
▼この記事の要点
- 好きなのに冷たくしてしまう“好き避け男子”は、照れや不安から素直になれないタイプ。一見そっけなくても、実際は強く意識しているからこその反応。態度と気持ちが一致しない、ちょっと不器用な恋愛傾向が特徴です。
- 好き避け男子には、気持ちがばれる怖さや、嫌われたくない不安が強いほど態度が裏腹に。好きだと気づいて欲しいのに真っ直ぐになれない、その複雑さが好き避けの本質。外からは分かりづらくても、内面では気持ちが揺れ動いています。
- 好き避け男子が嬉しいのは、軽い声かけや穏やかな笑顔など“さりげない関わり”。過度に踏み込まない距離感が安心につながります。無理に変えず、自然体で向き合うことで、彼の心はゆっくり開いていきます。
そもそも「好き避け」って?
「好き避け」とは、好意を抱いている相手に対して、あえて冷たく接したり距離を取ってしまう行動のこと。想いが強いほど素直になれず、そっけない態度で隠そうとする傾向が。
たとえば、目を合わせない、連絡が減る、会話を避けるなど、一見「嫌われている?」と感じるほどの態度を取るケースもあります。実際は、好意がばれるのが恥ずかしかったり、相手の反応に不安を感じたり、内面は複雑。
そんな天邪鬼とも言える“好き避け男子”の深層心理が理解できると、恋がすれ違う前にこちらから上手に歩み寄るきっかけが見えてくるはず!
▼あわせて読みたい
「好き避け男子」の特徴とは

まずは、全国の男性100人に好き避けをしやすい男性の特徴を聞きました。まさに自分が好き避け男子だったり、身近な友人で好き避け男子がいるであろうことから、リアルな姿が見えてきました。
※アンケート20〜39歳の日本全国の男性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数117名(未回答含む)。
恥ずかしがり屋
「目を合わせられない恥ずかしがり屋」(20代・長野県)
「照れ隠しがわかりやすい」(30代・奈良県)
「恥ずかしがり屋で人の目を気にするタイプ」(30代・新潟県)
「恥ずかしがり屋だが、さり気ない思いやりがある」(30代・長野県)
好き避け男子の多くは、極度の恥ずかしがり。好きな相手を前にすると意識しすぎて頬が熱くなり、どう接していいかわからなくなってしまいます。結果、目を逸らしてしまったり、冷たく思える言動を取るのです。
もちろん実際は嫌いではなく、むしろ好意を隠すための行動です。人の目を気にしてしまうタイプほど羞恥心を感じ、素直な態度を出せずに葛藤していることもあります。
プライドが高い
「プライドが高く、自分勝手」(30代・石川県)
「ムダなプライド」(30代・東京都)
元々プライドが高い男性は、恋愛というシチュエーションでも弱みを見せることが苦手。「好き」という気持ちが伝わり傷つくくらいなら、素っ気なく振る舞ってしまう。そんな防衛的な側面も好き避けの一因です。
自分が状況をコントロールしたい気持ちが強いので、相手に主導権を握られることを避ける傾向も。強がりの裏には、実は繊細な心が隠れていると言えますね。
不愛想
「不愛想」(30代・東京都)
「無表情」(30代・東京都)
好き避け男子は感情を顔に出すのが下手。そのため人前ではあえて無表情で、淡々とした態度をとることがあります。これは、照れや緊張を悟られたくない気持ちの表れ。
女性が不安すら感じてしまうような冷たく見える行動も、内心では嬉しさから心揺らいでいるシグナルなのです。
幼い
「子どもっぽい」(30代・島根県)
自分の感情を言語化することが苦手な人に多いのがこのタイプ。好意をどう伝えればいいかわからず、つい拗ねたような態度になってしまうことがあります。
わざと意地を張ったり、からかうような行動をとるのも、気を引きたいだけのサイン。まさに小学生男子のような…。素直に気持ちを伝えられない“未熟な恋愛感情”が、好き避けの根底にあると言えます。
ひねくれている
「ひねくれている」(20代・千葉県)
本心とは逆の行動をとるひねくれ者も多いよう。優しく思っているのに冷たくしたり素直に褒められないのは、気持ちを悟られるのが怖いから。
わざと突き放すような態度の裏には、相手を強く意識している証拠があります。裏腹な言動は好き避け男子にありがちな不器用さの表れ。
面倒くさい
「面倒な人」(30代・東京都)
複雑に絡み合う気持ちの整理がつかず、恋愛そのものを“面倒”と感じる人もいます。好きな相手にどう接すればいいかわからず、あえて距離を置く行動に出てしまうことも。
