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「不甲斐ない」ってどんな意味?
「不甲斐ない」は「ふがいない」と読み、情けない、意気地がないなどを意味する形容詞です。精一杯努力したにも関わらず、結果が出せなかった時、その事で周囲の期待を裏切ってしまった時などに、自分を「不甲斐なかった」と表現することが多いです。
もちろんスポーツに限らず、勉学や恋愛など、さまざまな日常シーンで起こる感情・感覚ですよね。ビジネスでもお詫びや謝罪などに使われることもあります。このように「不甲斐ない」は、総じてネガティブな意味で使う表現になります。
「不甲斐ない」の正しい使い方は? 例文を紹介
それでは「不甲斐ない」という言葉は、どのような時に使える言葉なのでしょうか? いくつかの例文を見ていきましょう。
「大切な試合だったのに、まったくもって不甲斐ない結果となってしまいました」
このような結果になって残念だと、力不足を嘆く時の例文です。スポーツなどの試合シーンが定番ですが、確実だと思っていたコンペに負けてしまった時など、ビジネスシーンでも使わるのではないでしょうか?
「断られるかもと思うと誘えない、そんな自分を不甲斐なく思います」
意気地のない自分を情けなく思っている時の言葉です。「どうせ何をやってもうまくいかない」とか「頑張っても意味がない」など、諦めてしまってはダメ。あの時気持ちを伝えておけば良かったと、後々で不甲斐ない自分を攻める結果になってしまうかもしれません。
「本製品の性能には自信があったのですが、テストでは不甲斐ない数値結果が出てしまいました」
「不甲斐ない」のは人だけではないという例文です。製品の性能テストや、売上達成高などで、思うような結果がでなかった時にも使えます。
不甲斐ないの類語は?
「不甲斐ない」と似た意味の言葉をいくつか挙げてみましょう。
情けない
これが「不甲斐ない」に一番近い表現ではないでしょうか。ひどくで残念である、惨めに思う気持ちも含まれています。
意気地がない
やり遂げようとがんばる気力がないという意味ですね。「意気地無し」は気力がなくて、役にたたないこと、またそういう人のことをいいます。
だらしない
きちんとしていない、整っていないという意味の「だらしない」ではなく、気力や根性がないという意味のニュアンスです。
他にも、「女々しい」や「腰抜け」、「根性がない」なども不甲斐ないに近い言葉として使われますよね。
不甲斐ないの英語表現方法も紹介
英語で「不甲斐ない」は何と言うのでしょうか。いろいろなマイナス要素の意味合いを持つ言葉なので、ズバリ直訳される単語はありませんが、次のようなものが挙げられます。
「shiftless」
無能な、やる気のない、怠惰な、役に立たないなどの意味を持つ単語です。例えば「a shiftless husband」というのは、怠け者の亭主という意味になります。
「be good for nothing」
「何の役にも立たない」「使い道がない」という意味です。「I’m a good-for-nothing.」で「私は役立たずです」となります。
「cowardly」
臆病な、卑怯なという意味の単語です。「a cowardly man」で臆病者となります。
不甲斐ない人の特徴
さて「不甲斐ない」という言葉の意味を深堀りしてきましたが、「不甲斐ない人」のよくある特徴を男女別で挙げてみました。
◆不甲斐ない人の特徴「男性」
何事もネガティブに捉えやすくマイナス思考。打たれ弱いので周囲に自分の意思や意見を言えない。責任感が弱いので頼りにしにくい。
◆不甲斐ない人の特徴「女性」
すぐに人を頼ったり甘えたりして精神的に幼い。投げやりな性格ですぐに物事を諦めてしまう。無気力でバイタリティがない。
いかがですか? 自分にもちょっぴり思い当たるところがあるかも…。という人もいるかもしれません。なにはともあれ、周りから「不甲斐ない人だ」と思われるのは避けたいですよね。
不甲斐ないと感じる時の対処法は?
自分の不甲斐なさに落ち込んだとき、どうすればいいのでしょうか。やる気がない、最初から諦めてしまっている、考え方が後ろ向き… などが思い当たるとき、まずはなるべく早くポジティブに気持ちをリセットすることが大事です。
目を背けず原因としっかり向き合う
やっぱり自分は何をやってもダメなんだと諦めず、どうしてそうなってしまったのか、しっかり問題と向き合ってみては? 一時的に落ち込むのは仕方ありませんが、そこで問題放棄しては前に進めません。原因を解明したら反省点をしっかり次に生かして、ポジティブシンキングでいきましょう!
目標を明確に! いい結果をシミュレーション
不甲斐ない結果に終わった原因や問題と向き合ったら、次はこうなる、こうする! という目標を立ててみましょう。最初はあまり大きな目標でなくてもOK! ほんの少しでも前進していけば、その成功体験の積み重ねが自分の糧になっていることに気付くでしょう。なにより自信を持つことが大事です。
気分転換してリフレッシュ! 自分の生活週間を見直すいいきっかけにも
何も考えなくていい場所に身を置いたり、読書に没頭したり、映画鑑賞したりとリフレッシュすれば、ふとした瞬間に気持ちが晴れることも。運動をして汗をかいたり、新しいことに挑戦するのもいいかもしれません。そうやって変わることによって生活習慣が見直され、いい結果が生まれることはよくありますよ。
最後に
「不甲斐ない」という言葉の意味や類語、英語表現などについてご紹介してきました。こうしてみると「不甲斐ない」は、マイナス要素たっぷりのネガティブ感情です。
でも自分の不甲斐なさを痛感するということは、自身の成長に繋がる可能性があるということ。不甲斐なさに気づいて何かを変えようと思うこと、それが成長の第一歩かもしれませんよね!
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