Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. 言葉
  4. 相槌「そうなんですね」は冷たく聞こえる?|ビジネス…

WORK

2025.12.20

相槌「そうなんですね」は冷たく聞こえる?|ビジネスでの言い換え表現は?

「そうなんですね」は目上の人に対する相槌表現のひとつ。丁寧語に分類され、尊敬語や謙譲語にはあたりません。今回は「そうなんですね」の成り立ちや使い方、言い換え表現、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「そうなんですね」は丁寧語です。
・「そうなんですね」の連続使用は、興味が薄い印象を与えることがあります。
・共感を示したいときは「それは大変でしたね」など一言添えると効果的です。

職場での会話やメールで「そうなんですね」と返したあと、「この表現で失礼になっていないだろうか…」と迷った経験はありませんか? 一見丁寧に聞こえる言葉ですが、使い方によっては素っ気なく受け取られることがあります。

本記事では、「そうなんですね」が敬語として適切かどうかを確認し、場面別の言い換え表現や英語表現を整理して紹介します。

相手に寄り添った相槌を選ぶヒントとして活用してください。

「そうなんですね」は敬語として正しい?

「そうなんですね」は、日常会話からビジネスまで幅広く使われる相槌の表現です。

ここでは、「そうなんですね」の文法的な構成と敬語としての位置づけを確認し、使用に適した場面や注意点を整理します。

「そうなんですね」の文法構造

「そうなんですね」は、「そう」+「なのです」+「ね」の3つの要素から成り立っています。

「そう(様子・伝聞)」+「なのです(丁寧な断定)」+「ね(共感や確認)」

「なのです」は「なのだ」を丁寧にした言い方で、丁寧語に分類されます。文末の「ね」を加えることで、柔らかさや、親しみのある印象を与えています。

「そうなんですね」は丁寧語に分類される表現ですが、「尊敬語」や「謙譲語」にはあたりません。相手や場面に応じて、さらに丁寧な言い回しに言い換えるといい場合もあります。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

「そうなんですね」が冷たく聞こえる理由と対策

「そうなんですね」は丁寧な表現ですが、繰り返し使うと単調になり、「関心がない」「冷たい」といった印象を与えることがあります。特にメールやチャットでは声のトーンや表情が伝わらないため、なおさら注意が必要です。

そんなときは、相手への共感や理解を示すひと言を添えると、印象が大きく変わります。

例:「そうなんですね。それは大変でしたね」「そうなんですね。勉強になります」

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

男性に対して説明する女性
(c)Shutterstock.com

「そうなんですね」の言い換え表現

相槌の表現は、相手との関係性や場面に応じて使い分けることが大切です。ここでは、「そうなんですね」の言い換え表現を紹介します。

「左様でございますか」「おっしゃる通りです」

改まったやりとりでは、「左様でございますか」が丁寧な相槌として適しています。「左様」は「そのとおり」という意味で、電話対応や取引先との会話にも使えます。

また、相手の発言に賛同する場面では「おっしゃる通りです」も有効です。

ただし、これらの表現を繰り返し使いすぎると堅苦しい印象になるため、他の言い回しと使い分けるといいでしょう。

「なるほど」「たしかに」

同僚や親しい相手との会話では、「なるほど」「たしかに」などの表現が適しています。これらは相手の言葉に対して同意する気持ちを表す言葉として、会話で使いやすいフレーズです。

さらに、「それは知らなかったです」「そういうことだったんですね」と続けることで、会話の流れを広げたり、共感を伝えたりすることもできます。

メールではクッション言葉と丁寧な結びを添えて

メールやチャットで「そうなんですね」だけを返信すると、簡潔すぎて素っ気なく見えることがあります。以下のような、感謝、同意を伝え、さらに次の行動を簡潔に添えるのがポイントです。


「そうなんですね。ご教示いただき、ありがとうございます」
「そうなんですね。確認の上、対応いたします」

携帯電話で話しながらメモをとる女性
(c)Shutterstock.com

英語で「そうなんですね」を表すには?

「そうなんですね」に相当する相槌は、言語によって表現が異なります。ここでは英語表現を紹介していきましょう。

英語での言い換え|”I see.” “I understand.” などの使い分け

“I see.” は理解を示す基本的な相づちとして、日常会話からビジネスシーンまで幅広く用います。

A:“The bus doesn’t run on Sundays anymore.”
(あのバスはもう日曜日には運行しないんだよ。)
B:“Oh, I see. I’ll take the subway then.”
(ああ、なるほど(分かった)。それなら地下鉄に乗るよ。)

“I see.” はカジュアルな印象があるため、やや丁寧に伝えたい場合は “I understand.” が適しています。

A:“We need to postpone the deadline until next Friday.”
(締め切りを来週の金曜日まで延期する必要があります。)
B:“I understand. I will inform the team immediately.”
(承知いたしました(理解しました)。すぐにチームに伝えます。)

メールでは、以下のように感謝の言葉を添えると、丁寧な印象になりますよ。

“Thank you for the information. I understand.”
(情報ありがとうございます。承知いたしました。)

参考:『ランダムハウス英和辞典』(小学館)

笑ながら話す女性たち
(c)Shutterstock.com

「そうなんですね」に関するFAQ

ここでは、「そうなんですね」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「そうなんですね」を目上の人に使っても失礼になりませんか?

A. 失礼にあたるとは限りませんが、重要な報告への返答としては避け、「左様でございますか」「承知いたしました」といったより敬意の高い表現を使う方が安全です。

Q2. 連続で「そうなんですね」を使うのはなぜNGなのですか?

A. 単調で、関心がない印象を与えるためです。話を聞いている姿勢を示すには、「なるほど」「勉強になります」といった他の表現も混ぜて使いましょう。

Q3. 「そうなんですね」をより丁寧に言い換えるにはどうすればいいですか?

A. 「左様でございますか」と言い換えることができます。

最後に

「そうなんですね」は、相手への共感と理解を示す、非常に便利な相槌の表現です。しかし、その便利さゆえに、使用する場面や相手によっては、「カジュアルすぎる」「単調で冷たい」といった誤解を生むリスクも持っています。目上の方に対しては、「左様でございますか」などの表現を使い分ける配慮が必要です。

ぜひ、状況に応じた表現の使い分けに役立ててください。

TOP画像/(c)Adobe stock

関連記事

Today’s Access Ranking

ランキング

2025.12.26

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。