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2024.02.28

「運否天賦」とはどんな意味? 使い方や類語、英語表現を解説

「運否天賦」とは、「よしあしは天が決める」「運を天に任せる」という意味。その時の運・不運や勝敗などは天に任せ、「思い切り行こう」という風に使われることも。本記事ではビジネスシーンに適した使い方や言い換え表現などについて解説します。

「運否天賦」とは、「よしあしは天が決める」「運を天に任せる」という意味。賭け事で使われることもありますが、その時の運・不運や勝敗などは天に任せ、「思い切り行こう」という風に使われることも少なくありません。本記事ではビジネスシーンに適した使い方や言い換え表現などについて解説します。

「運否天賦」の意味と読み方

四字熟語「運否天賦」は「うんぷてんぷ」と読みます。否はこの場合「ひ」「ぴ」とは読みませんので注意しましょう。意味は、「よしあしは天が決める」「運を天に任せる」。運否というのは幸運と不運、天賦は「天賦の才能」という言葉があるように、天から与えられたもの、ということです。

運任せという意味では賭け事で使われることもありますが、全力を尽くした、やるべきことをやった、その結果は「神のみぞ知る」というイメージで使用されることも多いでしょう。人間にはコントロールできないけれど、「幸運・不運は天次第」、「いいときがあれば悪いときもあるさ」と考えれば、少し気持ちがラクになることもありそうですね。

(c) Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

「運否天賦」はスポーツなど勝負事でよく使用され、ビジネスシーンではあまり耳にすることがないかもしれません。しかし、ビジネスにおいても全力をあげて取り組んだという共通認識があれば、仲間同士の連帯感を高める表現になります。

努力をした前提があるかないかでイメージの変わる「運否天賦」の使い方を、例文で紹介しましょう。

1:「今日は志望校の受験。運否天賦の気持ちで臨むつもりです」

やれるだけのことをやったからこそ、「結果は天に任せよう」という心境になれる。そんな例文です。

2:「試合の勝敗は運否天賦だから気負わずやろう」

こちらも、できるだけのことはやった、練習を重ねてきたという前提がある場合の例文です。実力が伯仲しているチームや人同士の対戦では、時の運が勝敗を左右することも多いもの。だからこそ、決戦を前に気負わずに行こうという一言が生きるのでしょう。

3:「婚活当日、運否天賦に賭けよう」

いささか運任せの例文です。これくらい気楽に臨むほうがうまくいくかもしれませんね。

4:「今年も宝くじを購入。あとは運否天賦だ」

宝くじや賭け事で使うときは、運任せ、運次第という意味合いになります。

5:「チームの総力をあげて開発した新商品が売れるかどうかは運否天賦だ」
「運否天賦。綿密な市場調査を反映したこの企画が採用されることを祈ろう」

ビジネスシーンでの例文です。ビジネスで使うときには、社運を賭けるほどに全力で取り組んだというような共通認識のもとで使うのがふさわしいといえます。

(c) Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

人には運・不運が付き物。「運否天賦」以外にもそのような意味を持つ表現があります。比較的難しい言葉が多いですが、状況に応じて使い分けたり、知識として身に付けておくといいでしょう。

1:人事(じんじ)を尽くして天命(てんめい)を待つ

「人間の能力で最善を尽くし、あとは焦らず静かに天の定めた運命に任せる」ということです。運任せのイメージはなく、「できる限りのことをやったのだから後悔はない」「正々堂々と結果を受け止める」という、やり切った心境を表現するのにもふさわしい言葉です。

(例文)
「今日まで全力を注いできたのだから、人事を尽くして天命を待つのみです」

2:乾坤一擲(けんこんいってき)

「大勝負をする」という意味で、「結果はどう出るかわからないけれども、それは運に任せよう」という点が「運否天賦」と共通しています。

(例文)
「我が社としても乾坤一擲、新商品に賭けようと思う」

3:一か八か(いちかばちか)

「結果はどうなろうとも運を天に任せてやってみよう」ということ。ギャンブルから出た言葉で、運任せの意味合いが強いでしょう。

(例文)
「一か八かやってみるしかないだろう」

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4:勝負は時の運

「戦いの勝ち負けはその時の運命によるもので、必ずしも強い者が勝つとは限らない」ということです。勝つために全力を尽くしたのは両者とも同じ。その結果を受けて、勝った側には戒めとなり、負けた側には慰めの言葉となります。

(例文)
「勝負は時の運。落ち込んでいないで次を目指そう」
「勝負は時の運だという言い訳はしたくない」

5:墜茵落溷(ついいんらくいん)

難しい言葉ですが、「人には運・不運がある」ということ。「運を天に任せる」という点では、「運否天賦」に最も近いといえるかもしれません。「この世での境遇も因果応報ではない」という意味もあり、救われる気持ちになる人も多いでしょう。

(例文)
「誰もが墜茵落溷の繰り返しだよ」

対義語は?

「運否天賦」には、そのものずばりの対義語はありませんが、先を見越し運任せにはしないという意味では「用意周到」、「計画的」などがあげられます。

「用意周到」は用意が行き届いて、手ぬかりがないことです。

(例文)
「彼女は用意周到で、商談がうまくいかなかった場合の次の手も考えている」

「計画的」はきちんと計画をして物事を行なうことです。

(例文)
「より計画的な人材育成カリキュラムが必要です」

英語表現は?

「運否天賦」の英語表現で私たちに親しみやすいのは、「trust to chance」「運を信じる」でしょう。「trust」は「信じる」、「chance」はこの場合、「運」という意味になります。

また、「to trust in providence」「運を天に任せる」。「providence」は「神や神意」という意味で、たとえば「You have to trust in providence.」という表現ができます。

ほかに、「leave everything up to chance」「すべてを運に任せる」という言い方もできるでしょう。「leave A up to B」 で「AをBに任せる」という意味です。

最後に

「運を天に任せる」という意味がある「運否天賦」は、「運を信じよう」、「精一杯やったのだから結果は天に任せよう」というような、やりきったあとの心境として使われることも多い言葉です。

けれど一方で、「運否天賦」にギャンブル性の強いイメージを持つ人もいるかもしれず、使う相手や使う場面にはそれなりの注意が必要。例文などを参考に、正しく、その場面にふさわしい配慮のある使い方を心掛けたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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