本心を見せたがらないので周囲からも扱いづらいと思われがちですが、実は自分の気持ちと真剣に向き合っているからこそ悩む、という繊細な一面も持ち合わせているのでは。
無気力
「感情がない」(30代・神奈川県)
好き避け男子の中には、感情表現が平坦なので気力がないように見られる人も。会話の反応が鈍くても、内面では相手を意識している場合が多いもの。
自分の気持ちを表に出すことが苦手で、動揺や照れを隠すために何も考えてないふりをすることもあります。外からは冷静に見えても、心の中ではザワザワと心揺らいでいることが少なくありません。
緊張しやすい
「対応に戸惑っている」(30代・大阪府)
好きな相手を前にすると極度に緊張し、会話や視線の合わせ方がぎこちなくなってしまう人も好き避けしがち。感情の高ぶりに比例するかのように表情が硬くなり、素っ気ない印象を与えることもあります。
相手にどう見られているかを気にしすぎるあまり、自然な態度を取れなくなってしまうのです。緊張が強いほど、言葉数や動作が控えめになる特徴が見られます。
おとなしい
「普段からあまりしゃべらない」(20代・埼玉県)
物静かな性格で、元々口数が少ないタイプの人はますます自分から話しかけることができません。そっと相手の反応を観察するだけになってしまうもの。
言葉よりもちょっとした行動や視線など、さりげない仕草に気持ちが表れる場合があります。
人見知り
「自分のことを隠していたい」(20代・埼玉県)
初対面や大勢の人がいる場面で人見知りしてしまう人は、好意を持つ相手の前では特に距離を置いてしまいがち。自分の感情を悟られることを避け、慎重に関係を築こうとする特徴があります。
距離を縮めるのが苦手なので親しくなるまでに時間を要しますが、信頼関係が生まれると徐々に態度が柔らかくなるのがこのタイプの特徴です。
「好き避け男子」の心理は?

手強い特徴を持つ好き避け男子ですが、その心理状態はどうなっているのでしょう。心の中ではどんな想いがうごめいているのか聞いてみました。
好きな気持ちがバレたくない
「好きバレが恥ずかしい」(20代・東京都)
「好きな気持ちがバレて関係が消滅して欲しくない」(30代・兵庫県)
多くの好き避け男子の根底には「自分の気持ちが知られるのが怖い」という心理があります。好意を悟られることで今までの関係性が変わったり、相手に距離を置かれるのを恐れているのです。
恋愛に慎重なタイプほど、自分に対して確実に“脈あり”だとわからないと動けず、逆に素っ気ない態度をとる傾向があります。冷たく見えても、内心では“気づいて欲しい=どう反応するか知りたい”、という複雑な感情が交錯していることも。
恥ずかしい
「恥ずかしいから」(30代・大阪府)
「恥ずかしいし、周りに知られたくないから」(20代・長野県)
照れや緊張が強いタイプは、好意を持つ相手の前で自然に振る舞えません。目を合わせられなかったり、口数が減るのは単純に恥ずかしいから。
嬉しいという気持ちよりも照れる感情が先に立ってしまうため、それを悟られまいとあえて避けるような行動を取りがちに。恥ずかしさから逃れるために好意を隠そうとする行動パターンです。
気を引きたい
「気を引くため」(20代・北海道)
わざと冷たい態度を取ることで、相手の関心を引こうとするケースもあります。また、無意識のうちに“構って欲しい”気持ちが行動に出てしまうのです。
直接的に好意を伝えられない分、反応を見ながら距離を探っている段階ともいえます。好き避けの中でも、最も感情表現が不器用なタイプです。
緊張する
「緊張するから」(30代・高知県)
好きな人の前では、どうしても緊張してしまうもの。言葉が出てこなかったり、無愛想な態度になってしまうのは、相手を強く意識しているからです。
感情を抑えようとするほど不自然になり、結果的に避けてしまうこともあります。好き避け男子の多くは、気持ちを落ち着かせる術を持たず、距離を置くことで自分を守ろうとしています。
嫌われたくない
好き避け男子のナイーブな心の内にあるのは「嫌われたくない」という恐れです。相手の反応を過剰に気にするあまり、積極的な行動が取れなくなります。
嫌われるリスクを避けるためあえてそっけなくするのは、傷つくことへの防衛反応でもあります。心根の優しさと臆病さが共存する、好き避け男子らしい心理構造といえるでしょう。
「好き避け男子」が喜ぶ女性の対応とは

