好きと思ったら、どんな恋愛戦略をたてる?
春です。新しい出会いがいっぱいの季節!
ひさびさに好きな人ができた! という人も多いのではないでしょうか。そこで今回のテーマは“片思い”。
好きな人ができたとき、どうやってその人との関係を進めようと思いますか? 特にルールがあるわけではないし誰に教わることでもないので、人それぞれ恋愛の戦略が違うと思います。むしろ恋愛に戦略なんか立てるかよ! という人もいますよね。
また相手のタイプや関係性によってもベストな方法は変化していくもの。それを大前提としながらも、人のさまざまな恋愛模様を見ていて思うところがあります。
“この人、恋愛進めるのうまいなあ”、はたまた、“えー、なんでそんな態度をとってしまうの?”。そう、恋愛には上手、下手がはっきりと存在するんです。
キーワードは“好きバレ”!
“好きバレ”というのは、片思いの相手に“好きだとバレる”ことを指しますが、恋愛上手な人は、この好きバレを巧みに操っているんです。対して恋愛下手は、好きバレの扱いが本当に下手!
その根底にあるのは、“好きバレ”することをどう思っているか、その考え方の違いにあります。
まず恋愛上手は“好きバレ”があってこその恋愛だと思っています。たとえば自分から相手を好きになったつもりでも、実際には相手からの好意のサインを無意識に読み取り、“相手に好きにさせられている”ことがあることを知っています。これを利用しない手はないんです。
だからこそ、自分が誰かを好きになった時に、相手をその気にさせるために「私はあなたが好き」というサインを積極的に送ります。
対して恋愛下手な人はどうでしょう。恋愛下手は“好きバレ”を恐れるのです。好きな人ができたら、バレないように地味に見つめたり、頭の中で様々な妄想を繰り広げたり、友達と何時間も恋バナしたりはしますが、決してそれを表には出しません。
それどころか恋愛下手は“好き避け”さえしてしまうのです。
恋愛下手がやりがちな“好き避け”
“好き避け”=好きなあまりそっけない態度を取ってしまったり、わざと他の異性と仲良くする姿を見せつけてしまったりという恋愛弱者がやりがちな恋愛ダメ行動のことです!
これでは相手はあなたに嫌われていると勘違いし、相手はあなたを好きになるはずもありません。
また恋愛下手は好きバレをしないくせに、恋愛に行き詰まったり思いが強くなりすぎるといきなり玉砕覚悟の告白をしたりもします。そう、恋愛下手は相手の心なんてお構いなしなんです。
それが潔く真っ当な恋愛ご作法だと思っている節があります。そして恋愛上手な人に対して、どこかしら卑怯だと感じているところもあります。
しかしですよ、何もせずに相手からも好きになってもらおうなんて、よほど相手にとって自分がドストライクのビジュアルではない限り難しいんです。だったらやるしかないんです。“好きバレ”テクニックを。
最後に私が周囲の人間模様を観察していて効果的だと感じる“好きバレ”テクニックをご紹介します。
自然に恋が叶う方向にむかう“好きバレ”テクニック
1.積極的に話しかける&引くの繰り返し
2.目をじっと合わせる&そらすの繰り返し
3.他の人とは明らかに違う態度をとる(贔屓をする)
4.一緒にいるときは全力で楽しそうにする! とにかくずっと笑顔!
つまりは「この子、俺のこと好きだよな」→「あれ、違うかも」を根気強く続けるんです。そして他の人といるよりも明らかに楽しそうにし、「やっぱり俺のこと好きだ」→「でも確信はもてない」あたりを上手に操ります。
好きバレとは言いつつも、バレてはいないんです。バレそうでバレない危ういところを攻めてください!
何度か繰り返すうち、相手の感情の変化も見えるようになってきますよ。男性はわかりやすいリアクションで返してきますので! そしてそのやりとりの楽しさに気付ければ片思いの時期が断然楽しくなってきます。
その際にNGなのは、相手の気を引きたいがあまり他の男といちゃついたり、また緊張や照れのあまり不機嫌な態度をとったりすること。
恋愛をしていると客観性が失われ、時として通常やらないような非常識な態度をとってしまうことがあります。
あくまでも恋愛関係なく常識的であれ! これは死守しつつ、せっかくの片思いの時期を満喫してみてくださいね。
初出:しごとなでしこ
吉田奈美 writer
女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。