「手を替え品を替え」の意味とは?
「手を替え品を替え」とは、「さまざまに方法や手段を替えて」という意味の表現です。次のように使います。
・手を替え品を替えてあやしたが、一度泣き出した子どもは泣き止んでくれなかった
・彼女との結婚を止めさせようと、父も母も手を替え品を替え説得を試みた
・手を替え品を替え、観客の視線を集めようとしている
「手を変え品を変え」と表記することもありますが、現在担っているものやことから新しいものやことへと交代することを意味するため「変え」ではなく「替え」の漢字を使うことが一般的のようです。
手を替え品を替え
出典:小学館 デジタル大辞泉
さまざまに方法・手段をかえて。「手を替え品を替え子供の機嫌をとる」
「手を替え品を替え」の言い換えに使える言葉
次の言葉や表現は「手を替え品を替え」の言い換えに用いられることがあります。
・あの手この手
・試行錯誤
・再三再四
・手を尽くす
・マイナーチェンジ
・柔軟に対応する
・悪戦苦闘する
いずれも類似した意味を持つ言葉ですが、使われるシチュエーションやニュアンスが異なります。それぞれの違いについて、例文を通して見ていきましょう。

あの手この手
「あの手この手」とは、目的を遂げるために用いるさまざまな方法や手段のことです。
・あの手この手で彼女を笑わせようとしたが、一度損ねた機嫌は簡単には直らなかった
・人気アイドルグループのコンサートチケットを確保するために、あの手この手を駆使した
・クライアントの気持ちをつかむため、あの手この手でアプローチした
「手を替え品を替え」と同じようなシチュエーションで使われる言葉のため、言い換え表現として覚えておくと便利でしょう。
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試行錯誤
「試行錯誤」とは、種々の方法を繰り返し試みて、失敗を重ねながら解決方法を追求することです。
・試行錯誤を繰り返し、理想の卵焼きレシピを完成させた
・うまく行かないからとすぐに諦めるのではなく、試行錯誤をすることが大切だ
・子育ては、毎日が試行錯誤の連続だ
「試行錯誤」は解決方法を見つけることを目的としますが、「手を替え品を替え」は解決策を探している場合以外でも使われます。
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再三再四
「再三」とは、ある動作が二度も三度も行われることです。「再三にわたる勧告」や「再三注意をする」のように使われます。
「再三再四」は「再三」を強めた表現です。二度や三度ではなく、繰り返し何度も同じ動作が行われる際に用いられます。
・再三再四失敗をしても懲りない強いメンタルが彼女の持ち味だ
・その話は再三再四聞いた
・再三再四繰り返して言うが、この案件はおすすめできない。早急に手を引くべきだ
「手を替え品を替え」はさまざまな方法や手段を使うときに用いられますが、「再三再四」は回数は多いものの、同一の方法・手段を使うときに用いられる言葉です。
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手を尽くす
「手を尽くす」とは、物事の実現や解決のために、あらゆる手段を試みることです。
・資金を集めるため、四方八方手を尽くした
・手を尽くして探したが、財布は見つからなかった
・クライアントの依頼に対して手を尽くす
あらゆる手段を用いるという点では「手を尽くす」と「手を替え品を替え」は同じですが「手を替え品を替え」は物事の実現・解決を目的としないケースでも使われる点が異なります。

マイナーチェンジ
「マイナーチェンジ(minor change)」とは、小さな手直しのことです。
・マイナーチェンジをしたと言うが、どこが変わったのかまったく分からない
・色味やツヤをマイナーチェンジしただけで、爆発的な売れ行きにつながった
・アイデア自体はよいため、マイナーチェンジして仕上げたらどうだろうか
「手を替え品を替え」はさまざまに方法や手段を替えますが、必ずしもマイナーチェンジとは限りません。変化が少ない状況においてのみ、マイナーチェンジという表現が用いられます。
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柔軟に対応する
「柔軟(じゅうなん)に対応する」とは、一つの立場や考え方にこだわらず、その場の状況に合わせて処置や判断をすることです。
・ルールは守る必要があるが、できるだけ顧客の思いを汲み取り、柔軟に対応しましょう
・彼はいつも柔軟に対応するため、顧客からも評判がよい
・柔軟な対応は大切だが、柔軟すぎると不公平になることもあるため加減が大切だ
「手を替え品を替え」対応する様は「柔軟な対応」といえるでしょう。なお「柔軟」は「にゅうなん」とも読みます。
悪戦苦闘する
「悪戦苦闘する」とは強敵に対して非常に苦しい戦いをすることを指しますが、困難な状況の中で苦しみながら努力するといった意味でも使われます。
・限られた予算の中、悪戦苦闘してプロジェクトを完成させた
・気難しいクライアントの希望を叶えるため、悪戦苦闘した
・今まで悪戦苦闘が続いたが、この難局を乗り切れば、残りは楽に進むはずだ
さまざまな方法や手段を駆使する点は「手を替え品を替え」と同じですが、「悪戦苦闘する」は「苦しむ」や「苦労する」といったニュアンスが強い点が異なります。
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手を替え品を替えビジネスや日常生活の目的を達成しよう
「手を替え品を替え」は、さまざまな方法や手段を駆使するときに用いる表現です。
目的を達成するには、一つの方法や手段だけではうまく行かないことも。手を替え品を替え、さまざまな方向からアプローチすることで、ビジネスや日常生活の目的を達成できるかもしれません。
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