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2025.12.22

「ご返事」と「お返事」どっちが正しい? ビジネスで失礼にならない敬語表現

「ご返事」と「お返事」という言葉はビジネスシーンでよく使われるものの、使い分けに迷うことがありますよね。実はどちらも正しい言い方です。この記事では「ご返事」と「お返事」の違いや使い方、例文集、「ご返事させていただきます」の注意点、類語、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・文法的に正しいのは、「お返事」。しかし、「ご返事」も使えます。
・「ご返事」は、改まった文章で使うことがあります。
・「返事」の言い換え表現は、「返答」「回答」「報告」。

ビジネスメールで「ご返事ありがとうございます」と「お返事ありがとうございます」の、どちらを使えばいいか迷ったことはありませんか?

相手に失礼のない言葉を選びたいからこそ、正しい使い方を知っておくことが大切です。

この記事では、「ご返事」と「お返事」の違い、正しい使い分け方、そしてすぐに使える例文まで丁寧に紹介します。

「ご返事」は正しい敬語? 「お返事」との違いと使い方

「ご返事」と「お返事」の違いを正確に理解している人は意外に少ないかもしれません。辞書の定義や敬語の成り立ちに基づき、どちらを使えば正しいのかを、わかりやすく整理します。

「ご返事」と「お返事」|どちらが正しい?

『デジタル大辞泉』によると、「お(御)」は主に和語に、「ご(御)」は主に漢語につける接頭語としています。

お【▽御】
[接頭]《「おん(御)」の音変化で、中世以降の成立》
1 名詞に付く。
ア 尊敬の意を表す。相手または第三者に属するものに付いて、その所属、所有者を敬う場合と、敬うべき人に対する自己の物や行為に付いて、その対象を敬う場合とがある。「先生の―話」「―手紙を差し上げる」
イ 丁寧に、または上品に表現しようとする気持ちを表す。「―米」
[用法]お・ご――「お(おん・おおん)」は和語であるから「お父さん」「お早く」のように和語に付き、「ご(ぎょ)」は「御」の漢字音からできた接頭語であるから「ご父君」「ご無沙汰」のように漢語(漢字音語)に付くのが一般的である。
◇「―返事」「―相伴」「―丈夫」など、「お」「ご」両方が付くものもあるが、「ご」は多少改まった表現、書き言葉的表現である。

引用(一部抜粋):『デジタル大辞泉』(小学館)

「返事(へんじ)」は和語であるため、文法的に正しいのは「お返事」です。

ただし、「ご返事」という言い方も、実際にはビジネスメールなどで使うことがあります。これは「ご」のほうが少し改まった響きを持ち、書き言葉として定着しているためです。

つまり、文法的には「お返事」が基本ですが、「ご返事」も完全な誤りではなく、改まった文書で使う例もあると理解しておくといいでしょう。

パソコンを見ながら微笑む女性

(c)Shutterstock.com

返信メールで使える例文集

「お返事」や「ご返事」の使い方では、印象に違いがあります。よく使うフレーズを場面別に紹介するので、確かめてみましょう。

感謝を伝えるとき

「お返事ありがとうございます」
「早速のご返事をいただき、感謝申し上げます」

返信をお願いするとき

「お忙しいところ恐縮ですが、お返事をいただけますと幸いです」
「ご確認のうえ、ご返事をお願いいたします」

返信が遅れたとき

「お返事が遅くなり申し訳ないです」
「ご返事が遅くなりましたことをお詫び申し上げます」

「ご返事させていただきます」は正しい敬語?

「お返事」と「ご返事」の使い分けに続き、次はビジネスメールでよく見かける「ご返事させていただきます」という表現について注意点を確認します。

「ご返事させていただきます」 の文法上の問題点

この表現の問題点は、謙譲語の重複にあります。

ご返事さ(終止形ご返事するで謙譲語)+せ(助動詞せる)+ていただく(補助動詞〜てもらうの謙譲語)の形で構成され、文法上は「二重敬語」とされることもある言葉です。

「ご返事させていただきます」の正しい言い換え表現

とはいえ、「ご返事させていただきます」は現代のビジネス文書やメールで広く使われているのも事実です。過剰な表現を避けたいときには、以下の言い換えが適切です。目上の人に対しての敬意も、十分に伝わります。

・「ご返事いたします」
・「お返事申し上げます」
・「返信いたします」

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

仕事中によそ見をする女性
(c)Shutterstock.com

「返事」を言い換えるなら? 類語表現まとめ

次に、「返事」と似た意味で使える類語を紹介します。ビジネスや日常のやり取りでも役立つ表現として、ぜひ参考にしてください。

「返答」

「返答」は、質問や要求などに対する答えを指し、ビジネス全般で使える表現です。

例文:
「ご提案への返答を差し上げます」
「お問い合わせの件につきまして、返答いたします」

「回答」

「回答」は、質問や要求などに対して答えること、を意味します。問い合わせへの返信などで使う表現です。
例文:
「ご質問に回答いたします」
「アンケート結果をご回答ください」

「報告」

「報告」は、任務や仕事の経過・結果などを伝えることを意味します。内容の共有に重きがあります。

例文:
「進捗状況をご報告いたします」
「本日の会議内容を報告いたします」

「承知」「かしこまりました」

「承知」は、相手の事情や依頼を理解し、受け入れたことを示す言葉です。
「かしこまりました」のほうが、「承知いたしました」よりも丁寧な印象を与えます。

例文:
「ご依頼の件、承知いたしました」
「かしこまりました。ご指示の通りに対応いたします」

英語で「ご返事ありがとうございます」は何て言う?

英語の「ご返事ありがとうございます」にあたる表現はいくつかあります。ここでは、実務でも安心して使える基本フレーズを紹介します。

“reply”

“reply”は、「質問や手紙などに返事をする」という意味を持つ単語です。一般的な表現で、ビジネス・日常どちらでも使うことができます。

例文:
“Thank you for your reply.”
(お返事ありがとうございます。)

“response”

“response”は「応答」「返答」を表す語で、やや改まった印象を与えます。フォーマルなメールに適しています。

例文:
“I appreciate your response.”
(ご返答に感謝申し上げます。)

参考:『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)

ノートパソコンを使う人
(c)Shutterstock.com

「ご返事」に関するFAQ

ここでは、「ご返事」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「ご返事」と「お返事」、正しいのはどちらですか?

A. 「お返事」です。

「返事」は和語のため、和語に付く「お」が文法的に正しいとされています。ただし、「ご返事」も書き言葉として使う例があり、完全な誤りではありません。

Q2. 「ご返事させていただきます」は正しい表現ですか?

A. 広く使われている表現ではありますが、「ご返事いたします」と言い換えるとわかりやすく敬意も伝えられるでしょう。

Q3. 「ご返事申し上げます」は正しい使い方ですか?

A. はい。

「申し上げる」は自分の行為をへりくだって述べる謙譲語です。「お返事申し上げます」は相手への敬意を丁寧に示す表現として、公的な文書やフォーマルなメールに適しています。

最後に

「ご返事」と「お返事」は、よく似ていますが、相手に与える印象に違いがあります。敬語を正しく理解しておくことは、相手への敬意を的確に伝える第一歩です。

言葉づかいが整えば信頼感が生まれ、ビジネスシーンの人間関係においても、円滑なコミュニケーションにつながるはずです。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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