「運も実力のうち」とは? ことわざの基礎知識を確認
ビジネスシーンでも「運も実力のうち」ということわざがよく用いられます。また「運」と「実力」を逆にして「実力も運のうち」ともいわれる場合があります。
それでははじめに、運も実力のうちの使い方・例文や、似たような「運」に関連する表現の例を確認していきましょう。
運も実力のうちの使い方・例文
「運も実力のうち」を使った例文は、以下のとおりです。
・今回提案した技術が先方が困っていた内容にちょうど合っていて、すんなりと契約が取れたよ。でも、運も実力のうちだよね
・「運も実力のうち」とはいうものの、こんなにタイミングが悪いことが続くと嫌になってしまうな
・運も実力のうちとはいえ、私の後輩はラッキーばかりを狙いすぎているように見える。もう少し慎重にやったほうが、着実に成長していけるんじゃないだろうか

運に関連する表現の例
運も実力のうちのほかにも、運に関連する表現には以下のようにさまざまなものがあります。
〈運否天賦(うんぷてんぷ)〉
「よしあしは天が決める」「運を天に任せること」を指す言葉です。賭け事のようにすべてを運任せにする場合だけではなく、やるべきことをやり全力を尽くし、結果は神のみぞ知るという場合にもよく使われます。
〈一か八か(いちかばちか)〉
「結果はどうなろうとも、運を天に任せてみること」を指します。運に身を任せる意味合いが強い言葉です。
〈人事(じんじ)を尽くして天命(てんめい)を待つ〉
「最善を尽くしたため、あとは焦らず静かに天の定めた運命に任せる」という意味の表現です。
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「運も実力のうち」をビジネスで活かすには?
ビジネスにおける「運も実力のうち」とは、なにもラッキーだけに頼った無責任な仕事をすることではありません。ビジネスにおける「運」は、成功するために大変重要な要素のひとつといえます。
ここからは、ビジネスにおける「運」の考え方を見直すヒントを紹介。あわせて、仕事を成功に導きやすくなる「運がいい人」になる方法も見ていきます。
ビジネスにおける「運」の考え方
「運が悪い人」か「運がいい人」、どちらの人が自分の上司になるかを選べるとしたら、どうでしょうか。もしも選択できるのならば「あの人についていけばうまくいきそうだ」と感じられるため、運がいい上司を選ぶ方が多いのではないでしょうか。
ビジネスで成功した理由を後から考えたときに、さまざまなシーンで「運が良かった」と感じることはあるものでしょう。実際に「成功には運も関係していた」と語る経営者や成功者は少なくありません。とはいえ、その方々の仕事が本当に運任せだったわけではないでしょう。
「Chance favors the prepared mind(幸運は用意された心にのみ宿る)」という、ルイ・パスツール氏の言葉があります。ビジネスにおいて、努力するだけでは結果に結びつかないケースは何度もあります。努力を超えた運をつかみ取るためには、正しい方向で努力を積み重ね、失敗してもまた挑戦し、引き寄せた運を逃さないことが重要なのです。

「運がいい人」になる方法
イギリスの心理学者であるリチャード・ワイズマン博士が「運」について真剣に研究した結果、「運がいい人」になるポイントが報告されています。そのポイントとなるのは、以下の4つでした。
1.チャンスを最大限に広げる
2.虫の知らせを聞き逃さない
3.幸運を期待する
4.不運を幸運に変える
なお、自分ではなく組織内の人間を「運がいい人」にしたい場合は、先天的な運以外に後天的な運もあることを押さえておくとよいでしょう。仕事する際は、とくに初期の運がよければ、成功体験を経て自信につながり、後々大きな差を生む可能性があるとか。組織内の人間の運をよくしたい方は、初期の運に恵まれなくても何度でも挑戦しやすい、多くの方が自信を持てる環境を整えるとよいかもしれません。
それでは、「運がいい人」になるポイントをもとに好転させる方法を考えていきましょう。
1. チャンスを最大限に広げる
運がいい人は、多くの人と交流を深めるなどしてチャンスに出会う確率を高めているといえます。また、新しい経験を喜んで受け入れているという研究結果も。肩の力を抜いて生活することで視野が広がり、さまざまな偶然を発見したり、出会いを積極的に受け入れたりできているという傾向にあるそうです。
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2. 虫の知らせを聞き逃さない
運がいい人は、自分の直感と本能を無視しません。理由はなくても「なんだかよくないことが起きそう」と感じたときに、実際に悪いことが起きる場合があるものです。
運がいい人は、このセンサーの精度を高め、直感を無視しないようにしているようです。
3. 幸運を期待する
運がいい人は、楽観的な考え方をする傾向にあります。たとえば、いいことがあれば「将来もきっといいことがある」、悪いことは「きっと今だけだ」と思えるのです。対照的に、運が悪い人は「また失敗する」と思い込んでしまいがちといえるでしょう。
4. 不運を幸運に変える
運がいい人は、不運な出来事があっても、それよりも悪いことが起こりえた可能性を考えて「自分は幸運だった」と考えます。博士が「銀行強盗犯に会って腕を撃たれたら、運が悪いと感じるか」を質問したところ、運が悪い人は「もちろん運が悪かった」といい、運がいい人は「運がいい。頭だと即死だったから腕でよかった」と答えたそうです。
運も実力のうちを理解しよう!
このように、「運も実力のうち」は、「運がよかっただけの人が使うおかしな言葉」ではありません。むしろ、ビジネスで理解しておくべき考え方を確認できる、深い意味のあることわざだといえるでしょう。
「Chance favors the prepared mind(幸運は用意された心にのみ宿る)」という言葉もあるように、幸運はそればかりを願っていても自然に舞い込んでくるわけではありません。むしろ、幸運を引き寄せるためのしっかりとした準備が重要なのです。
この記事を参考に、ビジネスにおける運の考え方や運がいい人になる方法を理解して、生活に取り入れてみてはいかがでしょう。
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