。
ここではそんな〝好き避けをやめたいけどやめられない〟人のアプローチ方法について、Q&A形式でまとめました。
Q.好きな人に「好き避け」以外の態度をとれない場合どうしたらいい?
A.「好き避け」から「好きバレ」を目指してみて
「好き避け」をすると恋が進展しにくいとわかったところで、すぐにやめられたら苦労はしませんよね。急に切り替えられないという人は、まず自然に恋が叶う方向に向かう「好きバレ」に思考をチェンジしてみましょう。
好きバレテクニックは以下の4つ。
《好きバレテクニック》
・積極的に話しかける&引くの繰り返し
・目をじっと合わせる&そらすの繰り返し
・ほかの人とは明らかに違う態度をとる(贔屓をする)
・一緒にいるときは全力で楽しそうにする。とにかくずっと笑顔!
「この子、俺のこと好きだよな」→「あれ、違うかも」と相手に思わせる、このパターンを繰り返しましょう。ほかの人といるよりも明らかに楽しそうにして「好きです」感を醸し出し、次は何事もなかったかのように引いてみる…といったやりとりを上手に繰り返してみて。
好きなことを完全にはバラさず、バレそうでバレない危ういところを攻めましょう。また、いきなり「好きバレ」の方向にシフトするのではなく、これまでどおりの「好き避け」と交互に繰り返すのがポイントです。相手がわかりやすいリアクションで返してくる段階になれば、徐々に感情の変化も見抜けるようになってきますよ。
「もしかして俺のこと好きなの?」と聞かれたなら、あと少し。魅惑的な立ち居振る舞いを意識しながら行動しましょう。
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Q.絶対に控えたほうがいい、これだけはNG!な「好き避け」ってある?
A. ほかの男性とイチャつくのはやめましょう
好きじゃない男性とイチャついて、本当に好きな男性の気を引こうとする行動は絶対にNGです。もしも相手もあなたのことを好きだった場合にあらぬ誤解を与えてしまうだけでなく、「軽い女性」だと思われるおそれが。また、緊張や照れのあまり、不機嫌な態度をとるのもやめましょう。
恋愛中は客観性が失われがちなため、ときに非常識な態度をとってしまうことも理解はできます。ですが、異性としてだけでなく、人としてマイナスな印象を与える行動は慎むに越したことはありません。
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Q.どうしても「好き避け」がやめられないときの〝気持ちの切り替え方〟は?
A. 自己分析をもとに発想の転換を
好き避けをしてしまう女性の中には、コンプレックスを抱えている人もいるでしょう。そんな人は、自分にとっての「負の部分」を、発想の転換で「強み」に変えてみてください。具体的には、まず自分の弱点を書き出します。たとえば…
・消極的、ひっこみ思案
・悲観的、マイナス思考
・いつも不安
・恥ずかしがり屋
など、客観的に自己分析して直したいところをリストアップ。それができたら、今度はその内容をポジティブに読み替えてみます。
「消極的でひっこみ思案、恋愛に対して奥手」→「忍耐力があり、デートの回数を重ねて相手を知ろうとするなど慎重な判断ができる」
「悲観的でマイナス思考になりがちな性格」→「ひとつひとつ落ち着いて分析できる力を持ち、一度の恋愛を大事にしようとしている」
「恥ずかしがり屋さん」→「謙虚。協調性があり、周りの人を大事にする思いやりもある」
コンプレックスに感じている部分を違う視点から見ると、実は長所だったりするのです。弱みと強みは紙一重。プラス思考によって自信がつけば、きっと「好き避け」などやる必要がなくなるのではないでしょうか。ありのままの自分で、堂々と相手に向き合えるようになるはずですよ。
相手と本気で付き合いたいなら…目指せ、脱・好き避け!
『人生は、自分の手でつかむのです。恋も同じです』
オードリー・ヘップバーン主演の映画、『麗しのサブリナ』に出てくる台詞です。好きな人へ、まるで傍観者のように接するのではなく〝恋を自分で成就させる〟という強い気持ちで向き合ってこそ、後悔のない人生を生きることができるのではないでしょうか。
「好き避け」を続けた結果、意中の人に誤解され恋が実らなくなる…なんてことになったら、あまりにもつらいですよね。それに、自分が彼にそっけない態度をとっている間、ライバルが距離を縮めている可能性もあります。
もし、恋心を知られたくない気持ちより、いつかは恋人同士になりたい気持ちのほうが大きいなら、本記事を参考にぜひ「脱・好き避け」を目指してみてください。
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