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2022.04.27

「丁寧語」の正しい使い方とは?「丁寧語」の表現や間違った使い方を紹介

日常的な場面でも、ビジネスシーンにおいても使われる丁寧な言い回しのことを「丁寧語」といいます。日頃から使うことの多い「丁寧語」ですが、実は間違った使われ方もされがち。ビジネスでも使える「丁寧語」の表現や、間違いやすいフレーズ、覚えておきたい敬語表現を紹介します。

「丁寧語」とは?

(c)Shutterstock.com

普段、職場や公共の場で使っている言葉を思い出してみてください。親しい友人や家族と話す時とは口調や言い回しも違うものですよね。当然のことですが、職場などでは、丁寧な表現を心がけるものです。

そうした場で使われるのが、「丁寧語」です。まずは、「丁寧語」の意味から確認しましょう。

「丁寧語」の意味

「丁寧語」とは、「尊敬語」、「謙譲語」とセットで扱われる敬語表現の一つ。日常的に使われる丁寧な言い回しのことです。

主に「です」や「ます」の語尾を用いたり、単語のはじめに「お」や「ご」をつけたりする言い回しが「丁寧語」です。例えば、動詞の「する」は「します」になります。「食べる」や「来る」は、それぞれ「食べます」、「来ます」と語尾が変化するのです。

次に、この3つの動詞を例にして「尊敬語」と「謙譲語」も説明します。

「尊敬語」と「謙譲語」

敬語表現には、「丁寧語」の他に「尊敬語」、「謙譲語」の二種類があります。簡単に「尊敬語」、「謙譲語」の違いについておさらいしておきましょう。

「尊敬語」は、上司や取引先相手など、目上の方に対して使う敬語表現です。相手の言動に対して敬意の方向が向くため、基本的に主語は相手になります。「相手を立てる」のが尊敬語だと覚えてください。

例えば、「する」という、行動を表す動詞が「(相手が)なさる」、「(相手が)される」と変化するのが尊敬語です。他にも、「食べる」が「召し上がる」になったり、「来る」が「いらっしゃる」になったりします。

続いて「謙譲語」についてです。「謙譲語」は、「自分がへりくだる」敬語表現だと覚えましょう。自分がへりくだることで相手の敬意を高めるため、主語は自分自身になります。

例えば、「尊敬語」と同じように「する」について考えてみましょう。「する」の「謙譲語」は「(私が)いたす」です。「食べる」、「来る」はそれぞれ「いただく」、「参る」などに変化します。

ビジネスでも使える「丁寧語」の表現

(c)Shutterstock.com

「丁寧語」、「尊敬語」、「謙譲語」の違いが分かったところで、続いては、覚えておきたい「丁寧語」の表現を紹介します。あらゆる場所で活用できるので、ぜひ普段の生活でも応用してみてくださいね。

1:「6時からの打ち上げには行きますか?」

「行きます」は「行く」の丁寧表現です。社内などで使うことができます。ビジネスにおける普段の会話であれば使っても大丈夫ですが、上司の人や礼儀正しさを求められる場面では「いらっしゃいますか?」を使ったほうがより丁寧です。

2:「本日扱う資料は、あちらにございます」

「ございます」は「ある」の丁寧語です。「ございます」の語源は、よく時代物の映画などで侍が使う「ござる」や「ござります」が変化したものだと考えられています。

「あちらにあります」ということもできますが、「あちらにございます」の方がより丁寧でしょう。

3:「ぜひ、お食事をともにしたいです」

「お食事」の「お」も丁寧語の特徴です。単語の頭につける「お」や「ご」は接頭語といいます。そして、接頭語をつけた単語のことを美化語ともいいます。美化語にすることで、上品な印象になりますよね。

「したいです」の「です」も「丁寧語」の代表といえる語尾です。

間違いやすいフレーズを紹介

敬語は非常に間違えやすい難しい表現方法です。自分では正しいと思っていても、実は誤用だったなんていうこともあります。そこで、間違えがちな敬語の使い方について見ていきましょう。

1:「おっしゃられる通り、こちらのミスでした」

これは、二重敬語を使っているパターンです。二重敬語は、同じ種類の敬語が一つの文章の中に2つ以上入ってしまっている間違った文法になります。

「おっしゃる」は「言う」の尊敬語ですし、「られる」は、尊敬の意味を持つ助動詞です。したがって、正しくは「おっしゃる通り」となります。

2:「部長がいただいたお肉は、松阪牛です」

「いただく」という表現は謙譲語です。謙譲語は、自分がへりくだって相手への敬意を高めるもの。この例文の場合は、主語が部長なので、尊敬語を使わなくてはなりません。正しくは、「部長が召し上がったお肉は、松阪牛です」となります。

3:「今までの成果をまとめた資料になります」

意外と見落としがちなのが、この「なります」という表現です。一見正しいように思えますよね。ですが、「なります」は「なる」の丁寧語で「変化する」というようなニュアンスが含まれているため、正しくありません。

「こちらがまとめた資料です」、「こちらがまとめた資料でございます」とするのがふさわしい言い方です。

覚えておきたい敬語表現

(c)Shutterstock.com

最後に、覚えておくと便利な敬語表現を紹介します。

1:御社

「御社」は、相手の会社を言い表す際に使える敬語表現です。同じ意味合いの言葉として、「貴社」という表現もありますね。「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉と覚えておくといいでしょう。

2:拝見いたします

「拝見」は「見る」の謙譲語です。「拝見させていただきます」と言いがちですが、これは二重敬語なので誤り。過剰な敬語の表現になってしまうため、使わないよう注意しましょう。

3:ご自愛ください

「ご自愛ください」の「自愛」とは、「自分を大切にする」という意味の言葉です。「ご」をつけると丁寧な印象になります。「ご自愛ください」は相手の健康を慮る表現です。「お大事にしてください」よりもかしこまった丁寧な言い方になります。

最後に

「丁寧語」にあわせて「尊敬語」や「謙譲語」を含む表現方法や、間違いやすいフレーズ、ビジネスでも使える表現を紹介しました。他にもたくさんの敬語表現があるので、日頃からアンテナを張ってみてください。「こういう敬語があるのか」、「この表現の仕方は正しいのか」など、普段から意識してみると面白い発見があったり、表現力を養ったりすることができますよ。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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