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2026.05.06

つらい「自責の念」との向き合い方。仕事も人間関係もラクになる考え方と整え方

仕事でちょっとしたミスをしてしまったとき、同僚との会話で言葉選びを間違えてしまったとき。その日の帰り道や、夜ベッドに入ってからも、あのときもっとちゃんとできたはずなのに……と自分を責める声が頭の中でぐるぐると回り続けることはありませんか。
まじめで責任感の強い人ほど、自責の念に駆られやすいもの。自分の言動を見つめ直すのは良いことですが、度が過ぎると心も体も休まらず、日々のパフォーマンスを下げてしまうことにもつながりかねません。
ついついやってしまう、自責のループから抜け出し、仕事も人間関係もラクに進める考え方をご紹介します。

コマツマヨ

「自責の念」とは?意味をわかりやすく整理

自分を責めてしまう気持ちは、まじめに仕事に向き合っているからこそ生まれるもの。けれど、強くなりすぎると日々の業務も人間関係もつらくなってしまいます。

自責の念は、”心のクセ”

自責の念は、いわゆる心のクセです。周りはもう気にしていないのに、自分だけがいつまでも頭の中で何度も再生してしまう、終わった出来事なのに心の中では反省会を続けてしまうなど、起きた出来事に対して必要以上に自分を追い込み苦しい気持ちを抱え続けます。

「反省」と「自責の念」は似ているけど違う

「反省」は次への改善に目が向いている状態ですが、「自責の念」は、過去の自分を否定することにエネルギーを使っている状態です。どちらも自分をふり返る点では似ていますが、心の向き先が大きく異なります。過去を責めつづけるのか、モードから、改善に向けるモードへ、どう切り替えていくかがポイントです。

考え込む女性
(c)Adobe Stock

なぜ自責の念が強くなるのか。自責の念を抱えやすいタイプ3つ

自責の念は誰にでもあるものですが、人によって特に強く自分を責めてしまう人がいます。

例えば、次のようなタイプの人です。

真面目で責任感が強い人

仕事も私生活も、人一倍一生懸命に取り組んでいる真面目で責任感の強い人は、そのぶん、うまくできなかったときに、理想とのギャップが大きく見えてしまいます。周りから見れば十分に頑張っているのに、自分から見るとまだ足りない。結果として、「あれくらいできて当然なのに」と、自分にだけ厳しいジャッジをしてしまうのです。

完璧主義な人

常に100点満点じゃない自分を許せない完璧主義な人も、自分を責めてしまいやすい人です。事実だけを見れば小さなつまずきであっても、感情が上乗せされることで大きな失敗のように錯覚してしまうといえるでしょう。

周りに迷惑をかけたくない気持ちが強い人

誰かを困らせたかもしれないという不安が、自分への怒りや情けなさに変わってしまいます。誰かが少し疲れているように見えたり、相手の表情がいつもより硬かったりすると、「自分のせいかもしれない」と感じてしまう。その場にいない相手への想像力というモラルがあるからこそ生じる感情ですが、それが自分を苦しめる刃になってしまっては本末転倒です。

自責の念が強いときに起きること 

自分を責めるループに入ってしまうと、仕事の進め方や人との関わり方にもさまざまな影響が出てきます。

頭の中で反省会が始まる

あの時ああ言えばよかった、こうすればよかったと、過ぎたことや終わったことに対して何度も反省を続けてしまい、心が休まらない状態になります。

仕事と私生活を滑らかに繋ぐどころか、常にストレスを抱えた状態となり、心身のエネルギーを消耗してしまうといえます。

失敗を恐れて判断が遅くなる

過去の失敗体験が足かせとなり、思い切った行動がとれなくなります。決断が必要な場面でも、なかなか決めきれない、自分の意見を出せない、といったことが増え、結果的に、業務のスピードが落ちることでかえって後工程の人を待たせてしまうなど、本来防ぎたかったはずの迷惑をかけてしまうことにも繋がりかねません。

人に頼れなくなる・抱え込む

これ以上ガッカリされたくない、そう感じるあまり、誰かに相談したり助けを求めたりすることを、自分に禁じてしまいます。ストレスフリーな働き方を目指すためにも、早い段階で周囲に協力を仰ぐことが大切になってきます。

ベッドに腰かけて悩んでいる女性の写真
(c)Adobe Stock

自責の念を軽くする考え方のコツ

苦しい気持ちを手放し、もっとラクに生きていくための、具体的な考え方のコツを紹介します。

“自分だけが悪い”の思考を疑う

トラブルが起きたとき、すべてを自分の責任だと抱え込む必要はありません。物事がうまく運ばなかった原因は、自分だけではなく、仕組みやタイミングなど外部にもあるはず。

感情に振り回されず、どの部分が自分の担当で、どこからは環境の影響なのかを分けてみるだけでも、自分を責める気持ちは少し和らいでいきます。

「事実」と「影響」を分ける

その出来事(事実)によって、何がどのくらい困るのか(影響)という影響を考えます。誰が、どの程度の影響を受けるのか。時間的な遅れなのか、金額的な損失なのか、信頼への影響なのか。この二つを分けてみると、「自分の中でのショックの大きさ」と「実際の影響の大きさ」が必ずしも一致していないことに気づくことがあります。

次の一手に変換する(反省→改善に切り替える)

なぜダメだったかではなく、次はどうすれば防げるかという未来の行動に視点を移してみましょう。

過去の失敗を嘆くのではなく、改善策を考えることにエネルギーを注げば、結果的に自責の念を弱め、自信を取り戻していくことにつながっていきます。

謝りすぎるのは逆効果

相手がすでに「大丈夫だよ」「もう気にしていない」と伝えてくれているのに、何度も繰り返し謝られると、今度は相手の側に、なぐさめたり、気持ちを受け止めたりするためのエネルギーが必要になってしまうのです。

相手への想像力というモラルを持つならば、謝罪は簡潔に済ませ、事実に基づいたリカバリー策の提示に時間を割くべきといえるでしょう。

「気にしないで」に対する答えは「ありがとう」

「ありがとうございます、そう言っていただけると助かります」と、感謝で受け取りましょう。

「でも」「いえいえ、自分が悪いので」と返したくなるかもしれませんが、そのたびに話は自分の反省に戻っていき、相手もまた、その気持ちを受け止め続けることになります。

自責の念は誠実さの裏返し

自責の念があるのは、あなたがそれだけ誠実に仕事や人と向き合っている証拠です。

ただし、自分を責めすぎると、かえって良い仕事ができなくなってしまいます。判断が鈍ったり、人に頼れなくなったりと、本来の力を発揮しにくくなってしまうこともあります。

責めるエネルギーを次どうするかという工夫に変えて、前向きに日々を過ごしたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

コマツマヨ

WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。

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