繊細かつ複雑な好き避け男子の深層心理が見えてきました。なかなか手強い、なんて思った人もいるのでは。そこで、「好き避け男子」がこうしてくれると嬉しいと喜ぶ女性の対応について教えてもらいました。
構われたい
「声をかけてくれる」(30代・東京都)
「相手からコミュニケーションを取ろうとしてくれる」(30代・埼玉県)
「相手にして欲しい」(30代・奈良県)
「それでもちゃんと積極的に接してくれたら嬉しいと思います」(20代・千葉県)
好き避け男子は、そっけない態度をとりながらも、実は“気にかけてもらいたい”気持ちでいます。軽く声をかけたり、ちょっとした話題を振ったりするだけでも安心感を覚える人が多数。
あえて踏み込みすぎず、「ちゃんと見ているよ」という距離感で接するのがポイント。関心を示されることで、彼の心の緊張が少しずつほぐれていきます。
話を聞いて欲しい
「なんでそのような行動をとったのか質問してくれる」(30代・東京都)
「話してくれる」(20代・埼玉県)
「話しかけてくれたり、笑顔で挨拶してくれたら嬉しい」(20代・長野県)
好き避け男子は、感情を言葉にするのが苦手。そのため、自分の話を穏やかに聞いてもらえると心を開きやすいのです。否定せずに受け止める姿勢が、安心感や信頼につながります。
「どうしたの?」、「今、何考えてるの?」などと軽く問いかけるだけで十分。押しつけにならない聞き方が、彼の本音を引き出すきっかけになります。
笑ってくれる
「明るく接してくれる」(30代・千葉県)
「素っ気ないことを少しからかわれたり、ベタベタしてくるような態度だと嬉しい」(30代・長野県)
照れや緊張から素っ気ない態度を取る彼にとって、女性の笑顔は心のバリアを和らげてくれる安心材料。冷たい素振り軽く受け流すように笑ってくれると、「自分を受け入れてくれている」と感じやすくなります。
深刻に受け止めすぎず、柔らかいリアクションで場を和ませることが、彼の心を落ち着かせる近道です。
そういう人だと思ってほしい
「気にしてないよと言われる」(30代・埼玉県)
好き避け男子は、自分の不器用な態度を「理解してもらえないかも」と不安に思っています。そんなとき、「そういう性格なんだね」という具合に受け止めてもらえると、気持ちが軽くなるものです。
無理に変えようとせず、ありのままを認めてあげる姿勢が大切。相手を“直そうとしない理解”こそが、彼にとって一番の癒しになります。
近くに来てほしい
「ボディタッチ」(30代・群馬県)
好き避け男子は、言葉よりも距離の近さで気持ちを感じ取るタイプです。話すときに顔を近づける、隣に座って軽く肩が触れるようなそんな自然なスキンシップが、彼の緊張を解くことも。
あからさまなアプローチではなく、さりげない接近が固まった心を動かします。空気のように漂う優しさは、彼にとっての安らぎなのです。
気遣い
「気遣い」(30代・茨城県)
細やかな気配りができる女性は、好き避け男子にとって居心地のよい存在です。小さな変化に気づいたり、何気ない一言を添えたりするだけでも心持ちが変わります。
過度な心配ではなく、「あなたのことを見ているよ」という穏やかな気遣いが、信頼を深めるきっかけになります。
見透かされたい
「表に出してない気持ちを察してもらえたら嬉しい」(30代・大阪府)
好き避け男子の中には、「自分の気持ちを察してほしい」と願う。言葉にできない思いを見抜かれた瞬間、恥ずかしさと同時に安心感を覚えるのです。
「本当は優しいって知ってるよ」なんて軽く伝えると、照れながらも心を開いてくれることがあります。素直になれない彼の本音を、やわらかく受け止める視線が鍵に。
最後に
好き避け男子は、心の奥では“強い好意”を抱いていることが多い子ことが見えてきたのでは。そのため、恥ずかしさや不安、そして傷つくことへの恐れが人一倍強く、素直になれない原因になっています。
そんな彼らの態度を見て自分に対して“脈なし”と決めつけるのは早すぎ。言葉や行動よりも視線やちょっとした仕草に注目すると、隠された気持ちが見えてくることがあります。
大切なのは、相手を急かさず自然体で接すること。無理に距離を詰めるのではなく、少しずつ信頼を築いていくことで、彼も安心して心を開けるようになります。好き避けの裏には、臆病なほどのまっすぐな恋心が潜んでいることを理解しておきましょう。
TOP画像/(c)Adobe Stock
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。



