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2018.04.20

脱・ややこしい自分! 精神科医が教えるネガティブループから抜けるための4つの思考パターン

自分のことを「ややこしい」とか「面倒な性格」とか「こじれている」と感じる人は必読! ライター吉田奈美が精神科医・上田容子先生にネガティブループから抜けるための方法を取材しました。

自分には、ややこしい、面倒臭い部分があると感じる??

みなさんは自分のことを“ややこしい”とか“面倒くさい”とか“こじれているなあ”と思ったことはありませんか?

そんなややこしい思考パターンについて、以前ご紹介しました。

▶前回記事:精神科医が教える【ややこしい人・面倒くさい人・こじれてる人】の思考パターンと改善策

今回は同じく精神科医の上田容子先生に、ややこしい人が陥りがちな“ネガティブな思考ループ”が作られるメカニズムと、そこから脱却する方法をお聞きしました。

例えば、こんな場合にどう考える?

あなたは上司から「黒いペンを用意してほしい」と頼まれました。しかしついうっかり“赤いペン”を間違って買ってしまったのです。

ペン
(C)Shuttestock.com

そして上司から「黒のペンをお願いしたはずなんだけど」と困った顔をされてしまいました。こんなとき、あなたは以下のAさん、Bさんのどちらの思考パターンを思い浮かべますか?

・Aさんの場合

「ペン1本もまともに買えないなんて、私はなんてダメな人間なんだろう。いつもこんな失敗ばかりしてしまう……」

ネガティブ
(C)Shuttestock.com

・Bさんの場合

「新しいペンをすぐに買いに行こう。緊急の用件ではなかったから、上司に大きな迷惑をかけずにすんでよかった。今後は気を付けるようにしよう」

ポジティブ
(C)Shuttestock.com

まったく同じシチュエーションでも、Aさんはネガティブにややこしく事態を捉え、Bさんは前向きに進んでいるのがわかりますよね。

ネガティブに陥ってしまうのは、結局は自分の心次第なことがわかっていただけたのではないでしょうか。

しかしネガティブな思考パターンに長年親しんでしまった人が、急にポジティブに思考を展開していくのは難しいものです。

ややこしい思考ループから抜け出すための4つの捉え方

ここで、ネガティブなややこしい思考ループから抜け出すための4つの捉え方をご紹介します。

1:さらにひどい状況を想像し、そうならなかったことを幸運だと思う

(例)相手が怖い上司でなくてラッキーだった

2:過去にうまくいったときのことを思い出す

(例)今回はたまたま間違えたが、今までは何度も間違えずに買っている

3:そうなってしまった原因が自分以外にあるという可能性を探す

(例)上司は忙しい私ではなく、時間のあるほかの人に頼めばよかった

4:今後のためのステップとして考える

(例)同じ間違いをしないよう、レジでもう一度確認するクセをつけよう

このように、たったひとつのシチュエーションでもさまざまな思考のバリエーションがあるとわかったのではないでしょうか。

次のステップ
(C)Shuttestock.com

ネガティブな人は、ネガティブな感情を自らが進んで選び取っている傾向にあるんです。

なのでまずは、ひとつのシチュエーションからさまざまな感情の選択肢を自身に提示すること。そして自分を苦しめる選択肢を選ぶのではなく、楽になれる選択肢を選ぶ思考のクセを意識的に作っていくのがネガティブなループから抜け出す秘訣なのだと上田先生はいいます。

どんな人もネガティブな思考回路はよくないと理屈ではわかっています。しかし長年積み上げてきたネガティブループは、自然には修正できません。

意識的に“ネガティブを断ち切ろう”という心がけを日々の生活の中でしてみてはいかがですか?

解放感
(C)Shuttestock.com

さらに詳しいネガティブ思考との決別方法は、上田容子先生の著作『「ややこしい自分」とうまく付き合う方法』をチェックしてみてください。

初出:しごとなでしこ

『「ややこしい自分」とうまく付き合う方法』

上田容子・著(幻冬舎メディアコンサルティング・1,300円+税)

【過敏、極端、褒められたがり…… 自分の性格を「ややこしい」と感じているあなたへ 生きづらさがスーッと消える「ココロとカラダの整え方」を精神科医がやさしく指南 】

風情のある街・東京都新宿区神楽坂で心療内科・精神科を営んでいる著者は、大学生から社会人まで幅広い層の患者を、西洋医学のみならず東洋医学の観点から治療してきた実績を持ちます。

そのキャリアの中で得た知識を、自分のややこしさに悩む多くの人々へ伝えたいという思いから本書は制作されました。

詳しくはこちら

吉田奈美 writer

女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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