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2025.11.06

自己認識とは? アラサー世代が知っておきたい「自分を知る力」

20代の頃は「とにかく頑張れば何とかなる!」と思っていたのに、30代に入るとふと立ち止まり「私って本当は何がしたいんだろう?」と考える瞬間もあるもの。転職や結婚、ライフスタイルの変化などアラサー世代は選択肢が多い分だけ、自分自身を理解していないと迷いや不安に振り回されがちです。自分の強み・弱み、感情のクセ、価値観をきちんと把握してキャリアや人間関係に役立てるには「自己認識」がポイントに。アラサー世代が直面しやすい「自己認識不足の落とし穴」や、自分を深く知るための実践法を解説します。

並木まき

そもそも「自己認識」って何?

「自己認識」とは、自分自身の感情・価値観・強みや弱み、周囲からどう認識されているのかを正しく理解すること。
心理学での「セルフアウェアネス」とも関連が深く、ビジネスや人間関係においても重要なスキルです。
20代の頃なら“がむしゃら”に頑張るだけで乗り切れた場面も、30代に差しかかると「自分が何者で、どんな生き方を望むのか?」が問われるシーンが増えてきます。
転職・結婚・キャリア形成など、選択肢が広がるのもアラサー世代の特徴。そこで必要になるのが「自己認識」なのです。

アラサーが直面しがちな「自己認識不足」の落とし穴

(c)Adobe Stock

自己認識が不足していると、アラサーは思わぬ落とし穴にハマりやすい面も否めません。
「自己認識」のイメージをより鮮明に掴むために、不足したときにハマりがちな展開を解説します。

♦︎転職してもいつも同じ壁にぶつかる

「今の職場は合わない」と感じて転職したのに、転職先でまた似たような悩みを抱えてしまう…。
このような展開になるのは、自分自身の得意・不得意な分野や価値観を正しく把握できていないことが原因であるケースも多いもの。
つまり自己認識がないまま環境だけを変えても、本質的な解決にはならないために同じような壁にぶつかってしまうのです。

♦︎人間関係で摩擦が起きる

自己認識が浅い状態だと相手の些細な反応に過剰に傷ついたり、逆に無意識に相手を攻撃してしまったりしがちに。
スムーズな人間関係を望んでいるはずなのに、なぜか摩擦が起きてしまう… という原因は自分自身が自分の感情パターンを正しく理解できていないのが原因の可能性も低くありません。
つまり自分の感情パターンを理解しているほどトラブルを回避しやすくなるだけでなく、周囲との余計な摩擦を避けやすくなります。

♦︎いつも「なんとなく不安」が消えない

「頑張っているのに満たされない」「自分でも何がしたいのかわからない」といった漠然とした不安は、自己認識の欠如から生まれるケースも珍しくありません。
頑張っているつもりでも努力の方向性が正しいのかがわからなくなってしまったり、なんのために頑張ればいいのかが不明で自分を見失ってしまったり…。
表面上は普通に振る舞っていても、こんなふうに内面が混乱を起こしてしまうのは自分自身への理解が浅いことも関係しているケースが少なくないのです。

アラサーが自己認識を高める3つの実践法

(c)Adobe Stock

実際に、自己認識を高めるためのトレーニングをしてみましょう。
アラサーが取り組みやすい方法を3つ紹介しますので、どれかひとつから始めるのも良いですし、3つまとめてスタートさせても◎。

♦︎日記やメモで「感情の記録」をする

その日の出来事と、自分がどう感じたかを簡単にメモしてみましょう。
ノートに書くのが面倒であれば、スマホのメモ機能を使っても◎。
自分の怒りや不安、嬉しさといった感情のトリガーを知ることができれば、自身を理解する術につながります。
誰かに読ませる記録ではないので、ありのままの気持ちを素直に書き込むよう意識して!

♦︎信頼できる第三者にフィードバックを求める

信頼できる先輩や友人に「私ってどんな人?」と聞いてみるのも有益な方法です。
他者からの目線によって、自分では気づかない強み・弱みを知ることができ、自分への理解を深めるヒントが得られるでしょう。
自分で「こうなりたい」と考えている人物像と、他者からの評価が大きく異なっていても落ち込む必要はありません。まずは、周りから自分がどう見られているのかを正確に知ることが大切です。

♦︎定期的に「理想の未来」を言語化する

自分が1年後・3年後・5年後にどうなっていたいかを、定期的に書き出してみましょう。
自分の価値観や優先順位が明確に見えてくるだけでなく、感情や目標の変化も把握しやすくなります。
過去の自分が考えていたことと今の自分が考えていることを比較すると、より理解も深まり将来設計を描くのに役立ちます。

良いことだらけ♡「自己認識」が深まると変わること

(c)Adobe Stock

自己認識が深まると、自分でも変化に気づけます。
筆者が知る事例をもとに、実際にアラサーが感じた変化をまとめました。

♦︎キャリアの選択がブレなくなる

自己認識が深まると「やりたい仕事」よりも「自分に合った仕事」が分かったり、明確なビジョンが描かれていることによって仕事への焦りがなくなったりと、良い影響が出始めます。
筆者の知るアラサー女性は、自己認識が深まるまでは転職を繰り返して職場への不満が多いタイプでしたが、自己認識を深めてからは仕事にやりがいを感じるようになったと話していました。
また、出産によってキャリアが中断しても焦ることなく「今は育児に専念するべき時期」と達観できる効果も感じているとのことでした。

♦︎恋愛や結婚に迷わなくなる

自己認識が深まると自分に自信がつくので恋愛や結婚にも余裕が生まれます。また「好き」だけでなく「自分にとって心地よい関係とは?」が判断軸になってくるので、パートナーの選び方に変化が生まれる人も。
実際、筆者の知る20代後半の女性は自己認識が浅かったときには相手のペースに振り回される恋愛で不安ばかり抱えていましたが、自己認識が深まってからは行動にも変化が出て恋愛が楽しくなったと聞いています。

♦︎心が安定する

自己認識が深まって自分の“心のクセ”を理解できるようになると、無用な不安やイライラに振り回されにくくなります。
漠然とした不安や慢性的なイライラは、自分を理解していないもどかしさから生まれているケースも少なくないものです。
筆者が知る30代半ばの女性はアラサーになってから将来やキャリアについてイライラしてばかりでしたが、自己認識が深まってくるにつれて心に余裕が生まれ、いい意味で「なるようになる」と余裕を持つ考え方ができるようになったそうです。

「自己認識」が今より良い未来をつくる♡

自己認識とは、自分を正しく理解する力のこと。
アラサー世代は仕事・恋愛・ライフスタイルなど選択の岐路が増えるタイミングだからこそ、自分自身を理解することが未来も左右します。
「自分を知ること」は「自分を大切にすること」にもつながります。より良い未来をつくっていくために、自分を大切にしながら成長できればベストですよね。
まずは少しずつでも大丈夫。焦らずに、自分を見つめる習慣をつけてみましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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