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大人になると異性の友人ができにくい理由
学生時代には当たり前だった男女混合の人間関係も、社会に出るとだんだんと事情が変わってきます。
ちょうどアラサー世代は、職場や家庭、恋愛での役割が明確になってくる時期。そのため異性の友人関係は、維持するのが難しいものにもなってくるのです。
博報堂生活総研による2年に1度の定点調査を見てみると、2024年に「異性の友人がいない」と回答した割合は41.7%と高く(参考:「生活定点1992-2024」調査博報堂生活総研)、年代を30代に絞っても37.5%が「いない」と回答しています。
実際、筆者の周囲にもアラサー以降になってからは「異性の友人はゼロ」「普段から連絡をとる仕事以外の異性はひとりもいない」という人も少なくありません。
異性の友人がいない人の心理的傾向は?

異性の友人がいない背景には、環境に加えて、性格や価値観が関係している場合もあります。
本人の気質が理由で、異性の友人がいないパターンでの心理的傾向を解説します。
♦︎心理:人間関係の距離感に慎重で誤解を避けたい
異性と親しくすると、恋愛感情における好意に誤解をされたり、周囲から余計な勘ぐりが入ったりといった面倒な展開もありがち。
こういった事態を避けたい心理が強いタイプほど、最初から異性とは距離を縮めない人も多い傾向です。
♦︎心理:恋愛と友情は明確に分けたい
「異性は恋愛対象で、友情の対象ではない」と明確に分けて考えている人も、異性の友人は作りたがりません。
中途半端な関係性を好まないため、「異性の友人」といった関係を曖昧なものと感じてしまい、距離感にストレスを抱きやすい傾向もあります。
♦︎心理:人間関係は、狭く深く築きたい
同性の友人だけで十分に満たされていると、あえて異性の友人を増やす必要を感じにくい傾向も。
社交性が低いわけではなく、限られた人と「狭く・深く」付き合っていきたいために、新たな友人関係を築きたがらない心理が強いのです。
「異性の友人がいない」って実はメリットだらけ?

異性の友人がいない環境はマイナスに思われることもありますが、実はメリットも多いもの。
アラサー世代におけるメリットを整理していきます。
♦︎メリット:パートナーと揉めるリスクを下げられる
恋人や配偶者などパートナーがいる場合には、異性の友人が原因で揉めるリスクを下げておきたいところ。異性の友人がいなければ、誤解をされるリスクも減らせますし、説明や気遣い、パートナーへのフォローなども無用に。
日常での精神的な負担を下げることができるのは、大きなメリットです。
♦︎メリット:浮気や恋愛の境界線が明確になる
日頃から異性の友人との交流がなければ「どこまでが友達?」や「こういう連絡なら、友人としてしてもOK?」などの“浮気の境界線”や“恋愛が始まる境界線”を心配する必要もありません。
対人関係において無用な悩みや迷いを減らせるのは、日常生活が快適に送れる要素です。
♦︎メリット:自分のペースで交流できる
異性の友人をつくると、ときに異性ならではの交流関係が生まれ、無理をしなくてはならないことも。
同性と異性ではどうしても感覚が異なる部分も出てくるので、地味なストレスが積み重なるケースも珍しくありません。
最初から異性の友人がいなければ、自分のペースを守りやすいのも確かです。
でも… デメリットもある!

一方で、異性の友人がいないことのデメリットもあります。
アラサー世代に関係しやすいデメリットを見てみましょう。
♦︎デメリット:異性の視点からの意見が入りにくい
恋愛や仕事の悩みに対して、異性ならではの感覚に触れにくくなるのはデメリットのひとつです。
ただし同僚や先輩など、“友人”ではないけれど相談をできる関係性の異性がいる場合には、あまり気にならないデメリットと言えるでしょう。
♦︎デメリット:出会いの母数が減る
恋愛シーンでは、友人から発展する、あるいは友人から広がるといった出会いも自然。異性の友人がいないと、出会いの数や可能性が狭まりやすい面は否めません。
ただしこれは本人が出会いを求めているならデメリットですが、特に求めていないのであればデメリットには当たらないとも言えます。
無理に異性の友人を作る必要はある? 周囲からどう見られる?

異性の友人がいる同性の友人が身近にいると「私も、無理にでも異性の友人を作るべき?」と考えてしまいがち。周囲から「あの人、なんで異性の友人がいないの?」と思われているかもしれないと不安を抱く場合もあるかもしれません。
でも結論をいえば、無理に異性の友人を作る必要はまったくありません!
異性の友人がいないのは欠点ではなく、あくまで人間関係のスタイルの違い。つまり、身近な同性の友だちが異性の友人と楽しそうにしていても、気にすることはないのです。
それに、周囲の人たちも他人の交友関係にはそこまで関心がないもの。「異性の友人がいないのは変」と感じる人はおそらく少数派でしょう。
ただし、異性の視点での会話を楽しみたいといった願望があるならば、趣味や地域活動などを通じた自然な接点から、気が合う友人を作ってみてもいいのかもしれません。
異性の友人がいないのは変なことじゃない
異性の友人がいないからといって、人間関係が不健全なわけでも恋愛に不向きなわけでもありません。
むしろアラサー以降の世代では、無駄な誤解を避けやすく、シンプルな人間関係を保っていきやすいメリットが大きいでしょう。
また、大人になっていくにつれて異性の友人をつくりにくくなるのには環境の影響も大きいものの、特定のパートナーと安定したプライベートを構築したり異性に関わるゴシップを排除して仕事に邁進したりといった環境を整える意味では、「異性の友人はつくらない」とあえて選択をしたとしてもまったく不思議ではありません。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



