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なぜ、あの人の言動にモヤっとしてしまうのか
無神経な人の正体は想像力の欠如です。相手がどう感じるかよりも、自分の感情やその時の正論を優先してしまうことが、無神経な人の特徴です。困ったことに、悪気がないケースも多く、本人は周囲を傷つけている自覚がありません。だからこそ、こちらが正面から向き合って改善を期待しても、空振りに終わって疲れ果ててしまう原因になるのです。
しかし、相手の無神経さに気づき、違和感を抱けるのは、あなたが周囲を観察し、配慮ができる優しい人だからです。その感性は、仕事や人間関係を築く上でのあなたの長所であり、捨てる必要はありません。大切なのは、その優しさを自分自身を守るためにも使い、スマートに受け流す技術を身につけることです。

職場で遭遇しやすい無神経な人
職場にいる、無神経な人。いろんなタイプがあるので、まずはパターンを覚えておきましょう。
プライバシーに土足で踏み込んでくる人
結婚や子どものこと、休日の過ごし方など、こちらが踏み込んでほしくない領域に平気で立ち入ってくるタイプです。
本人にとっては世間話のつもりかもしれませんが、職場とプライベートをきっちり分けている人や、必要以上に職場でプライベートのことを話したくないと考えているような人にとって、こうした質問はときに“デリカシーのない質問”となり、大きなストレスになります。
自分の手柄や主張を押し通す人
職人やアーティストでない限り、仕事は自分1人の力では成り立ちません。チームの協力や背景を無視して、自分の成果だけをアピールしたり、無理な要求を強引に通そうとしたりするタイプも無神経なタイプだと言えます。周囲の苦労を想像できないため、手柄を独り占めすることにためらいがありません。こうした人の言動をまともに受けていると、こちらの仕事に対する意欲まで削がれてしまいます。
周囲の集中力に配慮しない人
大きな独り言や無意識のノイズなど、自分の振る舞いが周囲の集中力を削いでいることに気づかないタイプです。音や動作で職場の空気を占拠してしまう人は自分の世界に没頭しているため、注意をしても響かないことが少なくありません。物理的な対策を考えたほうが、解決が早いケースが多いといえます。
無神経な攻撃を無力化する、大人のスルー技術5つ

相手の言葉を真正面から受け止めて傷つくのは、もう終わりにしましょう。感情を揺さぶられても、仕事の手だけは止めない。プロとしてドライに付き合い続けるための工夫を考えてみました。
言葉を正面から受け止めず、あえて反応を薄くする
相手の言葉を、自分への正当な評価だと思わないことが鉄則です。言われた言葉を自分に置き換えて考えてしまうのではなく、事実だけを確認する癖をつけるのがコツです。
また、無神経な人のなかには、相手が驚いたり、困ったり、怒ったりする「反応」を見て、無意識・無自覚に満足を得ている人も。こちらが感情的に応じると相手を勢いづかせてしまうため、「へえ、そうなんですね」と一歩引いたトーンで返すのが効果的です。
質問に質問で返す
答えづらいことを不躾に聞かれたら、あえて「なぜそれを聞くんですか?」と、笑顔で問い返してみてください。まともに回答してストレスを溜めるのではなく、ボールを相手に投げ返すことで、会話の主導権を自分の方へ引き寄せましょう。問い返されることで、相手が初めて自分の発言の異質さに気づくきっかけになることもあります。
感情を出さずに丁寧に接する
苦手な相手だからと露骨に避けると、かえって仕事がスムーズに進まなくなるなどのトラブルを招きます。感情は横に置いて、仕事上の付き合いだと割り切り、丁寧かつビジネスライクに接しましょう。「この人はそういう性質の人だ」「無神経なのはいつものことだから」と認識して淡々と対応することで、自分の心へのダメージを最小限に抑えられます。
やり取りはなるべく形に残す
無神経な人との間では、言った・言わないのトラブルも起きがちです。本来、どちらにも責任があることなのに、平気で「私のせいではありません」「あの人の仕事です」などと言ってしまえる人もいるのだから驚きですよね。
大切な依頼や報告は、できるだけチャットやメールで共有し、後から事実を確認できるようにしておきましょう。記録が残っているという事実は、相手の勝手な主張に対する抑止力にもなります。
物理的な距離をあえて作る
どうしても相手の存在が気になって集中できない場合は、物理的に距離をとりましょう。会議室に移動して作業をする、可能であればイヤホンを使うなど、入ってくる情報を意図的に制限します。視界や聴覚に入る情報を物理的に遮断するだけでも、心の平穏を取り戻しやすくなります。
無神経な人は変えられない。でも、自分の反応は選べる
職場はあくまで仕事をする場所であり、すべての人と深く理解し合う必要はありません。無神経な人の性格を変えることは不可能に近いですが、その言動に対して自分がどう反応するかは、あなた自身が選ぶことができます。個人的な共感や納得を求めず、スマートに受け流して対処する。そのしなやかな強さが、これからの働きやすさを支えてくれるはずです。
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コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。



