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2024.02.28

「安請け合い」の意味って? 安請け合いしてしまいそうな時の対処法

「安請け合い」とは、「確実ではないにもかかわらず、頼み事を簡単に引き受けること」をさします。人に頼み事をされると、断れないお人好しな人は「安請け合い」しがち。本記事では、「安請け合い」しがちな人の特徴や、デメリット、「安請け合い」しそうなときの対処法を紹介します。

「安請け合い」とは?

鍵を渡す
(c)Shutterstock.com

皆さんは、人から頼み事をされたときに「したくないな」「難しいな」と思ったらはっきり断れますか? 今後の付き合いのことを考えると、なかなか断りにくいものですよね。

しかし、一度引き受けてしまうと、「次もお願い」なんて言われたり、相手が強気になったりする場合も。本記事では、そんな困った状況にも陥ってしまう「安請け合い」という言葉について見ていきましょう。

「安請け合い」の意味をおさらいしたあと、「安請け合い」しがちな人の特徴や、「安請け合い」をしてしまうことで起こりうるデメリット、そして「安請け合い」をしそうになったときの対処法について解説します。

「安請け合い」の意味

まずは、「安請け合い」の読み方から紹介しましょう。「安請け合い」は、「やすうけあい」と読みます。意味は、「確実ではないにもかかわらず、頼み事を簡単に引き受けること」。

「安請け合い」の「安」は、「安易」「安価」という熟語の意味から分かるように、「簡単に」というニュアンスが含まれています。一方で、「請け合い」は、「請け負う」の語幹が変化したもの。「債務を負う」「報酬や締切を取り決めて仕事を請け負う」などの意味があります。

安請け合い:よく考えもしないで、軽々しく引き受けること(小学館 デジタル大辞泉より)

「安」と「請け合い」の意味を考えてみると、ニュアンスがイメージしやすいのではないでしょうか。

「彼女の意欲は称賛に値するが、安請け合いしがちなのでミスが多く、改善の余地があると評価されている」というように、他者の目から見て、人を評価する場合に使われることが多いです。また、例文からもうかがえるように「安請け合い」は、マイナスなイメージとして捉えられています。

「安請け合い」しがちな人の特徴とは?

仕事に埋もれる様子
(C)AdobeStock

続いて、「安請け合い」しがちな人の特徴について紹介します。「安請け合い」する人は、なんでも引き受けてくれますが、納期に遅れたり、仕事が雑だったりとトラブルを引き起こす場合も。依頼する側も引き受ける側も「安請け合い」には注意したいものですね。

八方美人

「安請け合い」をする人は、相手から嫌われたくないという気持ちが強い八方美人の傾向があります。そのため、様々な場面でいろいろな人からの頼みを断れずにパンクしてしまうことも。断って嫌われることを恐れた結果、その場しのぎ的に頼みを承諾する傾向があります。

ボランティア精神が強い

「安請け合い」をしがちな人は、困っている人を放っておけないという心根の優しい持ち主も多いです。しかし、それが裏目に出てしまうこともあります。相手の優先順位が高く、自分のことを後回しにしてしまいがちなので、後悔することもあるかもしれません。

責任感が強い

責任感が強く、真面目な性格の人は頼られると応えたくなるもの。そのため、忙しくてもついつい「安請け合い」してしまいます。ところが、引き受けた手前、完璧にしたいという気持ちから手一杯になってうまくいかない場合も。

責任感が強いため、人一倍落ち込んでしまい、挽回しようと無理をして負のループに陥ることもあります。

「安請け合い」のデメリット

目をおさえるメガネの女性
(c)Shutterstock.com

快く引き受けたときは、お互いにとってメリットがあると思いがちです。しかし、それが「安請け合い」だった場合、デメリットになってしまうことも。続いては、「安請け合い」のデメリットについて、理解を深めておきましょう。

結果が出ない

リスクやスケジュールを把握せずに「安請け合い」をしてしまうと、思わぬトラブルに発展して、結局望むような成果を出せないことがあります。これでは、頼んだ側にとっても、頼まれた側にとっても大きな損害を生んでしまいます。

信頼を損なう

このデメリットは、「安請け合い」した側のデメリットです。「安請け合い」をしたとしても、丁寧な仕事ができれば問題ありません。しかし、日頃から「安請け合い」をしていると、しなければならないタスクも増えてしまいます。

その結果、ひとつひとつの仕事が粗雑になり、相手からの信頼を失ってしまうなんてことも。

逃げ癖がつく

嫌われたくなかったり、雰囲気を険悪にしたくなかったりという気持ちから、その場しのぎの「安請け合い」を繰り返してしまうと、自分の意思表示ができず、逃げ癖がつく恐れが。

その場は楽かもしれませんが、後悔することになりますので、できないときは「できません」としっかり意思表示をするのが正解です。

「安請け合い」してしまいそうなときの対処法とは?

タブレットを操作する女性
(c)Shutterstock.com

自分のキャパシティーを超えて「安請け合い」してしまうのは良くないことだとは分かっていても、なかなか断るのは難しいですよね。そこで、最後に「安請け合い」をしてしまいそうなときの対処法について紹介します。

考える時間をもらう

頼み事をされるとき、その場で返事しなければならないような雰囲気になりがちです。したがって、流れで承諾してしまうことも。しかし、そこですぐに承諾してしまうと、スケジュールや自分のスキル、リスクを計算することができません。

「考える時間を頂けますでしょうか?」と一旦断りを入れて、冷静に考えるように心がけましょう。曖昧な返事をしていると、相手も苛立ってしまいます。それならば、はっきりと考える時間が欲しい旨を伝えるべきです。

自分のキャパシティを把握する

自分がどれくらいの仕事量なら無理なくこなせるかを、しっかり把握しておきましょう。自分のキャパシティを知っておくことで、頼まれたときに「今の私の能力だと、締切に間に合わなさそうなの。ごめんね」と断りやすくなります。

自分を大切にする

「安請け合い」をしがちな人は、自分よりも相手を優先させてしまう傾向にあります。しかし、そんな人こそ、たまには自分を優先してあげようという気持ちを持つことが大切。無理をしても結果はついてこないということを理解して、できないことははっきり伝えましょう。

本当にできるかどうかを考えてから引き受ける

「安請け合い」とは、「確実ではないにもかかわらず、頼み事を簡単に引き受けること」をさします。結果が伴わないのに「安請け合い」をし続けると、「軽率な人だな」という評価をされてしまうことも。

「力になりたい」という気持ちをもつのは素晴らしいことですが、まずは自分のことがきちんとできているかどうか、今の自分に余裕があるかどうかを把握することが大切だといえますね。

TOP画像/(c)AdobeStock.com

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