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2022.11.21

相槌が上手くなる!「そうなんですね」の使い方や言い換えとは?

「そうなんですね」は目上の人に対する相槌表現のひとつ。相手の話を聞いた後に「そうなんですね」と一言添えてから自分の話を始めることで、相手とスムーズな会話のやり取りができるでしょう。今回は「そうなんですね」を使う場面や言い換え表現、そして英語、韓国語表現まで解説していきます。

「そうなんですね」は敬語として使える?

目上の人との話している時に「そうなんですね」という言葉を使うことは多いでしょう。しかし、これは本当に正しい敬語表現なのでしょうか? よく使う言葉ではあるものの、違和感を感じているという方もいるかもしれません。まずは、「そうなんですね」が敬語として使えるのかどうか確認していきましょう。

男性に対して説明する女性
(c)Shutterstock.com

「そうなんですね」は丁寧な表現

「そうなんですね」という言葉を分解して考えてみましょう。「そう」は「そうだ」の語幹で、状態や性質などに関して「そうであろう」と推察する言葉です。

「なんです」は「なのです」が話し言葉になった言い方。「なのです」は、「なのだ」の丁寧な言い方です。なお、いっそう丁寧な言い方として、「なのでございます」があります。

こうしたことから考えていくと、「そうなんですね」は丁寧な表現であり、敬語としてビジネスシーンでも使うことができると判断できます。ただし、相手の立場や距離感によっては、失礼にあたる場合もありますので、使うタイミングには注意が必要でしょう。

「そうなんですね」を使う場面とは?

「そうなんですね」は基本的に相槌として使うことが多いです。ただし、使うタイミングを間違えてしまうと、相手の話に興味がなさそうな印象を与えてしまうかも。では「そうなんですね」を使うのに適したシチュエーションとは、どのようなものなのでしょうか?

1:自分が初めて聞いた話に対して

「そうなんですね」は、初めて聞いた話に対する相槌として使われることが多いでしょう。例えば「実は私も関西出身なんです」というように、相手から新しい情報を提示された際に「そうなんですね」と返答するのが適切です。しかし、ただ「そうなんですね」と一言告げるだけでは、素っ気ない印象を与えてしまうかもしれません。「そうなんですね! 私も関西出身なので、なんだか親近感があるような気がしていました」というように、その後に何か会話を続けることを意識してみてください。

2:会話にワンクッション置きたい時

相手の意見を聞いた後にすぐ自分の意見を話し始めてしまうと、話を聞いていない印象を与えてしまう可能性があります。そんな時は「そうなんですね」と一言添えてから話し始めましょう。そうすることで、相手に同調する態度を示すことができます。「そうなんですね。そうであれば今回は…」というように一言相槌を入れてから話し始めることで、相手からの印象は全く違うものになるでしょう。

「そうなんですね」の言い換えとは?

「そうなんですね」が比較的フランクな敬語表現であることは、先ほど確認しましたね。そのため、相手との距離を縮めたい場合や、親しい先輩後輩の間柄であれば「そうなんですね」を使うのが適切でしょう。

しかし、ビジネスで初めて顔を合わせる相手だったり、はるかに目上の人との会話では、少しフランクすぎる印象を与えてしまうかもしれません。ここでは「そうなんですね」よりも更に丁寧な言い回しを紹介していきます。

携帯電話で話しながらメモをとる女性
(c)Shutterstock.com

1:左様でございますか

「そうなんですね」に1番ニュアンスが似ている表現です。「左様」とは「その通り」という意味。そのため、「左様でございます」と言うと相手への意見に同意する姿勢を表すことができるでしょう。「左様でございますか」とすると少しニュアンスが異なり、同意というよりは単なる相槌表現になります。

「左様でございますか」は電話対応でよく使われるフレーズですね。具体的な例文としては、「左様でございますか。ではこちらの方でも改めて検討させていただきます」などが挙げられるでしょう。

2:おっしゃる通りです

こちらは、完全に相手への同意や共感を表すフレーズですね。「おっしゃる」は「言う」の尊敬語。つまり「あなたの言う通りです」という意味で使います。

慣習的に「おっしゃられる通りです」と言ってしまうことがありますが、これは二重敬語です。「おっしゃる」という尊敬語に「られる」という尊敬の助動詞を繋げてしまっている形ですが、広く使われています。

3:ごもっともです

「ごもっともです」はひらがなで表記することが多いですが、漢字表記では「御尤もです」となります。このフレーズも上記の2つと同じで、相手の意見に対して「その通りです」というニュアンスを持っています。

しかし、相手の意見に反した内容を伝えたい場合もありますよね。そんな時は「部長のおっしゃることはごもっともですが…」というように「が」をつけることで反論することもできます。

「そうなんですね」の英語、韓国語表現を紹介

最後に「そうなんですね」の英語表現と韓国語表現を解説していきます。相槌のフレーズを覚えておくと、どんな場面でも役に立つはず。覚えやすいものから身につけていきましょう。

笑ながら話す女性たち
(c)Shutterstock.com

英語表現

1:Oh, I see.

英語表現では相槌としてよく使われるこのフレーズ。聞き覚えがあるという方も多いのではないでしょうか。「そうなんだ」「そうなんですね」という意味を持っています。カジュアルにもフォーマルにも使えるこの表現は、知っておくと便利ですよ。

2:I understand.

このフレーズは相槌と言うよりも、相手の話に対して理解したという意味で使います。「そうなんですね。分かりました」と言いたい場合は、「I understand.」と言うと相手に伝わるでしょう。「Oh, I see.」と比べるとよりフォーマルな言い回しになります。

3:Is that so?

「そうなんですね」は、自分が初めて聞く話に対して使うことが多い相槌でしたよね。この「Is that so?」も少しニュアンスが似ていて、知らなかった事柄に対して「そうなんですか?」と驚きの感情を表現するものです。「really」をもう少しフォーマルな形にした表現だと捉えると良いでしょう。ビジネスでも使いやすいフレーズです。

韓国語表現

1:그래요(クレヨ)

韓国語では頻繁に使われるこのフレーズ。「そうなんですね」と同じ意味の敬語表現ですが、どちらかというと少し軽い「そうなのね〜」くらいのニュアンスで使います。友達や家族など、親しい間柄では「그래(クレ)」を使うと、もう少しくだけた表現になるでしょう。

2:그렇군요(クロックニョ)

「그래요(クレヨ)」よりかしこまった表現です。また、少し驚きのニュアンスも含まれています。初めて聞いた事柄や、報告を受けた時の返答に使うと良いでしょう。こちらも目上の人に使う敬語表現ですが、親しい間柄では「그렇구나(クロクナ)」を使うのが一般的です。

最後に

「そうなんですね」と相槌を打ってから話し始めるだけで、相手に与える印象は確実に違ってきます。目上の人と話す際には敬語表現だけでなく、相手の話をしっかり聞いているという態度を示すことも、重要なポイントです。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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