ストレスは蓄積させないことが大切です!
「細かいことが気になって、モヤモヤする自分がイヤ」と気にしたり、無理にテンションを上げたりする必要はナシ! 健やかに乗り切るコツを身につければOKなんです。
教えていただいたのは…

▲青山すみれクリニック院長/精神科専門医・医学博士 坂本里江子先生
さかもと・りえこ/産業医として豊富な経験をもち、女性のライフスタイルに応じたメンタル不調を専門に診療を行う。心理カウンセリングやアロマセラピーを活用したサロン「アロマメンタル研究所SUZURAN」も併設。

▲心理学者 内藤誼人先生
ないとう・よしひと/立正大学客員教授。ビジネスシーンを中心に、生きやすくなる実践法やヒントを提案。『くよくよしたら手を洗おう。』(主婦の友社)『もの静かで繊細なあなたが生きやすくなる本』(三笠書房)など著書は250冊以上。
モヤモヤは「感じない」より「溜めない」人のほうが強い!
ふたりのメンタルのプロが口をそろえるのは、この季節に「最近なんだか、うまくいかない」と思うのはふつう、ということ。
「寒い季節は食べ物が乏しいので、エネルギーを温存することが生物として重要。長い歴史の中で、元気が出ないようにプログラミングされているんです」(内藤先生)
「特に春先は、三寒四温で気候も安定せず、自律神経が乱れて体調・メンタルともにバランスをくずしやすい。年初に掲げた目標が達成できなかったり、疲れが出やすい時季でもあります」(坂本先生)
そもそもOggi世代は仕事でもプライベートでも、変化が多くて忙しい年代。
「元気ならなんてことのないささいなことが、余裕がないと許せなかったり、ネガティブに感じられたりして当然。それに、細かいことが気になるのは、真面目で善良な性格の裏返しです。モヤモヤにフタをし続けて、限界を迎えてポキッと折れてしまっては大変。まずはそんな状態を否定せず、『今はダメだ~』と受け入れることから始めてください。自分の気持ちを紙に書くなどして客観視するだけでも、心は軽くなります」(坂本先生)
そして重要なのが、モヤモヤした気持ちを日々リセットすること。
「家のホコリと一緒で、生きているだけでストレスは溜まっていくので、ふだんからこまめに〝心のお掃除〟を習慣化するのがおすすめ。何かあったときに、サッと気持ちを切り替えたり受け流したりする力は、ちょっとした行動のクセで身につけられます。心身を活動的に導く交感神経を優位にしてやる気を出す方法と、副交感神経でリラックスモードにして心を落ち着かせる方法を、使い分けられるとなおGood! やけ食いや衝動買いなど、後から健康やお金の心配を伴うような方法ではなく、気兼ねなく毎日取り入れられる方法がたくさんあります。〝モヤモヤしない〟のではなく、〝モヤモヤしても大丈夫な自分〟を育てていきましょう」(内藤先生)
「同時に、生活のベースを整えることで、メンタルは安定します。朝起きたら日光を浴びて、夜に分泌される睡眠ホルモンのスイッチを入れる、幸せホルモン・セロトニンの分泌に作用する腸活も意識を。自分のペースで取り組んでみてください」(坂本先生)
プロからの処方箋! モヤモヤ&クヨクヨしたときに大切なふたつのこと
1.落ち込んでいる自分を否定せず、受け入れる
・今の気持ちや状態を紙に書き出し、現状を把握する
・自分で変えられないことは、いったん放置
・自分の力で変えられることは、優先順位をつけて取り組む
「モヤモヤの原因や『よく眠れない』『イライラする』といった心身の状態を書き出し、それぞれ自分の心でどれくらいの割合を占めているのか、丸の大きさや数字で表してみてください。冷静になると同時に、具体的な解決策があること/ないことが見えてきます」(坂本先生)
2.気持ちを切り替える〝リセット術〟を習慣化してストレスを溜めない
・無理せずできる、自分に合っている方法を見つける
・「やる気が出ないときに、自分をアゲる方法」と「イライラや怒りを落ち着かせる方法」両方を知っておくと◎
・〝能動的な休息〟を意識する
・経済的、健康的に副作用のある方法はほどほどに
「最新の心理学では『行動によって心は変わる』ことがわかっています。根本的な問題解決は難しくても、気分転換をしてテンションをアゲたり鎮めたりするだけでモヤモヤは晴れるもの。『疲れたから』とグッタリ横になるのではなく、小さな行動から始めましょう」(内藤先生)
つまり! まずは毎日、手軽にできることをやってみるのが大切!
おふたりのお気に入りのリセット方法は?
坂本先生…銭湯で汗を流す
「気分が落ちているときは、たいてい体も冷えているんです。個人的には、大きな湯船で汗をかき、上がった後に冷たい水を飲むと整います」
内藤先生…1日3回×30分以上の散歩
自宅でも職場でも、出張先でも、朝・午後・夕方の3回歩くのが習慣。心拍数が少し上がるくらいのスピードで歩くと、仕事の意欲がUPします。
2026年Oggi4月号「『うまくいかなかった…』な日のセルフリカバリー術」より
イラスト/石山好宏 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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